表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ウォーバーズ  作者: F.Y
連合軍登場~降り立った異国の兵
48/72

反撃の狼煙

 サンガチャルイ基地 5月24日 0741時


「今回は敵の飛行場を攻撃します。グルジアのバツミ空港です。そこは敵の爆撃機や攻撃機たまり場になっていて、ラウンデイルの無い軍用機の発着が偵察部隊によって確認されています」

 情報担当将校のウラジーミル・ドネツク中尉がブリーフィングを開始した。

「この飛行場はすでに使われなくなっていたと考えられていました。しかし、エアーアイ社の無人機による偵察の結果、多数の軍用機が配備されていることが確認されました。所属は不明で、Su-24、FC-1、ミラージュ2000などが確認されています。ZSU-23、SA-6、SA-10が対空兵器として確認されています」

 ドネツクは一息置いた。

「ここは間違いなく我々を今まで攻撃していた航空部隊の拠点の一つと考えられます。なお、グルジア政府は件の航空部隊や対空兵器の存在を否定しています。しかし、我々の味方がRQ-2パイオニア無人偵察機で探ってみた所、先ほど言った通りのものが見つかっています。写真をどうぞ」ドネツクは写真を全員に配り始めた。

「なお、今朝のハチマスとトブスに対する航空攻撃もここから離陸した攻撃機によるものと考えられます。実際、件の爆撃の前に我らが傭兵"エレクトロ・レイヴン"が国境付近に飛ばしていたRC-135VとEP-3が攻撃直前に空爆命令を出す通信をバツミから捕えています。それが決め手となりました。それではみなさん、幸運を」ドネツクはブリーフィングを終えた。


「ハワードたちの居場所はまだわからないのか」

 佐藤がコガワに話しかけた。

「ああ。残念だが、全く手がかり無しだ。無人機でアゼルバイジャン領内は探してみたが、ダメだった。それも同じ場所を何度もな。しかし、破片らしきものの見つかっていない。もしかしたら、グルジア領内かアルメニア領内に拉致された可能性も無しでもないな。なあに、連れ戻して見せるさ」

「それにしても越境攻撃か。厄介だな」

「アゼルバイジャン政府はグルジアがテロリストを支援していると非難しているが、当然の如く、グルジア政府は沈黙している」

「待て、否定していないのか?」

「ああ。どういう訳だかは知らないが」

「ううむ」

「まあ、それは後回しだ。出撃しよう」

 コガワは自分の装具を取りに行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ