28話 ギルマスと面会
ローテムさんの後ろを歩く
「これからギルマスに会ってもらう。普通はこういうことはないのだが、君は少し特殊だからな」
おそらく、私の耳と尻尾の事をいっている、ローブで隠していたはずだから、ステータスを見られたときにバレたのだろう。
豪華な部屋に通される、ソファはとてもふかふかしていて座り心地がいい。壁には細かく装飾された剣や絵が飾ってある。
「やぁ私はルドルフだ。君がマリー君だね、それともゴールドと呼んだ方がいいかな?」
部屋に男の人が入ってくる、筋肉はそこまでついていないが、魔力の練度が街にいる冒険者とは隔絶していた
「できればゴールドの方でお願いします」
「しっかりしているね。それでは本題に入ろうか、さっきの試験の報告は聞かせてもらったよ、かなりの腕前の魔術師なようだね。そこで君をギルドマスターの権限でCランクにあげようと思う。それでいいかい?」
「私は大丈夫ですが、周りは大丈夫なのでしょうか?」
パパたちに聞いたことがある、急にランクを上げた人はほぼ確実に先輩に絡まれるのだそう
「なら少なくともうちのギルドにいる間はランクは秘匿することとしよう。それなら安心できる?」
「はい、よろしくお願いします」
お金がない私にとっては報酬の良い、高難易度依頼を受けられるのは嬉しかった
「それとここからは少し話が変わるのだが、君は少々特殊なケースだってことは分かってるかい?」
「はい」
それのせいで村から離れなければいけなかったのだから
「私たちは君の秘密を知っている、だが安心てくれ、私たちがこの情報をよそに漏らすことはない」
「パパから聞いていましたので、信用しています」
パパに言われた、ギルドは情報は絶対に守ると
「これから、アレスピアまで行くんだね」
私は頷く
「これを君に渡しておく、これは私の署名が書かれている。これを向こうでギルドか兵士に渡せば、君の力になるはずだ」
「ありがとうございます。でも、なぜここまでしていただけるのですか?」
そうだ、ここの辺りの人は皆私のような人を嫌っているはずである、それこそ命を奪うことも厭わないくらいに。
「これまで、大変だったんだね。理由は私たちはアレスピアの人間なんだ。だから君のような才能をここで失うのが惜しい。だから手助けをしているのだよ」
「そうだったのですね…」
「ただ、勘違いしなで欲しい、私たちも完全な君の味方ではない。助けたいのは本心だが、ギルドにはその土地の風習、文化を侵害しないという決まりがある。君を送り届けることもできないし、君を殺害するような依頼が出た場合掲示する。決まりだからといって言い訳するつもりはない、本当に自分の不甲斐なさに腹が立つよ、本当にすまない」
そう言ってギルマスは深々と頭を下げた
「頭を上げてください、私がお金を稼げる仕事を作って、秘密を守ってもらえるならもう十分です、だからどうか」
「君は優しいんだね、話はこれでおしまい、聞いてくれてありがとう」
「こちらこそ、色々と便宜を図っていただきありがとうございます」
「本当にしっかりしてるね」
私はローテムさんに促され部屋から出た。そういえば今日とまる宿とってなかったな、早く泊まる場所を確保しなければ。
ギルドの殺害依頼ですが、ギルド職員が私怨、私情の依頼ではないことを確認した上、話の筋が通っていたら掲示されます、平たくいえば賞金首ですね。マリーの場合、人とは違う耳と尾があるのだからあれは人ではないという理論で押し切られました




