居酒屋へゴー
オレたち4人は駅の近くにある居酒屋に入った。
「い、いらっしゃいませ何名ですか?」
店員のネェチャンがオレたちをまるで汚い物でも見るかのような哀れな眼差しが痛い!
かなり痛い!
そんな射るような視線でオレたちを見るな~っ!!
「あ、はい、4人です…」
そんな文句も言えずオレたちは空いている席に案内されたが、随分と奥のテーブルだった。
な、なんだ、この隔離された席は?
間違いなくオレたちはこの場に似つかわしくない人物だと判断したなっ!
おいっ、そうだろ店員!
他に空いてる席はいっぱいあるのに、何でこんな従業員の休憩室みたいな場所に案内すんだっ?
…まぁ確かにオレたちは童貞の集まりだ。
しかし、童貞がお前らに迷惑かけたか、おいっ!
…とりあえずオレたちは座った。
「じゃ、じゃあまずビールでも頼もうか」
「あ、あのちょっと自分はアルコール苦手なんで」
「あ、オレも酒ダメ。飲めないもん」
泡沫と弾丸が酒は飲めないと言うのか!
ならば居酒屋でなくとも良かろうに!
「あ、私はアルコール大丈夫です」
ストライカーは飲めるのか。
て、言うかこのオッサン何歳なんだ?
頭もハゲ散らかしてる、どう見ても40代から上だろ。
こんな年まで童貞なのかよ…
オレはこんなオヤジにならないようにしないとな…
「あ、あの注文いいすか…」
オレはさっきの店員を呼ぼうとした。
…来ない。
何だ、シカトか!店員の分際でシカトか、おいっ!
「ジョニー、もっとデカイ声じゃないと聞こえないよ」
泡沫め、オレは女の前だと軽くコミュ症になるんだよ!
わかるだろ、お前も?
クソっ!
「あー、すいませーん、注文いいですか~っ?」
弾丸!ありがとう!
助かるよ、キミがいて…
「はぁい、お待たせしました、ご注文どうぞ」
ようやく店員が来た。
「あ、オレ、オレンジジュース」
オレンジジュース?!!
弾丸、お前はガキか?何だオレンジジュースってのは!
しかも爽やか系のイケメンなのに何故、童貞なんだお前は?
オレたちの中じゃ一番のイケメンだぞ!
まぁでも詮索するのはよそう。
「んじゃオレはコーラ」
泡沫!お前はコーラか!
こんのガキがっ!クソガキめ!
仕方ない。オレが大人になるか…
「ぁ、それと冷やっこいルービーを2つ」
「はっ?」
店員が何言ってんだ、コイツってな表情を浮かべた。
マズイっ!チンカチンカの冷やっこいルービーを知らないのか!
ハズい!かなりハズいぞ、オレは!
「あ、中生2つで」
「はい、かしこまりました」
何だか居酒屋に来ただけで疲れた…




