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異世界人育成ゲーム ~生贄の少女たち~  作者: 鬼影スパナ


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第58話


 錬金術たーのしー!

 というわけで色々作って経験値を稼いでいる。


「にしても、ペンペンが錬金術を初級で切り上げた理由が分かるな……」


 そう。錬金術には色々と薬がある。

 無駄に色々とあり、回復薬や植物栄養剤、肥料などは初級で事足りるのだ。

 というか、戦闘に役立つほとんどの薬は初級にあると言っていい。


 中級にある薬は、ちょっとレアな素材を使いつつも使い道が微妙な薬になっているものが非常に多い。


 飲むと息が甘くなる薬。2時間は吐く息がバニラの香りになる。

 盛大なくしゃみが出る薬。単発のデカいくしゃみが出る。

 物忘れが激しくなる薬。追々普通に思い出すことはできる。


 ……うーん、なんだよこの役に立たない薬シリーズ。

 くしゃみ薬や物忘れが激しくなる薬は、うまく使えば……と思うかもしれないけど、ポーション瓶1本飲まないと効果がでない。戦闘中に敵に飲んでもらうわけにもいかないしさぁ。


「素材と難易度で中級になってるだけで、使い道が無さ過ぎる……ギルドで納品イベントするためのアイテムなのかなぁ」

「逆にどんなイベントならこんな薬を納品することになるんだぉ?」

「分からん。何も分からん」


 とりあえず賞味期限もないみたいだしホームの倉庫に放り込んでおこう。


「なんていうか、そこらへんにある草はメチャ研究して有用な薬を作れるようにしたけど、あんま手に入らない素材で手探りに作ったらヘンテコな薬ができた、みたいな?」

「……まぁ確かに、希少な素材が効果ある薬の素材になる、っていつ誰が確かめたんだって話だぉね?」

「逆に上級はそういうヤツなんじゃないかな。あらかじめ素材の成分や属性とかから効果や使い方を推測できる腕前の持ち主が作りあげたのが上級薬レシピなんだよ。きっと」


 だといいなぁ。

 ペンペンのおさがりの中級レシピまでしか持ってないから知らんけど。


「中級レシピ本見せてくれぉー。……ほぉほぉ。へー。変な薬ばっかだぉね」

「だろ? お、魚のぬめりを取る薬だってよ」

「酢か塩水かぉ? ちゃんと料理に使えるならペンペンにあげればいいぉ」


 まぁ素材があるヤツで作ったことのないやつを適当に作って行こう。

 あたらしく作る場合、初回ボーナスの経験値も入るようなのだ。


 ……何々? あ、これはお香なんだ。いい匂いのお香。ふーん。

 そしてこちらが嫌な臭いのお香。……ハエ型モンスターが寄ってくる? そういうのもあるんだ。場合によっては使えるかもな。

 材料ほぼ同じなんだが……? いい匂いの方はバナナの香りだな。


「お、錬金術レベル上がった。……うん、変なモンだけど初回ボーナスは美味いな」

「どっちが良い匂いのお香だぉ?」

「やっべ。見た目同じにしちゃった」


 材料が1つあるかないかの違いしかないので見た目が凄く近い。

 確率は2分の1……いや嗅げば分かるか。くんくん、くっさ! こっちが臭い方だったわ。おえー。


「……よし、一通り作れそうなやつを1つは作ったな」

『ちかれたー』

「お疲れ、ミーティちゃん」

「ぉ、終わったかぉー? そろそろペンペンとこ行くぉ!」


 うん、キリもいいし息抜きにペンペンち遊びに行くかぁ。

 牧場の方も気になるしな!


  * * *


 操作をトリアちゃんに切り替え、ミーティちゃんを連れてペンペンの牧場へ。

 普通に歩けば結構かかる距離だがファストトラベルなら一瞬だ。


 ペンペンの新ホーム、その土地には既に木の柵と厩舎が建っていた。

 そして牧場には元気に牛にブラシをかける、ペンペンの姿が!!


「白に黒ぶちの牛だぁ! ゲームやアニメでしか見たことねぇー!!」

「ペンペン、遊びに来たぉー。牧場どんなかんじだぉー?」

「あ、トリア氏、アルト氏。お二人ともいらっしゃいっすー、まだ飯の時間じゃないっすよ?」

「トリアが錬金術キリが良いとこまで進んだから遊びに来たんだぉ。なにか手伝えることあるかぉ?」

「周囲のザコモンスター狩りっすかねぇ。狩っても狩っても沸いて来るんすよねぇ」


 ギンちゃんがオートモードで無限に狩っているらしい。経験値は稼げるが、ギンちゃんの休憩もさせたいとのこと。


「生産系スキルでなんかできないの? 魔物避けとか」

「それ使うと牛くんにストレスかかっちゃうんすよねぇ。こう、牛くんもモンスターだから」


 あ、その牛ってモンスターなんだ。


「厩舎と柵建てた時にはまだなんともなかったんすけど、牛くんを連れてきてから急に襲撃が始まったっす。ちなみにVR表示解除するとタワーディフェンスで牧場を守るミニゲームがでてきたっす!」

「へぇ。それはそれで楽しそう」

「ユニットがギンちゃんしかいなくて初代牛くんはやられたから1回しかやってないっす。あ、この子2代目っすね」


 なるほど、失敗したら牛を失うリスクがあるわけだな。あと厩舎の修理代とかも。


「というわけで今はギンちゃんを鍛えてるわけっす」

「タワーディフェンスなら攻撃ユニット増やせるんじゃないか? ペンペンがなんか作るとかで」

自動攻撃機械(タレット)の開発をしたいっすねぇ。……ていうか牛と厩舎は借金なんすよね……!」

「また借金か。あるあるだな」

「飯代多めに払うから返済に充ててくれぉー」

「あざーっす! 初代くんの残骸肉で腕によりをかけて作るっすねー!」


 単純に襲ってくるのを迎撃するなら俺達も介入して手伝えるんじゃないかなぁ。




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オートモードにしておけば他プレイヤーの精霊憑きもユニットとして編成できるようになるか?
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