結婚だぁ?
何とか仕事を終え、オレは家にたどり着いた。
すると実家からの着信だ。
何だろ、いったい?
「はい、モシモシ」
【モシモシ、ヨシヒコ?高校の時の山田くんから何度も電話あったわよ。何かあったの?】
オフクロからだ。
山田?誰だソイツ?
…あぁポチョムキンか?
「何だってアイツ?」
【いや、アンタのスマホにかけても中々出ないから、こっちにかけてきたみたいよ。何か急な用事みたいだからすぐに電話してあげなさい】
「あー、わかったわかった。どうせ大した事ない用事だよ」
ったく、あのデブ何だってんだ!
どうせ転職しろって話だろうが!
めんどくせーけどかけるか。
オレはポチョムキンのスマホに電話をかけた。
【モシモシ】
「デブ!何の用だ一体!」
【うるせー!テメーなんで拒否しやがった!】
「やかましい、テメーの胡散臭い仕事の話ならお断りだ!」
【そんなんじゃねーよ、オレ今度結婚するんだよ!】
はぁ?胡散臭い仕事の次は結婚だぁ?
「は?何?まだエイプリルフールじゃねえぞ」
【ホントなんだよ!オレ結婚するんだよ!】
「テメーもう少し上手いウソつけねえのかよ!」
【だからホントに結婚するんだよ!】
「…マジで?」
【あたりめーだろ!だからこうやってお前のとこに何度も電話してんじゃねーかよ!】
ウソだろ?あのキモデブが結婚だぁ?
相手はどんな生物だよ?
「お前ホントにホント、結婚するのか?お前が?キモデブのお前が結婚なのか?」
【うるせーな、このポークビッツが!】
何だと~っ!確かにオレのアソコは小さいよ!
コイツはものすげーデカイんだけどな。
「で?相手はどういう動物だ?」
【テメー、ケンカ売ってんのか!人間に決まってんだろうが!】
これは何かの間違いだ!いや、ドッキリに違いない!
大がかりなドッキリだろ、どうせ!
【おい、ヨシヒコ聞いてんのかよ?】
「どうせドッキリだろ?え?正直に言えよデブ!」
【何度言えばわかるんだよ!マジで結婚するだよ、わかったか?】
オレは認めねえ!こんなキモデブが結婚だなんて絶対に認めないぞ!
【おい、ヨシヒコ!で、式を挙げるからお前来てくれるよな?】
式?何の式だ?
【ヨシヒコ、聞いてるのかよ、おいっ!】
「わかったっつーの!で、その動物との式はいつやるんだよ?」
【動物じゃねーっ!】
「んでいつやるんだよ?」
【来月の大安吉日に式挙げるからヨシヒコ来てくれよな?】
「オレはその動物の餌付けする役でもすればいいのか?」
【あーっ、腹立つなコノヤロー!もういい!お前は来なくていいや、このバカ!】
「なにーっ!テメーの結婚なんざ、オレは絶対に認めないからな!」
【うるせー、バーカバーカ!】
「んだと、このキモデブが!」
【死ねっテメーなんか!】
「うるへー!テメーこそ動物相手にセックスでもしてろ、このデブ!」
オレは電話を切った。
あのクソデブが結婚だぁ?
どこの物好きだ、その相手は?
あんなヤツが結婚とは…
あぁ、もしかしたら童貞はオレだけなのか?
いやーっ!それだけは止めてーっ!
何か色々とショックでオレは体調を崩し、翌日会社を休んだ…




