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仲村慶彦の憂鬱 社会人編  作者: sky-high
仲良くなりたいなぁ
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ワタシ格闘技ファンです!

「あっ、高橋さん」


昼間、食堂で沙織の姿を見つけ、オレは向かいに座った。


沙織はあれから病院に通い、徐々にではあるが、味覚が戻りつつあるみたいだ。


「どうしたの?」


「ケースケの次の試合決まったみたいで、高橋さんにも是非観に来て欲しいって言ってましたよ」


「えっ、ホントに?行く行く。いつなの?」


「来月の中旬みたいですね」


「じゃあまた応援に行かないと」


沙織はケースケの試合を毎回観戦している。


「後でチケット渡しますね」


「うん、次こそ勝って欲しいね、ケースケくんには」


「あのー、試合って何ですか?」


「ん?」


振り返ると彩音がトレイに乗せた定食を持って立っていた。


「あー、酒井さんにはちょっと見せられない試合かなぁ、ねぇ仲村くん?」


「そ、そうですね。ちょっと残酷というか」


「えーっ、何ですか?何の試合ですか?」


彩音はオレの隣に座り、興味津々で試合の事を聞いてきた。


「んー、ボクシングの試合なんだけど、酒井さんには野蛮なものにしか見えないんじゃないかしら」


「え~っ!ボクシングですか?ワタシ行きたいです!」


「ウソッ?」


思わず沙織と被った。


「ホントです!ワタシこう見えてもプロレスとかボクシング大好きなんです!」


見かけによらないというか、彩音の外見から全く想像がつかないんだけど…


「へーっ、酒井さんも格闘技ファンなの?アタシと一緒ね」


「はい、夜中にやってるプロレス中継は必ず観てますから」


意外な趣味の持ち主なんだね、彩音は。


そしてテーブルを囲んでオレたちはかなりマニアックな格闘技ネタで盛り上がっていた。


「ワタシ、ボクシングならシュガーレイレナードです!網膜剥離で一旦は引退したけど、マービンハグラーとの世界戦でカムバックして勝った試合はもぅサイコーでした!」


「かなりのボクシング通ね、酒井さんは」


沙織は半ばあっけにとられている。


「プロレスだったらジャンボ鶴田のバックドロップ!あのルーテーズ直伝のヘソで投げるバックドロップはマジスゲーって観てました!」


「酒井さんちょっとした解説者みたいね」


彩音の格闘技トークにはさすがの沙織もついてこれなかった。


恐るべし彩音!


しかもマシンガントークのように次から次へとマニアックな話題をぶっこんでくる。


オレと沙織は圧倒されっぱなしだ。


「あー、ワタシ今までこうやって格闘技の話すること無かったから、久々にこういう話できて嬉しいです」


…試合観ると豹変するタイプなのだろうか?


まぁ弾丸にしてみれば、沙織、亜美、そして彩音という3人の女から声援を送られるんだから幸せ者だよなぁ。


この一戦は弾丸の今後のボクシング人生を左右するような試合でもある。


新人王には届かなかったが、再起をはかるために大事な一戦だ。


今ごろはストライカーが付きっきりで指導してるんだろうな。


思い起こせばオレの作ったSNS内でのサークルから集まり、ストライカーがジムでボクシングを教えているところを偶然に見つけ、運動不足解消のために通ったジムが、弾丸の入門であっという間にプロになった。


そして弾丸が勝つ毎に注目を浴びてくる。


そして今周りには弾丸の応援隊が出来上がったようなもんだ。




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