若とマチン王女の仲が悪すぎる原因が私のせいである件について
高速を疾走するリムジンは羽田国際空港に向かっている
警護職である私は若の隣りに座り辺りを警戒している
隣りに座る若は、現在この国を治める王であるが王の命令で、私は王を若と呼んでいる。
半年前にクーデターを起こした若の兄が父親である当時の王を殺し、王継承者を得ていた若を殺すことによって自身が王となろうとしたが、殺された王の弟である、若の叔父が有する私設軍によってクーデターは失敗に終わり、首謀者である長男である若のお兄様は、国外逃亡した。
若は、叔父のサポートを受け国王に就任した
若は、その細い指で手元の資料をめくっては、頷くを繰り返している
その書類には、これから空港に飛行機で到着する隣国ステラ国、第一王女のマチン王女が来日し天然ガス輸入条約規約が書かれていると思われる。
私は腕時計を見て、あと30分で空港到着
マチン王女到着まで1時間を確認した
横目で若を見ると、若も私に見られている事に気づき「どうした?楓」と尋ねられた
「いえ、なんでもありません若」と答えると若は微笑み、私の手の上に若の手を優しく重ね合わせた。
「申し訳ありません若」「警護に支障が出るので、手をどかしてください」と、少々強めに言うと
「すまない、楓」と手を私の手から退けた
「ありがとうございます若」
「若、私の今夜の勤務は10時までです」
「それ以降でしたら、大歓迎です」と言うと若は
「わかった」と言い、再び微笑み私を見つめた
ステラ国、政府専用機が到着しマチン王女がタラップを降りてきた。
「美しい」と、思わず心の中で呟く
若が「ようこそマチン王女」と、王女の左手をとり手の甲にキスをした
「おい、修一郎なんの真似だ!」
「気色悪い!やめろ」
「カメラの前だ、我慢しろ!アホ、マチン」と、若が言うと、マチン王女はカメラの前で微笑み手を振った
「おい修一郎、後で貴様にキスされた手の甲を消毒するから、薬を用意しておけ」と、小声で若に言っていた。
「俺もだ!アホ、マチン!」
私と若は幼い頃から一緒に育ったので、私ともマチン王女は仲が良く
「すまん!楓、消毒薬を頼む!」と王女に小声で言われ、私は苦笑いをしながら「かしこまりました」と小声で答えた
空港のプレスルームにて、マチン王女は沢山の報道カメラに囲まれ若とともに質問に答えている
今回の来日目的を教えて下さいとの質問にマチン王女は
「質問に答える前に」
「前王である、周造おじさまの御冥福をお祈りいたします」とカメラの前で頭を下げた
「今回の来日目的は日本に、我が国の天然ガスを供給するための契約を締結しに来ました」
「日本国民の皆様に、ステラ国王のメッセージをお伝えします」
「ステラ国は隣国であり、友である日本と共に生き
共に発展するためにマチン王女を派遣する」とのことです
沢山のフラッシュを浴び、プレスルームを後にした
二人と私は、リムジンに乗り込み夜の高速道路を護衛車と共にマチン王女が今夜宿泊する王宮内にある迎賓館に向かった
迎賓館にある、スイートルームに入ると
「おい!修一郎」マチン王女が若に話しかけた
「この度はご愁傷様でございます」
「私は前王である、お父様には大変可愛がられました」
「心よりお悔やみ申し上げます」と、若の目を見ながらお悔やみを述べ、頭をさげた
「た、、たいへんだ!」
「アホのマチンが、俺にまともな事を言っている」
「楓!医者だ、医者を呼べ!」
「なんだと」と言って怒ったマチン王女は、若の胸ぐらを掴もうと手を伸ばした所で私はマチン王女の手を遮った
「マチン王女!落ち着いて下さい」
「若も失礼です!やめて下さい」
「おい、、、楓!」マチン王女が怒り顔で、私に顔を向けると
「公の場所以外で、私を王女と言うな」
「昔のようにマチン姉さんと呼べ」と、なんだか怒り顔で言われた
「はい、姉さん」と答えると、マチン王女の顔は笑顔になり2回頷いた
続けてマチン王女は、「楓!今夜は何時まで勤務?」「一緒に、この部屋で寝ようよ!」と聞かれた。
「今夜は10時まて勤務です、姉さん」「しかし、その後、、、」若と一緒に過ごしますとは、言えずモゴモゴしていると若が
「楓は今夜、俺と寝る」と言った
すると、マチン王女の顔はみるみる鬼の顔になり
「て、て、てめえ楓に」
「私の妹に手を出しやがったな!」
「このやろー」と言いながら、マチン王女は腰を落とし若にタックルを仕掛け、ベッドの上でマウントをとり、右手で渾身のストレートを脇腹に叩き込んだ。若は、「う、うぅ」と悶絶してる
悶絶している若に追い討ちをかけようとしたので、私はマチン王女に腕を絡め
「姉さん!暴力はダメ!」と言いマチン王女のラッシュを止めた
「姉さん私、若のことが好きなの」
「だから、殴るのをやめて姉さん!」と言うと、マチン王女は私の髪を撫で「可哀想に」と言い、若の胸ぐらを掴み耳元に顔を寄せると
「この、腐れチンポ野郎!妹を騙しやがって!」「絶対に許さないからなチンポ野郎」と、囁いた。
翌朝、私は若のベットで目覚めた
若は、まだ目覚めていないので下着を持ちバスルームに向かいシャワーを浴びた。昨夜の若との出来事を思い出すと、陰部が少し濡れてきた
動きやすく、ズレにくいカルバンクラインのブラとショーツを着け、スーツを着るためにベットに戻るとベットの縁に若が座り、手を私に差し出している
私は若の手を取り引き起こそうとすると、逆に引っ張られベットに二人で寝転ぶと、若の顔が私の顔の直ぐ側にきて優しくキスをしてきた。若の唇は私の唇から離れると、そのまま下に行き私の胸の谷間に顔を埋め匂いを嗅いでいる
若は、しばらく私の胸の匂いを嗅いだ後
「良し!」と言い立ち上がり
「シャワーを浴びてくる、楓も準備を」と言い
「はい!若」と答え、薄く化粧を引きスーツを纏った
若は、マチン王女と一緒に朝食を取るために迎賓館白坂利休に入ると、マチン王女と席を並べた。私は2人のそばに立ち警護をしている
2人が座るテーブルには、スクランブルエッグ、ソーセージ、クロワッサンなどが並んでいる
マチン王女は、私を呼び
「この朝食を作った、責任者と話がしたい」と言われたので、私はマイクを使い指示を出した。暫くすると、料理長が現れマチン王女の前に立ち
「おはようございます、マチン王女」
「今朝の朝食をご用意致しましたのは、私ですが何か問題が御座いましたでしょうか?」と料理長がマチン王女に言うと
「お久しぶりです料理長!」マチン王女は席から立ち上がり会釈をした
料理長は、若やマチン王女や私が小さな子供の頃から食事を作ってもらっている
マチン王女のお父様である、ステラ国王と亡くなった前王は仲が良く昔からお互いの国を行ったり来たりしていて、日本に来ると食事の担当は料理長であり信頼のできる人だ
「いつも美味しい料理ありがとうございます」
若は、口出しせず黙っている。恐らく、マチン王女が普段と違うことをしているので何か考えがあると思っているのだろう。
若はコーヒーカップに手を伸ばそうとした所、マチン王女が若を睨んだので若は手を止めた
私は、その様子を見てマイクを通し
「食べ物に毒が仕込まれた可能性あり」
「テーブルにある食事を要人が口に入れないようにしろ」
「料理長のご家族の安否確認!」
「人質に取られている可能性あり」と、指示を出し料理長を拘束しようと近寄ろうとしたが、マチン王女に目配せをされ中断した
「料理長、もし良かったらお座りになってコーヒーを飲みながら昔の話がしたいのですが如何でしょうか?」とマチン王女が言うと料理長は微笑み席に着く
奥から給仕の方が現れ料理長にコーヒーを注いだ
「料理長が作る料理はどれも美味しく素晴らしいです」
「ありがとうございます、マチン王女」と料理長が答えるとマチン王女は続けて
「私が一番好きな料理長の料理は」
「昔、子供の頃」
「周造おじさまと修一郎、父と私でピクニックに行った時に作ってくれた」
「おにぎり!」
「あれは本当に美味しかった」
「ふわふわのご飯を握り上に海苔が巻かれ中には梅干し、昆布やタラコにシーチキン」
「何個食べたか分からないぐらい食べました」
「修一郎なんて、頬にご飯粒が付いていて」
「皆、知っているのに誰も注意しなかったんですよ」
「ここに帰るまで!」と言うとマチン王女は小さく声を出して笑った
マチン王女の小さな声を出しての笑いが収まると、コーヒーカップに手を伸ばそうとしたのでマチン王女に止めさせようと近づこうとしたところ再び、マチン王女に「妹よ!動くな」と目配せをされた
突然、料理長が立ち上がり
「お嬢様!!飲んでは駄目です!毒が入ってます!!」と叫んだ
私はすぐにテーブルに近づき、コーヒーや食事を2人から離した
仲間の護衛2人が料理長を拘束しようと近づき両腕を掴んだ所で
「良かったです料理長!止めてくれて」
「それにお嬢様って言い方も懐かしい」
「人質ですか?」
料理長は涙を流しながら頷いた
「楓がすでに動いてますので大丈夫です」
料理長が私の方を向いたので私は、強く頷いた
料理長の娘さん以外は安全を確認しており、娘さんの居場所も特定ができ仲間が救出に向かっているとの情報がインカムから流れてきている
料理長は、仲間の護衛2人に両脇を持たれ退出し、マチン王女と若は迎賓館に移動のするために車に乗り込んだ
運転手に大通りを走ってくれと指示を出した
コンビニが近くにくると「車を止めて下さい」と運転手に言うと
「姉さん!コンビニで朝食を買いましょ!」と私が言うと、姉さんは目を輝かせ「そ、そうだな楓!」とニヤけながら車を降り店内に入った
店内での姉さんは、忙しそうに買い物かごに商品を入れている
お弁当やら
お惣菜やら
お菓子やら
スイーツなど買い物カゴいっぱいになった所で私は
「姉さん!太るよ」と囁くと
「言わないで!楓」と怒られた
レジに姉さんと向かうと、コンビニ店員はチラチラと姉さんを見ると
「マチン王女ですか?」と聞かれると姉さんは
「ええ、そうですよ」と姉さんが答えると
「一緒に写真撮っても宜しいですか?」
「ええ、良いですよ」と答えると、2人で仲良く肩を組みながら撮影していた
車は迎賓館に到着し昨夜姉さんが泊まった部屋に3人で入ると
「マチン?」
「どうして、コーヒーに毒が入っていると思ったんだ?」
「そんなことも分からないのか腐れチンポは」
姉さんは、若を修一郎と言う気がないらしく若は改名して腐れチンポになった
「もし、国外逃亡した腐れチンポの兄貴が日本の王になるには、腐れチンポが邪魔だよな」
「腐れチンポを抹殺したいのならば、まずは弱体化させる」
「その為には、いま来日している私を殺すことによって国内外からの信用を低下させるのも一手だろう」
「ならば、今朝の朝食は絶好のチャンスだろ」
「楓達の護衛がついているから、武力ではなく毒だと思った」
「運よく、腐れチンポも殺れたら最高と、考えるだろう」
「わかったか?腐れチンポ野郎」
「ちなみに、楓はすぐにわかってくれたぞ」
「さらに、料理長家族が人質に囚われている可能性を見つけ直ぐに指示を出していたぞ」
「さすが私の妹だ!腐れチンポ野郎とは大違いだ!」
若は、凹んでいる
「さらに楓がコンビニに寄り、朝食を用意したのも理由があるんだぞ」
「ターゲットに毒を食べさせるのには、あらかじめ準備が必要だ」
「突然入ったコンビニの食品に毒を混ぜるのは難しい」
「だから楓は、運転手にいきなりコンビニに寄るよう指示を出したんだよ」
「楓は優秀だ」
「誰かと違って」と若の方を凝視した
若は更に凹んだ
「お前は、暫くの間気をつけろ、兄の件を何とかしない限りこの手の不安要素は続くぞ」
「楓に何かあったら絶対許さないからな、腐れチンポ」と姉さんは若を脅している
「あ、あ分かっている」
「ありがとうマチン」
「ところで、マチン!」
「お前の国との天然ガス供給契約はどうする?」と若は姉さんに問うと姉さんは、近くのペンと紙をとると、そこに
我がステラ国は、日本に天然ガスを供給することを約束する
マチン・クリストフ
「ほれ」とさんは今書いた紙を若に投げた
若は、口を開けている
「ん?何か文句があるか?」と姉さんは若に問うと
「いや、大丈夫だ問題ない」と若は姉さんが書いた契約書を見ながら言った
「あ、あとお父様からお前に伝言だ」
「お父様が、たまには顔を見せに来いだって
酒を飲みながらお前の、亡くなった親父がすごいヤツだったことを教えてやるだって!」
若は「あ、あ」
「親父さんに必ず行くので高い酒を用意しておいてくれ」と伝えてくれ
「わかった」と、姉さんが言うと続けて
「今夜は、私と一緒に寝てくれるのだろうな妹よ
この腐れチンポ野郎よりも気持ち良くさせるぞ」と言った
私と若、2人は目と口を開き姉さんを見た




