報告書6 ハンドルの生態 その3
<注意書き>
この文章は情報を改変せずに挿入されました。本文に出る「…」には何一つも意味がありません。
=発見者のまえがき=
どうやらそのようだ。私も何か改変されたものがないか探ったがまんまこの文章だった。フォイレンはどうやら自分の考えをそのまま文章にしてしまう人だったのかもしれない。
なぜこれをあえて言うのかは、ご存じの通り、APOSは過去に何度も「…」で情報を隠していたからこれとの分別をするためである。では、続きに本文をどうぞ。
どうも…
なんと私は、寝過ごしてしまった。あぁ、最近は子育てで疲れているものだ。
我が子らが産まれたのはうれしいが、人を育てているんだ、それは疲れるだろう。
しかも研究を同時にしなければならないからねぇ…
研究といえば、ハンズ系ファンタジーズの研究だね。
先週は彼らの書斎に行こうとしたが、なんと我が子の一人が病気で寝込んでしまったためいけなくなってしまった。この日々は研究に時間を割けなかったのだ。それは悲しい。
…
…
しかし、”彼は”研究をやめなかった。被検体1、ハック。
昨夜、我が子の病気が治まり明日の研究の準備をしていたら彼は突如として私の部屋に入ってきたんだ。その後彼はとてもうれしそうにとある研究結果を示した資料集を見せてきた。加えて、彼はとても疲れている様子だった。ここまでであればそこまで怖くはないが…
この研究は、念心についてものだった。被検体として、ハックが名乗られていた。彼は彼自身を研究したのだ。それをまじまじと見せてきた彼は、もはや恐ろしいと思う。
だが、その研究結果は、とても、実にとても、興味深いものだった。しかし、今は言わないことにする。少し信じがたい結果だったため、一度再研究と過去の参考文献をもとにこれを確かめようと思う。
しかし、言えることは二つある。
1.ハンズ系ファンタジーズの念心は普通のよりも小さいこと
これは面白い。よく聞く話が、ハンドルは念心の中身から食いちぎるという都市伝説。
それはどうやら本当にできるようだ。
しかし、なぜ小さいのかは不明だ。… ハックには、仮説があるが。
2.ハンズ系ファンタジーズの念心の能力は念心そのものである
これはもう少し研究したいが、どうやら能力と念心には深い関係性がある。
これは、ハックの研究によると、能力を使うときに念心は急速に代謝をしていることが
確認されたらしい。
これ以上はなかなか言えるものではない。ハックは何のためにこの研究をしたのかは知らないが、少なからず、ハンズ系ファンタジーズの権利を訴えるための資料にはなったと思う。
…
…
本当に怖い。ハックの見た目も最近変わりつつある。白かった彼の眼は少しずつ黒みを増し、声もかすれ始めている。念心を扱った実験はとても危ないもののようだ…
いや、もはやそれ以上のものなのかもしれない。私はなにを考えているんだ。きっと念心の研究をしているという恐怖から生まれる私の錯覚なのだろう。心配してはならん。
明日はやっとハンズ系ファンタジーズの書斎に行くことができるぞ。彼らの過去には何があったのかを知れる機会だ。それはとてもうれしい。んでは、さいなら!!
記入日:2000年1月19日 著者:後藤 フォイレン
=発見者のあとがき=
ハックはどうやら念心の研究に深い興味を持っているようだ。なぜだろうか。こうしてみると、いろいろと辻褄が合う気がする。ただ、このハックの念心の実験はいまだに見つかっていない。実際に、我々は報告書17、報告書23、報告書35を見つけていないのだがもしかしたらこれらにその研究があるのだろう。だが、うれしいことにレビくんが報告書35の在りかを探っていて、見つけるには時間の問題というところまで来ている。報告書35を見つけたらほかのやつも見つかるだろう。なぜなら、
この三つは、最も重要な資料が記されている可能性が高いからだ。
これらの前後の資料は、まるで失われた報告書の序論と結論のような関係だ。加えて、新しい概念が失われた報告書を期にいくつも出てきている。これはそういうことだと思う。
今後見つけられるかが楽しみだ。




