ゲーム開始 19
いよいよ学園編スタートです!
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです!
いよいよ、待っていた時がきた。
フィリア、花も恥じらう15歳。
石造りの、城のような学園の名は、フィーリタ王立学園。15歳から18歳までの貴族の子ども達が魔法、学問、礼儀作法などを学ぶ事の出来る学園であり、ゲームの舞台である。
ゲーム『春夏秋冬〜君と恋する季節〜』の攻略キャラは4人プラス隠れキャラの計5人。
春夏秋冬と言うだけあって、季節の雰囲気をキャラは性格や髪色などで表現している。
そして、私フィリアの目的は、攻略キャラと悪役令嬢を幸せにすることである。
よし!頑張るぞと意気込んでいると、フィリアは後ろからグリードに頭を撫でられた。
「フィリア。制服がよく似っている。」
この5年で、フィリアの身長はグリードの胸のあたりまで伸びた。だが、いつまで経ってもグリードはフィリアを子ども扱いしようとする。
「グリード。今年から私達は同級生なんですからね?」
父に頼み込み、グリードは男爵家の養子という事にして入学が叶った。
5年経ってもグリードは変わらず美丈夫のままである。肌も手入れをしていないのにツルツルのモチモチで、羨ましい。
「分かっている。その為に口調だって、俺、と言えばいいのだろ?」
「さすがに我じゃあ何者?ってなるからね。」
「分かった。それで、俺の姫は今日はどのようなご予定で?その、ゲームとやらが始まるのだろう?」
グリードには大まかにゲーム内容を話してある。自分が隠れキャラといわれてもピンとは来ていないようであった。
「えぇ。今日は事故ちゅーイベントがあるのよ!」
その言葉に、グリードは首をかしげた。
事前に説明しようかとも思ったのだが、なんだか怒りそうな気がしたので説明はしなかった。
この事故ちゅーイベントは、部屋のインテリア、制服の着こなし、髪型選択によって高感度が変わり、一番高感度が高くなるキャラクターと唇にちゅっと、事故でキスしてしまうというイベントが起こる。
そして、私の選択は、、、その。あの、いいわけではないだすけど、4人と事故ちゅーしないためですよ?
そう、やましい気持ちなんてありません。
思わず、グリードの唇に目がいってしまう。
ゲーム一周目でグリードの高感度を上げる選択をすると、誰とも事故ちゅーしないのです。
二周目での選択では、まぁ、その。えー、しますけど。
まぁ、今回は一周しか出来ませんから!事故ちゅーは起きませんが、、いえ、決して残念がってはいません。、、、少しくらいしか。
「フィリア?どうした?」
顔を覗き込まれ、唇が近くに見えて一気に顔が赤くなってしまう。
意識したら駄目だと思うが、せずにはいられない自分が恥ずかしい。
だが、今は気持ちを切り替えていかなければ。せっくのイベントである。
フィリアはニヤリと悪い笑みを浮かべた。
「ヒロインがいないんだから、悪役令嬢と事故ちゅーなんて素敵よね!」
イベントの時間や場所がキャラによって違うことが喜ばしい。
「グリード!張り切って応援しましょうね!」
拳を高らか掲げるフィリアのマネをして、グリードも拳を「おー!」という掛け声のもと上げるのであった。
読んで下さりありがとうございました!




