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天空のソフィア  作者: 白村
第一部 ソラの旅編
8/20

第八話 新たな街とダンジョン

 コトコトと馬車に揺られながら、

 ソラは龍人化した時のことを思い出していた。


 今まで龍人化してたのは、

 強い感情からだと思っていた。

 でも違ったようだ。


 私が龍人化する時は、いつも願っていた。


 そう、強い願いが、龍人化を呼び起こしていたのだ。


 最初は強い怒り、助けたい、逃れたい。

 それからは助けたい一心だったと振り返り思う。

 アルカディアを見てる時は、

 両親に会いたいと強く願っていた。

 女騎士団長の時は、早くどうしかしなくちゃって思ってて出遅れたが、結果は女騎士団長が襲われてる所を見て、助けたいと願っていた。


 全ては願いだったのだ。


 ―― そう言えば、夢の中の私、ソフィアも、願ってって言ってたと思う。


 願えば、私はソフィアになる。

 でも、一体龍人てなんなのかな。

 どうしてあんなに強いんだろ。――


 ソラはぼうっと荷台から後ろの景色を眺めていた。

 追い抜いてゆく歩く者達。

 冒険者が目立って来ている。


 馬車は速度を緩め、やがて停まった。


 父親「領門に着いたよ!凄い行列だね」


 御者台の後ろから覗いてみると、

 かなり大きな領壁が見えた。


 ソラ「凄い!」


 父親「ここは王都に次ぐ大きな街だからね、人もたくさん集まるのさ」


 ソラ「それじゃ、私はここで降ります」


 ミリー「えーお姉ちゃん行っちゃうの?」


 ソラ「うん、ごめんね、もっと一緒にいたいけど、そうするともっとお別れが悲しくなっちゃうから」


 母親「この街には長くいるの?」


 ソラ「まだ分かりませんが、ダンジョンには行きたいんです、へへ」


 父親「君が居てくれて心強かったよ、こんなに安心した旅も無かった、ありがとう」

 母親「娘も喜んで良かったわ、ありがとう」


 ソラ「こちらこそ、楽ができました。ありがとうございました、では、バイバイ」


 ミリー「バイバイ」


 ………………………………


 領門をくぐり、街に入る。


 わぁいるわいるわ冒険者。

 みんなダンジョン目当てなんだろうな。


 にゃん吉「ふぅ、やっと喋れるわい」


 ソラの肩に乗ったにゃん吉爺ちゃんが耳元で話しだす。


 ソラ「ふふふ、そんなにお喋りしたかったの?」


 にゃん吉「聞きたい事があるんじゃ、オカマ剣士の時の事じゃ」


 ソラ「なぁに?」


 にゃん吉「お主、あの時、龍人化する時どうやったんじゃ?女騎士団長の時は苦労しとったのに」


 ソラ「あぁ、その事」


 ソラはにゃん吉に、

 自分の考えを伝えた。

 強く願う結果、龍人化する事ができそうである事、

 現にオカマ剣士の時は、

 感情が爆発的ではなかったのに、

 龍人化に成功している。


 にゃん吉「なるほどのぉ、しかしアルカディアを見てた時はどうだったのじゃ?何かを願ったのか?」


 ソラ「うん、父さん母さんに会いたいって思ってた」


 にゃん吉「そうか……」


 …………………………………


 冒険者ギルドに来た。

 さすがここのギルドは大きい。

 冒険者も多い。


 ソラはダンジョンの事が知りたくて知りたくて仕方ない。


 ソラ「ダンジョン、ダンジョンはと」


「おい、子供がいるぜ」

「あ?パパでも探しにきたのか?」

「ペットも連れてるぜ」


 にゃん吉「気にするでないぞ」


 ソラ「解ってるよ、いちいちめんどくさいな」


「あ?ガキ、今めんどくせぇっつったか?」


 うわぁ、変な所だけ聞かれたわぁ、

 本気でめんどくさい。


 ソラはあからさまに、

 めんどくさいを顔に出した。


「てめぇ、何だその顔は?!」


 ソラ「はぁあああ……」


 わざとでっかいため息をついてやった。


「ぐ、この野郎……」


 にゃん吉「おい、挑発するでない」


 ソラ「ふんっ」


 立ち去ろうするソラに、

 さらに男は声を上げる。


「おい!無視するんじゃねーガキ!」


 ソラ「あーもー!なんなの?!私は、あんたの言う通りガキですけど、そのガキにいい大人がなんなんですかね?!大人の女性に相手にされないからって、ガキにまで手を出すのやめてもらえませんか?!」


「なっ!?なん、だと?!」


 クスクスと周りが笑っているのが聞こえる。


 ソラ「聞こえませんでしたか?わ、た、し、は!あなたの言うガキなんですよ。あなたが馬鹿にしてる私に対して、あなた自身がムキになってるって、自分が愚か者って宣伝してますよね」


「ははは!ちげぇねぇ!お前の負けだダカバ!」


「なっ?!」


 ソラ「ふんっ」


 ソラはその場から離れ、

 ギルドのカウンターに行く。

 カウンター越しの職員に話しかけた。


 ソラ「すいません」


 女職員「こんにちは、あなた強いのね、ふふふ」


 ソラ「見てたんですね、お騒がせしました」


 女職員「いえ、あの人はいろいろと騒ぐので、気にしないでね」


 ソラ「ありがとうございます。私はソラって言います」


 女職員「私はエルザよろしくね、もっと気安くしてくれていいよ、身分証見せてもらえる?」


 ソラ「あ、はい」


 エルザ「えっ?あなたAランクなの?ヨイタウンで最年少記録更新したのって、あなた?」


 ソラ「あ、はい、いちおそうです」


「おいおい、ただの子供じゃないぜ、記録更新者だとよ」

ダカバ「Aランクだと?そんな奴はこの街にはゴロゴロいるぜ。けっ」


 外野がうるさい。

 ギルドってどこ行ってもこんななのかな。

 人の事気にしすぎだよ。


 エルザ「Aランク判定から2ヶ月くらい経ってるのねぇ、また、判定してみましょう、ちょっと待ってて」


 ソラ「はい……」


 エルザは奥から水晶玉と新しいプレートを持ってきた。


 エルザ「これは冒険者プレート、これを付けてればランクが一目瞭然だから、変なのに絡まれる事も減るかもよ、作っておく?」


 冒険者プレート、

 確かに首から下げている冒険者が多い。


 ソラ「あー、それはありがたいかも、お願いします」


 エルザ「じゃぁ判定するから、手を置いて」


 ソラは判定具の水晶玉に両手を置いた。


 エルザ「この街には、やっぱりダンジョンが目的できたの?」


 ソラ「はい、ダンジョンを攻略してみたいんです」


 エルザ「ダンジョンには入った事あるの?」


 ソラ「いえ、あの、私は田舎者なので、ダンジョンの事何も知らないんですよね、てへへ」


 エルザ「判定が出たようね、あら、AAにランクアップしてるみたい、また最年少記録更新ね」


 ざわっ


 周りの雰囲気が少し変わった。


 ギルドの出入り口で声がする


「くそっどけっ」


 ダカバと呼ばれた男だ。

 イライラして出て行ったらしい。


「その若さで凄いなお嬢ちゃん」

「今までの最年少っていくつだったんだ?」

「まじかぁ、俺よりつよいのかぁ」


 などと外野から声がする。


 ソラ「あの、エルザさん、ランクっていまいちピンと来ないんですけど、いろいろ教えてくれますか?」


 エルザ「はい、喜んで」


 冒険者ランクは、

 EランクからE.D.C.B.Aと言う風に上がって行く。10年ほど前まではその5段階だったが、

 Aランク冒険者が目立って増えてきて、

 同じAランクでも力の差が目立ち始めた。

 そこでギルドはAA.AAA.S.SS.SSSと更に上に5段階増やしたのだった。

 今でこそ10段階だが、昔はAランクと言えば最高ランク。相当に強い者であるのに変わりはないのだ。

 ちなみにヨイタウンのギルドマスターはAランク。

 ダンジョンタウンのギルドマスターはAAAランクだそうだ。


 そしてここ、ダンジョンタウンでは、

 ソロでダンジョンに入れるのはBランクからと決められている。

 それでもBランク一人でのダンジョンは危険とされているのでBランクソロはお勧めしてないらしい。

 ソラは知らなかったが、

 普通は冒険者達はチームを組んで活動する物なのだそうだ。

 

 ―― ま、私は晴れてAAランクなので、

 一人でダンジョンに入れるからあまり気にはならない。。

 むしろ私には一人の方が都合が良いのだ。――


 ダンジョンについてもいろいろ聞いてみた。

 この街には幾つもダンジョンがあり、

 初心者から上級者向け、

 あとは特級と言う難攻不落のダンジョンもあるそうだ。

 何故この街にだけこんなにダンジョンがあるのかは今だに解ってはいないみたいだけれど、

 ダンジョン専門にしている研究者もいて、

 どんどんダンジョンについて解明が進んでるそうだ。

 例えば、ダンジョンにはコアと呼ばれる石があり、それを破壊する、もしくは持ち帰るとダンジョンは消滅するとか。

 この街はダンジョンで人を集めて成り立っている街なので、例えコアを発見しても、何もしないようにと注意をする。ダンジョンが消滅しては困るからだ。


 ソラはダンジョンは知れば知るほど面白かった。

 宝箱や魔物、ボス部屋など、わくわくが止まらない。


 とりあえずソラは、初心者向けのダンジョンに行こうかと思い、エルザ聞いてみた。


 エルザ「そうねぇ、ソラさんなら、初級者向けからで大丈夫かな。初心者向けはほんとに駆け出し冒険者向けなの。AAランカーだと拍子抜けすると思う。中級者向けからでも良いくらい」


 ソラ「そうなんですね!ありがとうございます!」


 エルザ「じゃぁ予約する?」


 ソラ「予約?」


 エルザ「上級者向けからは、希望者が少ないから予約は要らないんだけど、中級者向けまでは潜りたい冒険者がたくさんいるの、だから予約制にして人数を制限してるのよ」


 ソラ「そうなんですかぁ」


 エルザ「どうする?」


 ソラ「じゃぁ予約します!」


 エルザ「初級者向けの予約確認するね」


 ソラ「いえ、中級者向けでお願いします!」


 ………………………………


 中級者向けで予約を入れて、

 ギルドを後にした。


 良さそうな宿屋を見つけて、

 ソラは部屋で休んでいた。


 ソラ「あー楽しみだなぁ、ふんふふんふふん♪」


 にゃん吉「良い修行になるかも知れんな」


 ソラ「爺ちゃんもダンジョンは初めてなの?」


 にゃん吉「若い頃によく潜っていたぞ。実はここの特級に潜った事もある」


 ソラ「えっ!本当!?」


 にゃん吉「うむ、3階層で断念した。あそこはまさに化け物の巣窟じゃったわい」


 ソラ「そんなに凄いんだ。龍人化した私ならどうだと思う?」


 にゃん吉「う〜む、3階層は突破できるじゃろな。その先はわしも見た事ないので解らん」


 ……………………………………


『中級者向けダンジョン入り口』


 看板を見て気持ちが昂る。

 わくわくが止まらない。


 ソラは入り口の受け付けに来て、

 冒険者プレートを出す。


 冒険者プレートにはいろいろな情報が記録されるようになっていて、

 ダンジョンに挑んだ回数や踏破した情報などが記録される。

 ソラは初回なので当然目立った情報はない。


 受け付け「ソラさんですねぇ、今日が初回なんですねぇ、ポーションは持ちましたかぁ?無ければここで買って行ってねぇ」


 ソラ「ポーションあります!ハイポーションも持ってます!」


 受け付け「そうですかぁ、ではプレートお返しでぇす、もし死んでも自己責任ですからぁ、後で身内の方とか来ても当ダンジョンは責任を持ちませんので、よろしくお願いしますねぇ。ではお気を付けていってらっしゃいませぇ」


 なんだか凄くだるそうな受け付けの職員だな。

 まぁ良いか!

 行くぞ!


 通路を進むと、

 鉄のゴツい扉がある。

 扉は開いていて、

 その奥にダンジョンの入り口が、

 まさに口を開けて待っていた。


 ソラ「凄い扉だね」


 にゃん吉「万が一魔物が溢れて来た時の対策じゃな」


 ソラ「へぇ」


 ソラはダンジョンに最初の一歩を踏み入れた。


 ……………………………………


 薄暗いダンジョンを進む。


 ソラ「ダンジョンてさぁ、もっとこう洞窟みたいなの想像してたよ」


 にゃん吉「ダンジョンにもたくさんあってな、洞窟みたいなダンジョンもあるぞ」


 ソラ「そうなんだ。ここは普通に地下道みたいだねぇ」


 そう、この中級者向けダンジョンは、入り口から石造りの壁や天井になっている。


 ちょっと拍子抜けかなぁ。


 ソラ「ん?」

 

 にゃん吉「何か来るぞ」


 薄暗い奥から、


 ガシャッガシャッと音が聞こえる。


 にゃん吉「アンデッドか」


 ソラ「おお、骸骨だ」


 にゃん吉「スケルトンじゃな」


 ソラ「これがスケルトンかぁ、強いかなぁ?」


 ソラは空間から刀を抜き構える。


 スケルトンはカチカチ言いながら迫ってきた。


 ソラ「とう!」


 上段よりスケルトンの頭に刀を振り下ろす。

 呆気なくスケルトンはバラバラと崩れてしまった。


 ソラ「弱っ」


 ほとんど手応えがない、

 これはゴブリンより弱いかも知れないな。


 にゃん吉「まぁスケルトン如き、こんな物じゃろ」


 ソラ「これ死骸はどうするの?邪魔じゃない?」


 にゃん吉「ほっとけばそのうち消滅する。それがダンジョンというものじゃ」


 ソラ「へぇ」


 ………………………………


 ソラ「けっこう奥まできたんじゃない?」


 にゃん吉「そうじゃな、かなり進んだとは思うが……」


 ソラ「てかさぁ、スケルトンしか居なくない?もう骸骨飽きたんですけど」


 そう、だいぶ進んだとは思うけれど、

 まだスケルトンにしか遭遇していない。

 一度に現れる数は増えてきてはいるが、

 スケルトン10体集まった所でなんの歯応えもなかった。


 にゃん吉「うむ、こんなだったかのぉ、もう覚えてないわい」


 拍子抜けしつつ奥に進む。


 曲がり角を曲がるといきなり何かが動いているのが視界に入った。


「カチカチカチカチッ」


 ソラ「きゃっ」


 にゃん吉「ソラ!」


 いきなり攻撃されて、

 なんとか刀で攻撃を受けたものの、

 ソラは思わず尻餅をついてしまった。


 更にモンスターからの攻撃がくる。

 上段から振り下ろされる剣。


 ソラ「や、やられる」


 にゃん吉「なんの!」


 ガチンッ


 にゃん吉はモンスターの剣をその爪で受けていた。

 

「カチカチカチカチッ」


 にゃん吉「ソラ!早く立て!」


 ソラ「うん!」


 ソラは素早く大勢を立て直し、

 にゃん吉が受けている剣を弾き飛ばす。


 ッキーン


 ソラ「さっきまでのスケルトンじゃぁないよ」


 にゃん吉「スカルマスターか」


 スカルマスター、

 スケルトンの上位に位置するモンスターだが、

 力も格段にスケルトンより強く、

 多少の知恵もあるらしい。


 待ち伏せされるとは夢にも思ってなかった。


 ソラ「ふぅ……」


 スカルマスターはカチカチ言いながら、

 剣を構えてこちらの様子を伺っているようだ。


 ソラ「今度はこっちから行くよ!」


 踏み込み一気に間合いを詰める、


 ソラ「真剣稲妻!」


 あるか分からないスカルマスターの胴体に、

 横一文字に技を放つ。


 スカルマスターは防御したが、

 刀は防御する剣ごと真っ二つにしてしまった。


 ガチャガチャと音を立てて崩れるスカルマスター。


 にゃん吉「ふむ、キレが増してるようじゃな、しかし今後は油断禁物じゃな」


 ソラ「うん、ビックリしたよ。ちょっと気楽にし過ぎたかな。」


 それからは油断なく進む。


 モンスターは段々と強さを増してきたが、

 難なくほぼ一撃で倒してきている。


 すると通路の脇に扉があった。


 ソラ「開けて良いのかな?」


 にゃん吉「恐らくスポットじゃな。要するに安全地帯じゃ」


 ソラ「ダンジョンの中にもスポットがあるんだ。」


 にゃん吉「うむ、今日はここで一眠りして、またそれからじゃな」


 ソラ「分かった」

 

 扉を開けて入ると、

 ホールのような広い部屋だった。


 既に何組かの冒険者達が各々のスタイルで休んでいる。


 ソラ以外はみんな3人以上のパーティーだった。


 ソラ「こ、こんにちはぁ…」


 そぉっと挨拶して入る。

 みんなが一斉にソラに注目してきた。


 うわぁ、ものすごい勢いアウェイ感。

 やだなぁ……。


 すると若い冒険者が声を掛けて来た。


「こんにちは!君ソロかい?」


 ソラ「はい、いちおソロです」


「凄いな。見たところ君は僕より歳下みたいだけど、もしかしてAAランカーの最年少者って、君かい?」


 ソラ「え?えっと、いちおぅ…」


「凄い!ずっと会って見たかったんだよ!おいみんな!凄い人が来たぞ!」


 ソラ「えっ?えっ??」


 彼のパーティーメンバーだろうか、

 数人が立ち上がりソラの周りにやって来た。

 男女二人ずつのパーティーのようだ。


「あ、ごめん、申し遅れたね。僕はベックス、こっちはルギー、こっちの二人は双子のロムとラム」


 ロム、ラム「「よろしくね」」


 ルギー「よろしくお願いします」


 ソラ「ソ、ソラです、よろしくお願いします」


 ロム、ラム「ソラちゃん!透き通るような良い名前!かわいい!」


 ソラ「これがにゃん吉です」


 にゃん吉「にゃん」


 ルギー「おわっデブ猫ですよ!」


 ロム、ラム「「きゃーもふもふぅ」」


 にゃん吉はどこに行っても人気だね。

 でも、中身は爺ちゃん。

 双子の可愛い姉妹がにゃん吉を奪い合うようにもふもふを堪能しているが、

 中身は爺ちゃんだ。


 う〜ん、微妙。


「おい、少し静かにしてくれないか!マナーを守れよ」


 双子がキャッキャ騒いでると、

 他の冒険者から苦情を言われた。


 ベックス「あ、すいません、静かにします」


 …………………………………………


 ソラは声を掛けてくれた4人組のパーティー、

 『獅子の瞳』と過ごす事になった。


 ベックスは剣士、アタッカーと言っていた。

 ルギーも剣士だけど、盾も持っていて、

 防御兼アタッカー

 ラムは魔法支援でロムも魔法使い、

 ロムは防御や治癒専門だそうだ。

 みんな幼馴染で歳は15歳。


 成人して直ぐに冒険者になった、

 仲良し4人組なのだそうだ。


 ちなみにランクは全員Bランク

 そこそこのパーティーのようだ。


 ソラ自身、アタッカーとか防御とか言われてもよく理解出来なかったが、パーティーにはそれぞれ役割があのだという事は解った。


 そう言えば、にゃん吉爺ちゃんは私が戦いやすいように魔法を使ったり、

 さっきは守ってもくれた。


 パーティーとは、そういうものなんだと、ソラは思った。

【読者の皆さま】


いつも読んでいただきありがとうございます。



小心者の私に、


↓ の★★★★★を押して勇気を下さい。


よろしくお願いします!




白村しらむら


↓ 作品一覧はこちら ↓

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