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ヤーノとの意外な再開

お忙しい中、通勤中、休日真っ最中の中、クリック&タップ誠にありがとうございます


先週はうまく更新できず、楽しみにしていただいていた読者の皆様には誠に申し訳ございませんでした。

本日2回目の投稿です。


拙い文章ではございますが、どうか楽しんでください。

「了解~。お疲れ様~。あ~、あ~ぶ~な~い~」


 一息ついて、アディにOKを出したが彼女が危険を知らせてくる。

 俺は警戒をMAXにさせると、背後の頭上から殺気が俺に向かって来るのが感じられた為、障壁を展開して後ろを振り向く。


「あれ、ヤーノじゃん」


「はああああ!くらえ!」


「え゛?」


 久しぶりに見るヤーノに俺は警戒を解いて声をかけようとしたが、彼はそのまま渾身の振り下ろしをしてきており、間抜けな俺はまともに受けてしまった。

 俺は死んだかと思ったが、着地して入れに再び攻撃を加えようとする彼が見えた為、「ああ、死んでいない」と実感をすると同時に、制止するように右手を前に出す。


「ヤーノ!俺だ!攻撃はやめてくれ!」


「俺の渾身の一撃を受け切ったな!しかし貴様のような竜人に知り合いはいない!」


 鉄砲の弾も槍や剣を受けてもなんともなかった俺は、ヤーノの一撃で目が回っており多少ふらつきながらも制止を促すが、けんもほろろに友人否定されてしまった。


「ミノル!大丈夫か!」


 向こうからリューが俺を心配して声をかけてきた。


「ミノル?え?うそ?」


 ヤーノは後ろに数歩下がると、リューの俺を名前を呼ぶ声に反応して目を丸くする。


「あなた!そのお方は御味方です!攻撃はやめてください!」


 あなた?ん?あなたってもしかして彼女がヤーノの嫁さんか?おっと見る限りだと猫人種のようだな。


「そうだよ俺だ、ミノルだよ。あたたた……ヤーノの攻撃ってすごいな。頭がぐわんぐわんしてるよ」


「ミノルなのか!ああ!すまん!思いっ切りでしかもメーフェの息吹使ったから怪我はないかい!あああ!本当にごめんよお!」


 ヤーノは俺の手を握りながら謝ってきたので「大丈夫」と言いながら落ち着かせるように肩を数度叩く。


「ああ、ほんとにごめんよ。竜人の姿で飛行船から降下してきたのを見ていたから、てっきり敵の援軍かと思ったんだ。でもミノル?その姿はどうしたんだい?もしかしてあそこにいるのもリュセフィーさんとアーデルハイドなのかい?」


「ああ、その話はあとで詳しく話すよ。って!危ない!」


 ヤーノとの意外な再会をしながらも、彼が現れた倉庫の屋根から2人の人影を察知し、攻撃を仕掛けようとしていたので咄嗟に俺の後ろへと回して、敵とヤーノの間に立ち攻撃を受けるのだった。

 屋根の上から爆炎魔法と短銃であろう武器から発射された弾丸を障壁で受けるが、弾丸はいとも簡単に障壁を打ち破り、そのまま魔法が俺に直撃してしまう。


 俺は驚きながらもヤーノへ《絶対障壁》を展開し、魔法の炎を完全遮断して守るが、障壁を破った弾丸は、俺の鎧から露出している腹部に命中して止まった。

 腹部に命中した弾丸では傷はつかなかったが、まるでプロボクサーからの腹パンを受けた衝撃ではあった。正直痛かったが、それよりも当たった弾丸が腹から落ちて来た時に驚いてしまう。


「なん…だと?」


 命中した弾丸は3発で、初めは記憶にある3つの筒がついた火縄銃かと思ったが、弾丸の形状に驚き、発射された人物の手元の銃を見た途端、俺の背中にザワリと寒気が走ってしまった。


「ミノル、気を付けてくれ。あいつらの持つ武器は地球の現代兵器だ」


 驚きのあまり耳鳴りがひどくなっており、彼の声がほとんど聞こえてこなかった。


「貴様!竜人だな?船から降りてきたということは戦奴だな?なぜそいつを庇った?」


「そいつは敵だぞ!竜人、そいつと戦え!じゃないとお前の奴隷紋が発動して死ぬぞ?」


 逆光で姿がはっきりとは見えないが、声からすると女のようだった。

 俺が感じていた勇者の気配が同じで、こいつらが勇者なのだろうが、今はそれどころじゃない。

 確かに持っているのは、テレビやネットで見たことがあるハンドガンというやつで、転がっている弾丸も形状がそうであった。

 しかも魔法を放ってきた魔法使いらしき格好の女勇者が肩に担いでいるのは、ライフルのような形をしていた。


「……から……て…た」


「ん?私たちの声が聞こえないのかしら?」


「私たちに手を貸しなさい!さもなくば奴隷紋を発動させるわよ!」


 2人の女勇者は右手に何かスマホのようなものを持ち俺に向けてくるが、既に頭に血が上った俺にはそれがどうしたという感じになっていた。


「それをどこから持ってきたと言っているんだ!」


 俺は叫び、めいいっぱいの殺気を放ちながら2人へノーアクションで飛び掛かっていき、爪を振りかざす。


「「なんだと!」」


 2人はその場から飛び退き、俺との距離を保ちながら着地をする。

 俺が爪を振りかざした倉庫の屋根は、大きく抉れた上に衝撃で数メートルの範囲で吹き飛んでいた。


「奴隷紋が発動しない!ソノッチ!」


「あなた戦奴じゃないわね?ハンドガンも効かないみたいだし、だれなの?」


「ミノル!その銃は至近距離で受けるのはやばい!マグナム弾だ!」


 ヤーノが俺に向かってアドバイスをしてくれたらしかったが、既に女勇者へとびかかっており、刀で斬りつけられたが、それを裏拳で弾いて彼女の首を掴もうと手を伸ばしたが、乾いた破裂音と共に脇腹と側頭部に衝撃が来て、俺の手が止まってしまう。

 女勇者はバックステップで俺との距離をとる。

 俺は魔法かと思い、もう一人の女勇者を向くと、ライフルを構えており、その銃口から煙が出ていた。


「ミノル!アサルトライフルのⅯ16で連続発射するやつだぞ!」


 再びヤーノの声が聞こえてきたので、振り向くと、道を挟んだ反対側の倉庫の屋根に飛び乗っておりアドバイスをしてくれた。

 いかんいかん、現代兵器なんぞ持ち込んだこいつらに腹が立ってしまい、頭に血が上ってしまっていたようだ。

 俺は深呼吸をして気持ちを落ち着かせて再び2人の女勇者と対峙するのだった。


 ◆◇


 「ミノル!」


 勇者マユは見逃さなかった。

 龍破で打ち込んでもいとも簡単に弾き返され、自分は一生懸命に槍術を鍛錬し、この防御力と槍術で誰にも負けることがないと自負していた。

 結果としては惨敗でこちらの攻撃がいとも簡単にいなされてしまい、彼女はリュセフィーヌに対して攻めに欠けていたのであった。


 勇者ミホと勇者ワカコが参戦した上に、相手の古龍に有効打を食らわせたらしく、しかも今回の秘密兵器を用いた攻撃であったのだ。

 リュセフィーヌがミノルに向かって声を出したその時、勇者マユは行動を開始する。


「お前たち!30秒でいい!時間を稼いでほしい!逆転のチャンスを作るから信じて!」


 そう言いながらマユは兵士達に〈ブレイブハート〉を展開する。

 兵士達は今、目の前にある絶望に屈服したほうが楽なのではないかという気持であったが、心の隅では何とかして生き延びたいという気持ちもあった。

 そこに勇者マユからの言葉に一縷の望みをかける事としたが、目の前にいる竜人の圧倒的な力と雰囲気に気圧されて、足がすくんでしまっており、1歩も動く事が出来なかった。

 しかし、ブレイブハートの効果により体が軽く動けるようになった兵士達は、のろのろとではあるが、リュセフィーヌと勇者マユの間に立つ事が出来た。


「ん?なんじゃ?妾がよそ見をしているうちに時間稼ぎとは、なかなかやるの。良い、許してやるの。存分に準備をするがよいぞ」


 そういってリュセフィーヌは地面に剣を突き立て腕を組み、肉壁となった兵達を見ながら語る。


「ヌシらはまだ気付いていないよう者から教えてやるの。妾の名前はリュセフィーヌ・ドナクレアじゃ。覚えておるかの?後ろでごそごそとやっておる勇者に一度は殺された古龍じゃよ。さっきも言うたが潔く投降したほうが良いと思うのじゃがの?まあ、このまま戦うというのであれば戦の習いじゃ。命はないと思うのじゃな」


 そういってリュセフィーヌは黙って兵達を見ていると、兵達から動揺が見られ、投降するかどうかを迷っているのであったが、彼女からそれ以上の投降を促す言葉はなかった。

 向こう側では、ミノルが何やらキレてしまっており、ヤーノの言葉に耳を傾けずに戦っている姿が、倉庫の屋根の上から見えるのを根がめているリュセフィーヌだった。


「そろそろ30秒は過ぎたの。では、行くぞ?」


 突き刺していた剣を抜き、1歩1歩近付くリュセフィーヌにブレイブハートが効いているとは言え兵士達は歯を鳴らし、膝が震えており、再び一方的な虐殺が行われると恐怖するのであった。

 

「皆!どいて!」


 兵士達の肉壁の後ろから、勇者マユの声が上がるとモーゼの十戒のように中心から空いていくと、勇者が何か構えてこちらを向いており、その姿と手に持つ武器を見たリュセフィーヌは驚くのだった。


「なんだと!小娘!どこからそれを持ってきた!」


 リュセフィーヌは地面を蹴り、マユへと肉薄するが銃口はリュセフィーヌを向いており、発射される。


「いっけええええええええ!」


 激しい爆音と共に、6連の銃口が恐ろしいスピードで回転をしながら連続した弾丸が、リュセフィーヌに襲い掛かる。


 リュセフィーヌの身体と鎧が銃弾を弾き返しているが、勢いが強く彼女の突進の勢いが止まってしまう。

 それでも左腕で顔面のみをガードしつつ、剣を振りかぶるが、弾丸の勢いは弱まることなく続き、ついにリュセフィーヌは後ろへと飛ばされてしまう。

 弾丸に吹き飛ばされ、そのまま尻餅をついた彼女に向けてなおも銃弾の雨が襲い掛かっており、そのまま周囲の土煙も上がり始め、ただ激しい炸裂音と銃弾が飛んでいくその先で悲痛な叫び声が聞こえてくるのであった。


 激しい銃弾の嵐は2分も続いたがついに弾切れとなり、激しい音が止みその先には土煙がもうもうと上がっているのであった。


「やったのか?」


 土煙の中からリュセフィーヌが出てくる気配がなく、叫び声も聞こえてこないことから、アドラ兵の一人が一言つぶやく。


「やったぞ…やった!あの化け物をやったんだ!」


「やったあああああ!勇者様万歳!」


「勇者様あああ!ばんざああああい!」


 戦況を見守っていたアドラ兵から勝利の雄叫びが上がり、勇者コールが始まっていた。

 勇者マユも構えていた銃を下げて、その歓声を聞きながら再びドナクレアの魔龍を討伐できた喜びに浸りながら微笑みを浮かべるのであった。


 そして土煙が風に流され、リュセフィーヌの骸が晒される時となり、再びリュセフィーヌの近くにいた兵士から順に歓声が止み、槍や剣を構えなおし、緊張が高まっていく。


 しかし、喜びも束の間であり、リュセフィーヌは尻餅をついたままで、鎧だけは傷だらけであったが、本人の身体には傷一つなく、ただ勇者を睨みつけるだけであった。

 

「そんな…そんな、そんな!あれだけ銃弾を撃ち込まれたのに何で平気なのよ!」


 マユは驚きのあまり、抗議の声をあげて彼女を見るのであったが、次の瞬間、尻餅をついたままの彼女が一瞬にしてマユの目の前に立っており、咄嗟に構えた彼女の盾ごと右側面からミドルキックをくらわすのであった。

 勇者マユはそのまま左へと飛ばされて15m先にある倉庫の壁にたたきつけられてしまい、ゆっくりと崩れ落ちて地面へと倒れる。


「まったく!うるさいと言っておるのにバカスカと打ち込みおって!大事な鎧が傷だらけではないか!」


 リュセフィーヌは「あ~あ」と言いながら鎧やインナーについた埃を払いながら鎧についてしまった傷を見て嘆いていた。

 

「な、ぜ?くる、まなんて、スクラップにしてしまう威力なのに……」


 勇者マユは体を起こしながら、リュセフィーヌに向かって言葉と発する。

 白銀でできた重装歩兵の鎧は歪みまくっていて、くぐもった金属の音を立てて彼女の足元へと落ちていくと両脚と右腕の部分を残してすべて剥がれ落ちてしまい、鱗でできた帷子を晒していた。

 左腕は骨折していて、ぶらりと垂れ下がり、肋骨が肺に刺さっているのか、それとも内臓をやられてしまったのか、彼女の口からは血が滴っていて、立っているのもやっとであった。


「愚か者が、妾はあちらの世界で同じものを体験しておったのじゃ。”えむ134がとりんぐほう”といったかの?威力は知っておったし、妾の身体を貫けぬ事は承知しておったのじゃ。残念じゃったの」


 両手を腰に当ててフンスと鼻を鳴らし、リュセフィーヌは勇者マユを見ながら答えた。


「さて、貴様らの処遇を決めねばならんのう。そして勇者よ、このふざけた武器の出処と経緯を聞かせてもらうぞ?」


 そう言い足しながらリュセフィーヌは獰猛な笑みを浮かべて、アドラ兵達と勇者マユを見るのであった。




最後までお読みいただきありがとうございました。


次回も楽しみにしていただければ幸いです。

来週からはコンスタントに更新できるよう頑張らせていただきます。


次の更新は明日になります。

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