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ミッション8「エルロマの不死軍、侵攻…そして地獄」

ギヨームがティルヘッタで白米と奇跡の再会をする少し前のこと…

アウグストゥスで書類整理云々に追われていたウィンダリアウスの元に

何時ものように各諸国からの使者がお目通り願いたいとか何とかに

そろそろプッツンきそうになっていたところだった。


「あん…? 聖地からってーのはマジか?」

「間違いありません陛下。というか統一帝国の真白騎士アルバスミレス

同じ流れを組む聖白騎士ビアンカヴァレリーアを陛下は

嫌と言うほど見ているはずですが…?」

「あー…あの真っ白けな正装ねー…」

「………#」


クラップフェンはコメカミに青筋を浮かべながら、

聖地エルロマからの使者へ謁見を許可するよう近衛兵に通達した。


…。


立ち振る舞いは本気を出したウィンダリアウスの礼儀作法なんて

鼻で笑えるレベルに洗練された優雅な動きで

ウィンダリアウスの前に跪きながら来訪の口上を続けるエルロマの聖白騎士。


「んで…早い話がエルロマそっちで三国同盟の式典しねーかって話か?」

「陛下…」

「長々とご口上してしまい申し訳ありませんウィンダリアウス王」


対応としては一国の王と一都市の騎士…しかしながらエルロマはアウリシア大陸で

広く信仰されている「統一神教」の発祥から体系化まで

深く関わったご本尊(守護聖人)だらけの総本山である。

故にエルロマの使者の言葉は統一神教皇の名代でもある。

クラップフェンの胃がひっくり返ってないかほんのり心配である。


「ちなみにノースジャック女王陛下とドゥルーシ皇帝陛下は快諾いたしましたが…」

「……あいつら。マジで正直に生きてやがんなー…ちったぁ下心隠せってーの」

「陛下…」

「あーもううるせぇなークラップフェン! …コホン。

二大国主が快諾した三国同盟式典に我が正統王国が異を唱えては話にならぬ。

無論、我が国も同盟式典参加に異論はない。聖地の使いよ、我が国も

其方側の厚意にお応えしよう…あー疲れた。」

「ありがとうございます! アウグストゥス正統国王陛下!

本当に、本当にありがとうございます! ありがとうございます!」


聖白騎士は土下座するように頭を下げて喜色に溢れる表情で、というかもう

うれし泣きしそうな勢いで感謝の世辞を並べまくった。


(…おいクラップフェン)

(もうじきゾンゲルが戻ってくるでしょう)

(もう戻りましたが)


「「?!」」


ウィンダリアウスとクラップフェンの後ろには相変わらず気配が薄いくせに

顔はどうしようもなく濃い初老騎士がそこにいた。


(色々要約するとエルロマは現在財政難ですな)

(要約し過ぎだっつーの)

(少しだけ噛み砕いてくれゾンゲル)


ゾンゲルからの報告によれば、財政難なのも信徒に伸び悩むのが

ここ五十年ほど顕著に顕著過ぎてお布施もほとんど集まらず

正直学院とか修道院とかの運営に回すに回せなくなり始まってきているのだとか、

まぁ聖地を頼ってくる人間なんてのは対外亡命者や戦災者に難民だ。

金なんて集まるわけもない。神を信じるにも先立つものが無ければ

信じる前に死んじまうと来たものだ。そんな状況下でアウグストゥス、

ドゥルーシ電撃同盟からのノースジャック参加となれば、

三体国も国教は統一神教なんだから多少は融通聞くんじゃないかと

やってみたらポンポンポンとうまくいってきてるので

どうにかしてここからうまいこと先立つものを…! というのが聖地の現状だ。

まぁ聖地奪還大戦とかの舞台にさらされまくってきたエルロマ的には

これくらいのことをしても罰は当たらないだろうと踏んでいるのだ。


(そんくらい強かにいかねーとやってらんねーのが現実だもんな)

(ゆえに唯一神教から統一神教に変わったのも世の常でしょう)

(そろそろ聖白騎士の方の世辞も終わりそうですぞ)


「……それでは正統王陛下の使節団は何時頃エルロマにお越し頂けるのでしょうか?」

「コホン…無論帝国は当然だが拙速を貴ぶ連合王国よりも早い方がよかろう」


………。


……。


…。


聖地エルロマ…今は「無法平原」と呼ばれる平原に存在した

「始まりの国アルラム」にて発祥した統一神教の救世主キュリトが大予言を成就させ、

初の大聖堂と教会が建立され、統一神教を神敵の魔手より守る聖白騎士団が集い、

最終的に統一神教会内で最高位の権威を確立して聖地となり

内政も半分以上はエルロマ教皇が勤める事実上の都市国家である。

多くの信徒が巡礼に訪れ、そして権威を頼って数多くの亡命者と

食い扶持に困った冒険者と難民でごった返す複雑な問題が内包される場所でもある。


「アリーエ! アリーエ・アンジェリーナ!? 何処へ行ったの?」

「シスター・マルティーナ…アリーエならマリオたちと…」

「またなのアリーエ?! もうじき八歳になるのに男児と遊ぶなとあれほど…!!」


ぷんすか怒る修道女シスターことマルティーナは大声で叫びながら

どうしようもないお転婆と思われるアリーエを探し回る。

ここはエルロマの修道区と呼ばれる幼年~青年期の男女を預かる

孤児院も兼ねた修道院が集まっている。そのため行きかう人のほとんどが

修道士、修道女の格好をした老若男女だ。そこには種族の壁はない。


「おーし…ルティ姉はいつも通り西に向かってったぜ」

ベネだ。マリオ」

「……ごめんねルティ姉…誕生日までは許して」


修道服に身を包みつつも悪ガキだと思える雰囲気を持った小僧たちに交じって

微かだが確実に男たちよりも早く成長の兆しを見せる容貌の少女が一人…

アリーエ・アンジェリーナは小さくなっていくマルティーナの背に向けて

両手を合わせて小さく謝罪の意を示した。


「そうそう…もうすぐアリーエも八歳…」

「俺たちとも一緒に遊んじゃいけなくなっちまう…」

「後は16過ぎるまで話もしちゃいけねぇ…いやな決まりだな」

「どうして16歳になるまでダメなのかな…?」

「さぁ? ブルーノは何か知ってるか?」

「いや、ルティ姉も顔を真っ赤にするばっかで何一つ答えねーよ」

「この間は拳が一つ飛んできたぜ」

「それはロッソがルティ姉のローブを下からめくり上げたからだろ」

「ロッソ…………最低」

「待て待てアリーエ! マリオだってこの間ルティ姉を後ろからな…!」


子供同士(主に男子)にありがちな下ネタ交じりのバカ話にケラケラ笑い合いながら、

アリーエと少年たちは修道院の裏手へ回っていく。


「ねぇマリオ。本当に地下に洞窟なんてあるの?」

「嘘じゃねーよ」

「マリオはアリーエには嘘つかねーもんな」

「アリーエだけじゃねーし!! シスター全員にだし!!」


顔を真っ赤にして怒りながら、マリオは修道院の裏手にある少し不気味な石像を弄る。

すると石像がギギギギギ…と音を立てながら動き出し、隠し階段が現れる。


「わ…!」

「どーよ?」

「しかーし! 驚くのはこれからだ!」


マリオたちはアリーエの手を優しく引きながら一緒に隠し階段を下りていく。


…。


そこは地下洞窟というよりは、地下神殿という感じの作りだ。

統一神教がまだ唯一神教だった時代に迫害を恐れたかつての異教徒たちが

ひっそり何処かの地下に作り上げた異神殿があるという話をアリーエ達は

シスターや時々やってくる神官長の授業で知っていたので、

もしかしたらここがそうなのではと思いながら、奥へ奥へと歩を進める。


「俺たちはここの奥できっと間違いなくお宝…! っぽいのを見つけたんだ」

「へぇ…」

「見えてきたぞ!」


アリーエ達がたどり着いた最深部と思われる場所は、何かの祭壇のようだ。

何を祀っていたのかは今となっては知る由もないが。それはともかく

祭壇の中央には神木である世界樹の蔓で出来た台座のようなものがあり、

その台座の上にはどういう作りなのか定かではないが天上から差し込む

光の柱で照らされた赤黒い宝石のようなものが輝いていた。


「わぁ…! 綺麗…!」

「ちょっと早いけど…」

「ああ…」


宝石に見入ったアリーエの前にマリオ達が立つ。


「「「八歳おめでとうアリーエ!」」」

「え?」

「俺たちからこのお宝をアリーエの八歳の誕生日プレゼントとして渡すよ!」

「でも…」

「大丈夫大丈夫! この間突っついてみたりしたけどなんともなかったから!」

「だから大丈夫! ほら!」


そう言ってマリオは赤黒い宝石を手に取って有無を言わせずアリーエに渡す。


「ふわぁ…! 綺麗…!」

「そーいやルティ姉が血みたいに真っ赤な宝石はすごく高いって言ってたな」

「今はどうでもいいだろそんなの!」


マリオ達がやいのやいの騒いでいる間。アリーエは宝石をうっとり眺めていた。


「ホントに綺麗…」


―汝か…―


「え?」


アリーエはあたりを見回すが、マリオ達以外に人の姿は他にない。


―汝が我を永久の光の呪縛より解き放つ者か…? いや、もう汝で良いだろう―


「きゃ?!」


アリーエの手の中の宝石がどす黒い光を放ち、ひとりでに中空に浮かんだかと思いきや、

何処からともなく現れた黒い靄のようなものをどんどん集め始めていく。


「何だこりゃ?!」

「アリーエ! 俺の後ろに!」

「横は任せろ!」


アリーエを庇う少年たち。先頭に立ったのはマリオだ。


―小さな騎士…いいや、ただの餓鬼か―


宝石を中心に集まった黒い靄は人のような形を取ったかと思えば、

朽ち果てつつも豪奢な格好の大魔導師のような恰好をした骸骨…リッチの姿に変わった。


「ば、化け物…!」

「おい…これはヤバいだろ」


―まず、お前でいいか―


リッチは人差し指をマリオに向け、指から何かを撃った。

一瞬で青ざめて倒れるマリオ。


「マリオ!?」

「な、え…あ…?」


倒れたマリオは起き上がる。ただし目は白目で口からは涎を垂らしている。


「ぉオォォぉぉオォオ…」

「おい…マリオ…?」


マリオに不用意に近づいてしまったブルーノは、マリオに噛みつかれ…

『喰われて』倒れる。


「ひぃぃぃい!?」

「ヴォォオォオォォアアアァァア!!」


続けざまにロッソも何事もなく起き上がってきたブルーノに『喰われて』倒れた。


―我が力に一片の曇りなし…わが名はアクナディス…! 至高のエルダーリッチ!!

…娘よ。お前は我を復活させた褒美として…我が内に取り込み永遠に

この終わらない円舞曲ヴァルツを見せてやろう!!―


少女の叫びは木霊するが、誰の耳にも届かない。


………。


……。


…。


ウィンダリアウスは寝坊したことに思わず「ヤベェよ母ちゃん!マンマミーア」と叫んだ。

だが後の祭り。ノースジャックどころかドゥルーシの王侯使節団よりも遅刻確定である。


「調子に乗って葡萄酒ヴィネを5かめも空けるからです」(クラップフェン)

「陛下、僕もさすがにフォローできません」(スヨーヴィン)

「わぁーってるよチキショーめ!」


馬車風に改造した馬戦車に揺られながらウィンダリアウスは

急ごしらえのパニーニをモッシャモッシャと食らう。

挟んである具は急いでいたので生野菜オンリーだ。早起きできれば

生ハムをつまみながらチーズも鱈腹食えただろうに。


「ちょっと先にエルロマまで早馬してきますね」

「おー…よろしく頼むわー……あークラップフェンお前も行って来いよ。暇だろ?」

「陛下のお側を離れるわけには…」

「どーせ近くにゾンゲルいるからいーよ。だから様子見てこい。

そんでどう格好つけて遅刻の言い訳するか考えるからよー」


並走していたスヨーヴィンとクラップフェンを先にエルロマに向かわせ、

さてどうしたもんかと首を捻って格好いい言い訳を考えはじめるウィンダリアウス。


………。


……。


…。


そしてウィンダリアウスの本隊がエルロマ近郊に到着したとき、

ドゥルーシ兵団とノースジャック兵団の連合がエルロマの聖白騎士らしき軍団と

ド派手に戦っている様がそこにあった。


「おい、マジでどーなってんのコレ?」

「とんぼ返りで報告したものですから…」

「聖白騎士団の様子がおかしいのはわかるのですが…それにしては

ドゥルーシもノースジャックも白兵戦を嫌がっているような感じですね」


「では私がお答えしますかな」


ウィンダリアウス、クラップフェン、スヨーヴィンの三人はちょっとビクッとしたが

慣れた感じで背後を振り返れば、いつの間にかゾンゲル。


「たまには横から出てきてくれねーか? 慣れてても完全じゃねーのよ」

「いやぁ、こればかりは職業病ですな」


ゾンゲルの報告内容はこうだ。


・修道区より突如暴徒らしき者たちが発生。

・現場に急行した騎士団が襲われ、なぜかそのまま暴徒に加わる。

・暴徒は血の気の無い顔色と焦点の合わない眼をしており、獣のように襲いかかる。

・暴徒に襲われ『喰われた』者たちは漏れなく一度絶命し、その後『起き上がる』

・すなわち不死者の群れは拡大を続け、ついに聖地の78%以上を選挙。

・最初に到着したノースジャック使節団が事態の重大性に気づき、白兵戦を避けて

 遠距離攻撃で不死者の群れの撃滅を計るが、あまり効果は得られていない。

・次に到着したドゥルーシ使節団が状況を把握後、新兵器と思われる

 空飛ぶ銀色の巨人兵ゴーレムを使用するも、ノースジャックと大差がない。

・要するにこの不死者の群れは物理はもとより魔法攻撃や浄化攻撃もあまり

 効果のない高位の不死者である可能性大。


「超わかりやすくて逆に絶望感を感じたんだが気のせいかー?」

「気のせいじゃないです陛下」

「じわじわとノースジャックとドゥルーシの犠牲者も不死者化して

いろいろと大変なことになっているみたいです」


…ウィンダリアウスは腕を組んで考えた。


「とりあえずノースジャックとドゥルーシの不死者化しちまった連中を

片づけつつ助太刀してアルテナちゃんやカインのヤローに話聞こーぜ」

了解リチェブート!」


…。


太古の骸魔術師エルダーリッチ・アクナディスは肉の無い髑髏顔で笑っていた。


「地上に僅かな死徒を伴い出でたが…まさかこうも容易く増殖するとは思わなんだ」


かつてマリオ、ブルーノ、ロッソという名だった活気溢れる少年であったはずの者達を

主の命と原始的な本能のみで目の前のてきを貪るグールに変え、

地上に出て陰で一人、また一人『喰わせて』は不浄のともがらを増やし

少しずつこの都を制圧しようと思っていたら、あまりにも簡単に一つの区画を

死都ミディアンに変えることができてしまったのだ。

調子に乗って遥か昔に自分を光の渦に閉じ込めた忌々しい天族の力を携えた

真白騎士や鬱陶しい魔族の力を操る漆黒術師アッザバーケマグに良く似た

風貌の者達が集まる場所を襲撃させてみれば、実に脆かった。

今では襲った彼らも輩達の一部である。


「我が眠りし間に忌々しい天族の理力も鬱陶しい魔族の呪力も失われたようだな…」


顎をカタカタ鳴らしながら笑うアクナディス。


「意外だったのは妖精どもは普通に生きていたことだな…

実験動物の分際で賢しいことをする…」


人間たちが聖地と呼ぶ場所の半分以上を死都に変えたころに、妖精の力を持った

連中が現れ、彼らはバカな白黒の連中とは違い、すぐさま輩達の正体に気付き

触れることで伝染するグールの呪いを避けて遠くから精霊術で

駆逐を図ろうとした時には少し焦ったが、連中の攻撃は笑いたくなるくらい弱かった。

かつてアクナディスが知っていたころは妖精の精霊術も侮りがたい威力があった。

しかし今世の妖精たちは天族や魔族のように世を去りはしなかったが

アクナディスにとっては児戯に思える程度の戦力しか持っていないようなのだ。


「空を飛ぶ鉄巨人ゴーレムには多少驚かされたが…

まぁアレも中身が生身の人間だったからな…」


いかにグールの呪いが聞かないゴーレムでも、中に人間が入って操るのならば

呪いが人間に伝染するまでグールたちに肉薄させればよいのだ。

手駒となる死体ならちょっとアクナディスが連中に魔法を数発撃ち込んで

山のような死体に輩達から放出するグールの呪いを植え付けてやればよい。


「…? なんだ今のは…? 攻撃したつもりか?」


遠くから大きな砲台を背負ったように見える不格好な鉄巨人達が

アクナディス目がけて魔力の籠った強烈そうな弾丸を撃ってきたが、

アクナディスが少しばかり気合を入れて張った障壁に

ほんの少しヒビを入れた程度で、大した威力を見せない。

鉄巨人を操る人間達の指揮者はアクナディスをグール軍団の核だと見抜いたようだが、

アクナディスの能力までは見抜けなかったようだ。


「く…くくく…グファ~ッファッファッファッファッファ!!」


アクナディスは高笑いが止まらなかった。

この程度ならば手駒すらいらなかったかもしれないのだ。

人間と妖精の連合の後に、アクナディスの記憶にも残る憎々しい統一帝国に

よく似た国旗を掲げた増援が加わったようだが、アクナディスからしてみれば

芋虫が何匹か増えた程度にしか感じられない。派手な色合いの騎士何人かは

輩達を薙ぎ払えるようだが、所詮は人間。昼夜を通して一体何日戦い続けられるのやら。

アクナディスは顎が外れそうになるほど大笑いを止められなかった。


「人の魔術など! 最早恐るるに足らず!!」


アクナディスは遠くの人間達にも聞こえるようにわざと声高に叫んだ。

誰も反論など出来るはずもな―――


「あっそう」


「え?」


アクナディスは目を疑った。アクナディスにも点にしか見えないくらい高い空から

自分と同じいやそれ以上に響く声で「あっそう」と返してきた者が

輩達をアクナディスさえも不気味だと感じる紫色の光の柱で薙ぎ払ったのだ。


…。


ウィンダリアウスは改めて手に握られている『魔導通信機』の凄さを痛感した。


「ティルヘッタからアウグストゥスって早馬で何日だっけー?」

「一般的な伝令用の早馬なら二、三頭。我が連合王国の天馬やケルピーなら

一頭潰す覚悟で全速で飛ばして二週間強ですよ、ウィンダリアウス王」

「俺さっきギヨームに連絡飛ばしてさー何分経ったっけー?」

「八分だ! 正確には七分五十八秒二二だ! …あの飛行技術…

あの飛行技術と武装が余の国ドゥルーシで実用化できれば…!」

「ギヨーム様に原理を聞きましたけど『ウルトラ電磁エレクトロマグネティックフォース』と『空間転移ハイパージャンプ』魔術を

手足のように操れないと無理だとか」

「ゴフッ!?」


ショックでカインは軽く吐血した。

『超電磁力』なんてものはドゥルーシ最高の賢者達が集まる

国立魔導科学院でさえ基本的にほとんどの大国で禁術指定である第九階位の

高位戦略魔法マスディストラクション』使用前提で存在が確認されたばかりで、

おまけに『空間転移』魔術に関しては伝説とか神話上が主で、

未だ科学院の机上の空論から漸く抜け出した理論上でしか出てこないのだ。

ショックすぎて血の涙も流してしまうカイン。


…。


ギヨームは波動砲攻撃によって色々な意味ですっきりしてしまった地上に

スタっと降りて、まだしがみついているユーリとシオンをぽふっと地面に降ろす。

アルクも背負ってたシュリールを同様に降ろす。


「ほ…本当にエルロマに着いたのかぇ…? っていうかさっき地上に…!?」

「…散らばっているアンデッドの遺留品から見て、これはエルロマの聖白騎士と

聖黒術師に間違いない。あとこの遺留品にも強力な呪いが付与されている」

「じ、十分と経たずにティルヘッタからエルロマまで来てしまうなんて…

そ、それはともかく先ほど地上を高位戦略級魔法らしきもので薙ぎ払っ…?!」

「まーまーシュリさん。マンゴー風味の発酵乳飲料ラッスィーです。気付けにどうです?」


目を白黒させるユーリ、辺りを分析する表面的には平静を装うシオン。

冷静に距離を計算してギヨームとアルクの飛行能力他のいろいろな意味での異常さに

目を回しそうになるシュリールにティルヘッタで買ったばかりの

まだ冷たいラッスィーを飲ませるアルク。


「よっしゃ…んじゃあウィンダル。今もこっちを食い殺さんと勇み足な

あの不死者の群れは“全部”砂に帰してやっても大丈夫なんだな?」

『まー一回死んでるからな、呪いを解いてやるって意味でも速やかに安らかな眠りを

与えてやるのが一番だろーし…………おい待て要塞卿フォートレスロード

今全部とか言わなかったか?』


ギヨームはウィンダリアウスの返答を待たずに魔導通信機をストレージにしまいこんだ。

それに呼応するように上空からトリスがギヨームの元に降りてくる。


「敵勢力の解析完了いたしました」

「どんな感じだ?」

「一体一体に宿主の脳を侵すウィルスが大量に纏わりついておりますが、

ギヨーム様やアルク様の体内ナノマシン、体内浄化マシンセル機構、各種ワクチン投与で

全く以て無害化からの完全駆逐が可能なタイプのバイオハザードレベル4程度です」

「普通だったら大量絶滅も引き起こすレベルじゃねーか!」

「たいちょー。今のボクらならレベル87くらいまで普通に体内、体表で虚弱化からの

完全駆逐もYo You Dead Kill(超訳:余裕で出来る)じゃないですかー★」

「なぁアルク。一応帰るってことも念頭に入れて現代地球の日本人の感覚を

保つべきじゃないかと俺は提言したいんだが」

「いくらゾンビとはいえ一切合財微塵も躊躇いもせず超大型波動砲で

数千人を綺麗サッパリ跡形もなく薙ぎ払っておいて何を仰るのでしょうか

このド鬼畜ド外道クソ偽善者マスターギヨーム様は」


ギヨームは点ではなく面に痛烈なダメージを与える散弾銃ショットガン

…すなわち愛用のセミオートタイプ『デーモンストライカーD4F+105』で

トリスを正確に打ち抜かんと奮闘するが、徒労に終わる。

何気なく一番近くまで接近してきていたグールたちが巻き添えを食っているが、

ギヨームは渋面を作って煙草に火を灯すだけだ。


「一応俺は薙ぎ払う前にウィンダルにゾンビは全員ブッ殺して大丈夫か聞いて

ちゃんと許可もらったんだぞ」


鼻からも紫煙を吐き出しながらギヨームは次に愛用のリボルバーで

まだ呆けていたユーリの死角から飛び掛かろうとしたグールを

九、十体ほどヘッドショットで倒した。


「にょわぁ?! わらわに当たったらどうする気じゃ!?」

「大丈夫ですよユーリさん。たいちょーのヘッドショット成績は

人型2897662人中12人しか誤射はいませんから♪」

「十三番目にわらわが入らぬ保証がないではないかぁ!!」


頬を赤くして憤るユーリに「今度はもっと早く敵を射殺シューティングするから」と

軽く謝罪してギヨームは煙草を携帯灰皿に捻り潰しながら入れると、アルクを一瞥する。


「じゃーそろそろ行きますか? たいちょー?」

「流石に波動砲をここら辺で水平射撃するわけにもいかんからな」


ギヨームは愛用の魔改造リボルバー『ヴァルサーP380XXX+888』と

カタナ型の光線剣ビームサーベル『ニンジャスレイヤーANK+234』を構え、

アルクはグレネードも撃てる魔改造AK『カチューシャ+28』と

普通なら間違いなく生身の人間がそのまま個人で携行するものじゃない

88mmロングレンジキャノン『アハトアハト+19』を背中に背負う。


「本気で………やるの?」

「全部ブッ殺すって抜かした責任は取らなきゃダメだろ?」

「あの…アルク殿…? その背中に背負ってるのは…ドゥルーシの砲台ゴーレムが

背負ってるのよりも巨大な気がするのですが…?」

「まさか…! あっちは砲台用でこれは個人兵装用ですよシュリさん?」

「いえ…どう考えてもそれは個人兵装では……もういいです」


シュリールは考えるのを止めて剣を抜き、

「やれやれじゃのぅ…」と重魔銀シュヴァルミシールゴーレムを召喚するユーリ。

シオンは身体強化魔法をかけて、速攻魔法の準備をしながら武器を構える。


「んじゃ、まずは一旦合流な」


ギヨームが前方のグールを連続ヘッドショットで撃滅し、

アルクが後方のグールたちにマシンガンの雨を降らせたのを合図にギヨームたちは

ウィンダリアウスたちの陣営に向かって走り出した。


「うぬぬ…ゴーレムたちがおらんかったらわらわたちも危ないのぅ…」


アンデッドに殺されたものは基本的に仲間入りということを勉強しているユーリは

ギヨームからゴーレム召喚の魔術を教わってよかったと痛感した。

何せアウグストゥス周辺のオーガ相手にも余裕であるはずのゴーレムたちでさえ

今回群がってくるアンデッドたちには苦戦を強いられているのだ。

千切っては投げ、千切っては投げを繰り返す戦法でなかったらあっという間に

アンデッドたちが自分の身に迫ってくる…そう思うと何気に今回は留守番にした

姉ジルベルを留守番にしなければよかったと思ってしまうほどだ。


「アンデッドも例外なし…ですか…」

「……きっと本物のドラゴン…事象竜フェノメノンさえも余裕で討伐できるかも」


触られただけでも致命的になりかねないアンデッドたちを得意の魔法剣で

吹き飛ばすことにのみ勤めるシュリールとシオンは、その吹き飛ばしたアンデッドを

反撃されることなく一撃で仕留めるギヨームや、ハチの巣にするアルクを見て

相変わらずこの二人の次元の違う戦闘力に息を飲まされる。


「面倒くさいな…アルク、冷凍弾使っていいぞ」

「りょーかいです。たいちょー」


オーダーを受けるや否や、アルクは冷凍弾をアンデッドたちにバラ撒いた。

当たった奴を中心に液状氷結剤が散布され、浴びてしまったアンデッドたちは

氷漬けになったかと思えば、今度はそこにギヨームが銃弾を食らわせて砕いていく。


……。


…。


アクナディスは髑髏顔なので余裕の表情云々はわからないが、

カタカタ震わせているのは顎ではなく全身だ。


「な、何が…何が起こっているというのだ…?!」


おそらく最初に輩たちを薙ぎ払った攻撃は一撃必殺の大魔法か何かだったのだろう。

だからこそ放ってから地上に降りた、ならば次の一撃を放たせてなるものかと

輩たちを特攻させてみれば、肉薄しようとした輩たちの頭を小さな杖のような

金属を向けたかと思えば雷鳴のような轟音と共に輩たちの頭を

綺麗サッパリに吹き飛ばしていくのだ。不可視の魔弾か何かは分からないが

直線状に並ばせては危険だと判断したアクナディスは

あの得体のしれない光沢を放つ鎧に身を包んだ男を筆頭にした小隊に輩たちを

固まり過ぎないように多少散発的な波状襲撃で襲わせるようにし、

どうにか不可視の魔弾らしき攻撃の間を掻い潜って肉薄させてやったぞと

思った途端…今度は別な手に持った杖…棒…? とにかくその物体から光の剣を出し

一刀のもとに輩たちの首を焼き刎ねるのだ…! アクナディスはあの得体のしれない

光沢の鎧の者は非常に危険だと感じ、第六階位の「冥府黒刃アビスレネゲイド」で

幾百の暗黒の刃を召喚して放ったのだが……………


得体のしれない鎧の男は…鬱陶しそうに羽虫を散らすような動作で紫色の障壁を出し、

そ の 全 て を 悉 く 防 い だ のだ。


「ば…馬鹿な…こんなことがあってたまるか…! 貴様らのまやかしに…?!

…!? そうか妖精の幻j「はいはい頑張って見破ってくださいねー☆」ぶどぅは?!」


アクナディスは顔面に冷凍弾をぶち込まれて倒されかけて

ようやくこれが幻術などではないことを理解した。


「お、もうボスに到着したのか?」

「大体7割はカッチカチのアイスゾンビキャンデーですね。たいちょー」

「中身がザ・人工イチゴ味とかで普通にアメリカとかにありそうな命名はヤメロ」


とか言いながらギヨームたちがアクナディスの元に辿り着いたとき、

すでにアンデッドの群れは気が付けばほぼ全てがアイスバーン状態だった。

アルクはそのアイスバーンを乗り越えようとした生き残り(?)のアンデッドにも

「あ、撃ち漏らしthpr☆」と言って冷凍弾をぶち込んでいく。


「こ、こんな…こんなバカなことがあってたまるかぁあああああああ!!」


アクナディスはとっておきの大魔法、第八階位『高位戦略魔法』の詠唱を開始する。

その際のタンクとするためにこれまた切り札である周囲の死者の躯の欠片を

より集めて作り出しておいた「ジャイアントアンデッド」を出せる限り出した。


「お、ボスっぽくていいね」

「あー…普通に冷凍弾当ててもビクともしませんね、たいちょー。」


巨大なアンデッドはギヨームたちを薙ぎ払わんとすべく

一挙手一投足全てに自身の犠牲を一切厭わない渾身の一撃を繰り出してくる。


「うをっ…!? やっべ!! ゾンビだと思ってタカを括ってたら

いつぞやのギガス兵以上にビリビリくる一撃じゃん!! おいトリス念のため

痛覚遮断機構ペインアブソーバーレベル2よろしく!」

「あ、クミンちゃん。ボクはレベル3で」

「……不本意ですが五分間だけ起動させていただきます」

「甚だ遺憾也、然し止むを得ず。痛覚遮断機構起動ペインアブソーバースタータップ!」


微妙にのんきな会話をしながらギヨームとアルクはたった二人で

巨大アンデッドの一撃を全く苦しくなさそうに受け止める。

その光景にアクナディスは詠唱を失敗しそうになったほどだ。


「(ば、化け物め…! い、いや…真の化け物はこの私だ…!

化け物はこの私でなくてはならんのだ!)」


とかアクナディスが詠唱を失敗しそうになるくらい動揺している間に

ギヨームとアルクは巨大アンデッドを半分以上灰にしていた。


「(ま、間に合え…! この大魔法さえ発動すれば…!)」


アクナディスの足元に大きな魔方陣が出現する。

その瞬間、アクナディスは顎をカタカタ鳴らした。

それに気づいたギヨームは小さく舌打ちしてスキル画面を展開して弄る。


「フゥハアハアハハハアハアアアア!! 死ねえ!! 極氷ぉ…!」

「…っち…しょうがねえや…MMSマイミリタリーサテライト。XYZ座標セット。9807式・高天破壊者砲スカイハイデバスター:【神罰プレイグ】発射」


アクナディスの大魔法は魔方陣の輝きとともに発動しようとして、


「凍凶ぉ最終地獄ぅゴェえ?! エゲェエアァガガガガガアガアェ

エ゛Ehエアァア゛ァアァAhアアあぁアアア゛―――ッ?!」


彼の真上の遥か天井から大雷を伴った極太プラズマレーザーが

アクナディスごと魔方陣を跡形もなく消滅させた。


「えぇー!?」(シュリール)

「!? 何?! 今の?!」(シオン)

「にょわっまぶし…!?」(ユーリ)


シュリールもシオンもユーリも状況に理解が追いつかないようだ。


…。


「んぶっほぉッ?!(カイン)」

「ちょっ…! 数滴飛沫が掛かりましたわよ! カイン帝…!(アルテナ)」

「んぶーぼぁッ?!(ウィンダリアウス)」

「………########(クラップフェン)」


もうすっかり観戦モード中だったカインは極太プラズマレーザーを目撃して

口からビールを吹き出してその飛沫がマジで数滴かかったアルテナに

割と本気のガン飛ばしで苦言を呈され、カイン同様にウィンダリアウスが

鼻からもワインを盛大にぶっ放したことで、ちょうど報告をしようと

顔を近付けざるを得なかったクラップフェンがモロに食らう。


『あー畜生…これで今日はあと五回しか使えなくなっちまった…

あ、いけね通信機かけっぱじゃん……コホン…終わったぜウィンダル』


気が付けばウィンダリアウスのそばにある魔導通信機からギヨームの声が発せられた。


「何気によー…聞き捨てならねー言葉が聞こえたんだがー? 俺の気のせいかー?」

『気のせいだろ。それよりお前が盛大に戻したワインをモロに食らっちまった

クラップフェンに何かかける言葉があるだろ』

「…お気になさらず陛下…代わりに大量のお仕事をご用意させて頂きますゆえ…###」

「ワザとじゃねーだろワザとじゃ!?」

「おのれ要塞卿…軽く3000パッスス(※1パッスス=5フィート=約1.5m)

ある距離も自在に見える魔導技術を持っているのか…!

我が国ドゥルーシの最先端魔導望遠鏡の精度を以てしても

未だ3パッスス級の大きさで最大望遠1500パッススに届いたばかりだぞ…!」

「ギヨーム様ですもの。ドゥルーシ程度に負けてる理由があるのでしょうか?」

「おのれイーグニウス女王…!」

「あのさー俺様を挟んで口撃しあうのやめてくんなーい?」

「貴様…!!」

「ギヨーム様の寄り親だからって…余裕ぶるのやめてくださらない…?」

「あー、これやべーな…」

『…とりあえず俺は俺で戦利品でも漁ってるから、終わったら教えてくれよ』


通信機の向こう側から煙草に火を点ける音が聞こえたのを最後に通信が切られた。


…。


犠牲となってしまったエルロマの多くの人々には悪いが、

ギヨームとアルクは倒した者たちからの戦利品を漁っていた。


「んー…骨とか…ぶっちゃけ使いたくないな…」

「装備品も極低温に晒されちゃってダメですね。たいちょー」


剥ぎつつも残った遺体はきちんと荼毘に附していくギヨームとアルク。

というのも死体のウイルスに全く影響を受けないのは二人だけなので

多少遺体の扱いが乱暴になってもそれは仕方がないのだ。流石の二人も

戦闘中でなければ丁寧に遺体を並べて遺体を灰にしていくよう心掛けている。

だからシュリールたちは二人の行動に文句を付けず、統一神教の様式に則って

死者に対する鎮魂の祈りを捧げている。


「よし、んじゃ大体仕分けも終わったな」

「めぼしいものはこんなものですかね」


まずアルクが広げて見せた戦利品は多くが鋳潰して製錬しなおせば使えそうな、

元は武器や防具だったであろう金属片をその場で即席加工したインゴットの数々。


「俺はあのアクナディスボスキャラが遺したっぽいアイテムだな」


ギヨームはそれらしきアイテムをトリスに鑑定させる。


「……………解析完了いたしました。データを送信いたします」

「おう、頼むわ」


========================================

「不死公の心臓石」

…エルダーリッチの中でも高位の存在が落とすアーティファクト。

 中にはエルダーリッチ本人や取り込んだ人の魂が眠っているとされる。


「流転玉石」

…破壊した時、近くに死にゆく者が存在した場合に限り最も近くに在った

 死せる者の一部を力を引き継いで転生させることができるとされるアーティファクト。


「デッドロードセプター」

…不死なる者の力を浴び続け、行使され続けたことによって

 途轍もない暗黒の力を得た魔杖。

========================================


「んー……ドファンタジー」

「まさにザ・ファンタジーですねー☆」

「杖は俺とアルク以外には煮ても焼いても使えなさそうだが…

残りの二つはレアリティがよくわからんがアーティファクトみたいだし…

これ何か良い素材にならんもんだろうか…………あっ!」


調子に乗って指三本で挟んデュワッ! とかやってたらギヨームは

心臓石と玉石を落っことして両方とも割ってしまう。


「あらら勿体なかったですね、たいちょ…あれ?」


割れた二つの石は光の粒子となり、同じ体積とはどう見ても思えないほどに

粒子が増えたかと思ったらあら不思議、人の形をとったかと思えば

赤黒い髪の少女(ただし全裸)が現れたのだ。


「ブフゥ?! うげぇっほえっほ?!」


ギヨームは副流煙をダイレクトに気管に吸い込んで盛大に咽る。


「何、してるの、ギヨーム…?」

「ギ…ギヨーム殿…?」

「ドサクサに紛れて何しとるんじゃお主はッ!!」

「裸の美少年ならともかく裸の幼女なんて最低ですよたいちょー!!」

「待って待ってちょちょちょっと待って御嬢さん方ぁ!?」


ガンガレギヨームさん。


ミッション9に続く。


地獄を見た…というか強制送還されたのはアクナディスさん側でした。

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