20/88
021⚫️神のみが知る
「艦長、あれでよかったのですね。」
「うむ。現在の我々の任務は、敵の撃滅ではない。向こうも運が良ければ、僚艦に回収されるだろう。それより、戦闘艇はどうだ。」
「はい、全艇収容完了。ですが、やはり被膜の消耗劣化は看過できません。」
「そうだろうな。だが、全員無事で良かった。艇が沈んでも、乗員だけは失うわけにはいかん。」
戦闘艇のパイロットたちは、
見事な腕前で敵潜水艦のスクリューのみを粉砕した。
酸の濁流に取り残されたバーバラたちが、
泥濘のような海を生き延びられるかどうか・・・
それは文字通り、神のみぞ知る領域であった。




