分岐点
次の日、いつも通りの時間に学校に向かっていると、いつもとは違う雰囲気を感じた。何がおかしいのかはわからないが違和感があった。その時の僕は内心その違和感に期待を持っており、何が起きても受け入れる準備ができていると考えていた。
学校に着くと珍しく声をかけられた。
「おはよう!」
彼女の名前は未来。小学生の頃からずっと同じ学校に通っており、中学生まではあまり喋ることはなかったが同じ高校に進学する人が少なかったため自然と喋るようになった。
「おはよう。いつもよりはやくない?」
「そうだね。いつもより早く起きたからね」
「そっか。新聞読むから図書館行くけど未来はどうする?」
「私はいいや」
「わかった」
仲間に入ってもらえないことに少し残念な気もするが、一人で日課をしたいという気持ちもあったため、まあ、よしとしたい。
その後何かあるわけでなくいつも通り一日を終えた……わけもなく一日中原因のわからない違和感が続いていた。
違和感があるから何か変わるわけではないのだがあまり気分はよくない。
目の前で人に電話をされるくらい気持ちが悪い。
いったい何があったのかはさっぱりわからないが慣れるしかないのだろう。
これが日常になるに違いない。とかそれっぽい理由をつけて違和感から逃げようとしていた。
しかし、目の前にまぎれもない非現実的な風景が広がっていた。
いや、現実にありえなくもない出来事だといえないこともないかもわからないが、普通ではあり得ないことだと思う。
少なくとも今までの人生で一度も起こったことはなくアニメとか小説でしか見たことのないものであった。
とりあえず、この現実を受け入れるしかないと思い、その時とれる最善の行動をしたと僕は思う。
思えばこの行動は間違ってはいなかったが僕には少し荷が重いものであった。
とりあえず、家に運び、未来を呼んだ。
未来には申し訳ないが来てもらわないと犯罪者になってしまう気がしたので仕方がなかった。
もちろん警察に通報するという手もあったが、その時はそんなこと微塵も思い浮かばなかった。
そして未来に任せ僕はスーパーに買い物に行った。
とりあえず元気になるような食べ物と飲み物を買うためだ。
僕は適当にカレーと稲荷と四川風麻婆豆腐と飲み物を買ってコンビニで少し時間をつぶして家に戻った。




