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事故ちゅーイベント 22

 楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!

 目をつむり、寝息を立てるフィリアが可愛らしい。


 先程は急に怒られ驚いたが、確かに学園の中では今までのように引っ付いてはいけないのだろう。


 気をつけなければと思うが、それが存外難しいのだ。


 フィリアを見ていると、何故かすぐに触れたくて堪らなくなるのだ。


「ぅ、、、、ん、、、ん。」


 フィリアの声が聞こえ、思わずドキリと固まる。


 なんだ?なんだ?


 フィリアの薄い唇から漏れる声に、心臓が五月蝿くなり、顔が熱くなってくる。


 何かの病気だろうか。

 だがとりあえず、そろそろフィリアを起こさなければいけない。


「フィリア?そろそろ時間だ。」


「ぅ、、、ん。ふぁ、、、ん、、。」


 なんだ。この可愛らしい生き物は。


 心臓の音がどきどきとして止まらない。


 思わずフィリアの頬に触れ、指で撫でると身をよじり、笑みを浮かべる。


「グリード、、、くすぐったい、、。」


 これは、なんだ。胸が苦しい。

 フィリアが可愛すぎる。


 自分は何かの病気だろうか。

 不安になってくる。


 フィリアはゆっくりと目を開け、グリードを見つめて微笑みを深くした。


「よし、じゃあ図書館にいきましょう?」


 グリードは顔がかすかに赤く、フィリアは首を傾げた。


 二人は図書館に行くと、ロイとマリアを探した。二人はすぐに見つかり、お互いそれぞれで集中して本を読んでいる。


 どうせだったら一緒に読めばいいのにとフィリアは内心思った。


 そして見守りつつ、二人が立ち上がり本棚の方へと行くのを待った。


 しばらくしてマリアが先に立ち上がり、ロイも違う本を探しに本棚へと向った。


 本棚の影に隠れ、マリアとロイが同じ本棚を見ているという瞬間、フィリアは本棚の本を浮かせ、そして落とした。


「危ない!」


「きゃっ!」


 ロイは咄嗟にマリアを抱きしめるように庇った。


 もちろん本の軽量を軽くなる魔法をかけているのであたっても痛くない安全仕様です。


「大丈夫か?」


「は、、、はぃ。ありがとうございます。」


 マリアは耳まで真っ赤にして、ロイを見上げた。

 ロイは何か訝しんでいる様子である。


「どうしまして?」


「いや、いきなり何故落ちてきたのかと思ってな。だが、マリア孃が無事でよかった。」


「っ!、、、はぃ。ロイ様のおかげでございます。」


 ロイの鋭い視線に、フィリアは慌ててグリードに抱きついた。


「グリード!異動して!」


「っ!、、分かった。」


 グリードの力で一瞬にして移動すると、フィリアは大きく息を吐いた。


 危なかった。ロイは鋭いのだなと気をつけようと肝に命じた。


 抱きついたままグリードを見上げると、おかしな事に耳まで真っ赤になっている。


「どうしたの?!もしかして体調が悪いんじゃない?今日は部屋で休んだら?」


 心配になり頬に触れると燃えるように熱い。


「俺は病気にはかからない。、、だが、今日は何やらおかしい。うむ。部屋に行って今日は休む。何かあれば呼べよ?」


 フィリアはすぐに頷いた。

 とても心配だが、シェーラだけイベントをしないというのは可愛そうだ。


「ゆっくりと休んでね?」


「うむ。」


 グリードが消え、フィリアは少し寂しさを覚えるがシェーラのためである。


 フィリアは一人体育館裏の柊の木を目指しあるき始めた。



 読んで下さりありがとうございました!

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