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Late Bloom 〜凪と いつかの地図〜  作者: KJ
第3幕 真相へ

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第20話 選択


高台は、研究所から、さらに半日、坂を登った先にあった。


海を見下ろす、岬の突端。

風は、強く、塩の匂いがした。

足もとの草が、ざわざわと、一方向に、なびいている。

眼下に、水没した街の屋根が、青い海に洗われていた。

初めて目覚めた日の窓から見た景色を、今は、上から、ひと目で見渡せる。


石段が、岬の先へ、続いていた。

その先に、小さな石造りの建物が、ひとつ。


壁は、風雨に削られて、丸い。

扉は、固く閉ざされている。


私は、石段の、手前の一段で、足を止めた。


「凪さん」


渉も、立ち止まった。

澪が、少し離れて、立った。

何も言わずに、待っていてくれた。


「……少しだけ、聞いてほしいの」


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