083⚫️社会の理
「魚が三匹あるんだ。その小麦と交換してくれないか?」
「いいよ。ちょうど今夜は魚が食べたかったんだ。助かるよ。」
「ありがとうな!」
「おう、こちらこそ!」
「今、手持ちの食べ物がないんだ。でも調理には自信がある。最高に旨い一皿を作れるんだけど。」
「へぇ、それはいいね。私が子どもの世話をしている間に、腕を振るってくれるかい? お礼は一食分でどうかな。」
「恩にきるよ、ありがとう!」
「こちらこそ、楽しみにしているよ!」
「おやじ、これまで物々交換してたけど、この銅貨でもいいか?」
「銅貨? ああ、聞いたことあるな。いいぞ、それでも。」
「ありがたい。あんたが作った包丁、よく切れるんだよ。」
「こっちもうれしいさ。また、来てくれよ。」
ある日、ある実業家が言った。
「なぜ金払って『ごちそうさま』と言うのか? 店側が感謝すべきだろう!」
この言葉に、コメントが1万件以上ついた。
「ママ、このエライひと、何も食べずにお金払ったの?」
「う〜ん、食べたんじゃないの?」
「それじゃあ、お互いさまじゃないの? 食べないでお金払ったんだったら、お店のひとがありがとうっていうのはわかるけど。」
「お金持ちかどうかということは、感謝の気持ちをもっているかどうか、ということとは関係ないのかもね。」
実るほど 頭を垂れる 稲穂かな
ひと、それぞれである。




