二二
ハッハッハ!
さて。
十分に休憩は出来たかね?
では、気をつけて依頼主の所まで帰りたまえ。
…あぁ、そうそう。
言っておいてくれるかね?
ご招待ありがとう、南境での演奏会も、これで10回目になりましたね、今度お祝いしましょう、と。
…あぁ。それと。
統一した四境全ての交流や流通なんかの相互関係などを取り仕切る、外務に似た執務をする大臣だからって、行った場所行った場所で演奏会するのはサービスのし過ぎです、頼まれて断れない性格なのは良く分かりますが優し過ぎるのも良くありませんよ、ともお伝えくださるかね?
…あと、もう1つ。
貴方を主役にした大人の小説やら絵やらをもらったら即送ってくれと催促する連絡をよこすのは、そろそろ控えてほしい、毎回言っていますが梱包して中身を隠して送っていますからそれなりの時間も必要なんです、『即』は難しいのです、いい加減分かってほしい、とも。
…全く。
君に演奏会のチケットを渡すよう頼んだ人物は、いつまでもカラカイ好きで困るよ…
…しかし、ありがとうね。
君がたまたま点心屋で出会った有名人も、今日私が教わった『虎爪痕』のことを聞くと、きっと喜ぶよ。
…あぁ、そうだね。
ライラにも、ライラの子どもたちにも、聞かせたり見せたりしてあげたいねぇ。
君が今日会った有名人の隣りにいただろう?
ハッハ!
そうかね、大根をもらっていたと!
そうだねぇ。
ライラはこれからもずっと、坦の横で、各地の大根をかじっていくよ。




