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013⚫️人か魔物か 魔物か人か & 014⚫️ヘンな出会い
ああ、良かった!雨があがった。洞窟での生活は息苦しい。
村を出て、どれぐらいになるのだろう?
山籠りの修行を終えたオレを見て、
最初はみんな、「すごい!」「うわあ、かっこいい!」なんて言ってたけど。
すぐに、オレのパワーは’魔物並み’と恐れられてしまった。
オレはニンゲンだぞ!犬歯は生まれつき、こんなんだ。
それを牙が生えてきたぞ、なんて言うんだもんな。
ちょっと修行しすぎたかなあ。
父さんも母さんも、もうこの世にいないし。
村に戻っても、いやあな雰囲気だしなあ。どうしようかなあ、これから。
雨があがったか。ふう。木の洞で丸一日過ごす羽目になるとはね。
他の魔物のように身体が大きかったら、無理だったろうな。
魔物のくせに魔力が弱い、体も小さい、力もない。
時々、ニンゲンが「やあ」って声をかけてくれるけど、
魔物だと分かった瞬間、全力で走りさるんだもん。
魔物連中には疎まれるし、ニンゲンは怖がるし。どうしようかなあ、これから。
そんなふたりが、間近にいる。まもなく、遭遇する。
014⚫️ヘンな出会い
「頼む、恐がらんでくれ!オレは何にもしないから!」
「お願い、どこかへ行かないで!わたし、寂しいの!」
「えっ?」「あれ?」
ニンゲンと魔物の、妙ちきりんな出会いである。




