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攻略キャラとの再開 23

 楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!

 建物の脇を歩き、人気のない体育館裏に着く。


 柊の木は寂しくそこに立っていた。そして、その木の下にはシオンがまぶたを閉じ、木を背もたれにして座っている。


 そこにいるだけで絵になるなぁと、フィリアは建物の影に隠れて見ながら思っていた。


 すると、シェーラが、反対側の建物からひざ掛けを手に歩いてくるのが見えた。


 シェーラは美しく目を細め、微かに微笑みを携えるとシオンの膝にそれをかけてやる。


 フィリア、ぼぅっとそれを見つめた。

 これは事故ちゅーより素敵なスチルではないだろうか。


 この雰囲気を壊すのは勿体無いと思ったが、このままシェーラ様が立ち去ってしまうのも勿体無い。


 フィリアはそっとシオンの元に蝶々を魔法で飛ばした。

 そして、シオンが目覚めるように鼻先に蝶々を止まらせる。


「まぁ!」


 シェーラは可愛らしく微笑んだ。するとゆっくりとシオンがまぶたを開け、シェーラを見つめ、ひざ掛けを見つめた。


「ありがとうシェーラ。」


 その一言で、シェーラは顔を真っ赤にして頷いた。


 あぁ、ご馳走様です。

 なんて素敵なスチルでしょうか。


 その時であった。

 後ろに気配を感じ、フィリアは思わず身構えて振り返った。


 そこには目を丸くする、3人の姿がありフィリアは驚いた。


「やっぱりだ、、、。」


 ユーリがそう呟いた。


「まさか、本当だとはな。」


 カインはにやりと笑みを浮かべている。


「やはりですか。そして何やらこそこそと、どういうことでしょうね?」


 ロイの表現には、黒い笑みが見える。


 そして、そこに、シェーラと別れたシオンが姿を現した。


「こんな所で再開できるとはな。」


 4人に囲まれ、フィリアはとりあえず優雅に微笑みを浮かべてみた。


「皆様そろって、いかがなされましたか?」


 4人はそれぞれ笑みを浮かべるとはっきりと言った。


『今更取り繕っても遅い。』


 相変わらず仲良しさんですか。


『それになにより、その瓶底眼鏡を見忘れるはずがない。』


 なんということでしょう。この変装素敵アイテムが裏目に出る日がくるとは。


 完璧な変装のはずなのに。


「あら皆様。お久しぶり。何かしら?」


 魔法を使っているところは見られていない。聞かれるとしたら、5年前の事だろう。


 4人はこちらを伺うような目でみると、ユーリが口を開いた。


「あの人は今も君のところにいるの?」


「あの人とは、グリードのことですか?」


「5年前に君を連れて行った人の名ですか?」


 ロイにそう言われ、フィリアは頷いた。


「ロイ様の言うとおりです。」


 その言葉に、シオンの眉が上がる。


「僕たちの名を知っているの?」


「四大貴族である皆様のお名前を知らないものなどそうはいませんよ。ちなみに私はロード男爵が娘フィリア・ロードでございます。」


 スカートの裾を摘んで優雅にお辞儀をしてみせると、カインが笑った。


「驚いたなぁ。じゃあ、教えてくれよ。どうして男爵令嬢のあんたがお付きのものもつけないであんな路地のアクセサリー屋にいたんだよ?それにそのグリードって何者?」


 これはどうすればいいかなと、フィリアは頭の中をフル回転させるのであった。









読んで下さりありがとうございました!

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