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010⚫️おおきなおもちゃ
「ヒロ、なんか夢中だな。」
「うん、ヤマト、ごめんね。おもしろい依頼が来たんだよ。」
「なんだ、また、不可能みたいな依頼か?」
「いや、子ども向けのアミューズメントで、潜水艦を設計してほしい、っていうんだ。」
「潜水艦?水中専門のヤツか?宇宙空間用じゃないのか?」
「うん、小さい子から大きい子まで、楽しめるアトラクション用なんだって。ボク、船体は黄色にしたいんだよね。」
「ふーん、古代音楽のビータルズみたいだな。」
「あっ、よく知ってるね!ジョン・メロンが好き!」
「なるほど。大きなオモチャの設計だな。ちょっとわくわくするな。」
「でしょ!推進機関だって、バッテリー駆動なんだ!レトロな感じでいいでしょ。」
「なんだあ、それじゃあ、頻繁に充電しなくちゃならないってことか。」
「まあ、惑星を5周ぐらいならできるからね。別に海戦をするわけじゃないから、十分じゃないの?」
「完成したら、3人でいってみようぜ!」
「そうだね!楽しみだ!あっ、泣きだした!ミルク飲ませなくちゃ!」
ヒロは慌てて席を立ち、揺り籠へと駆け寄った。
机の上に残された、子供たちの笑顔のために描かれた設計図。
その隅には、力強い筆致でこう記されていた。
超愉快潜水艦。艦名は’ナガト’である。




