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前書き
吹奏楽部、略して吹部。この部活は私も所属しているが、側から見ている人は大体、「走り込みをなぜかしている文化部」という謎の印象を持っている。私の学校ではあまりないが、「持久走で上位を保持している吹部員がいる」という謎の現象も起こっている。
そんな吹奏楽部。よく周りから聞かれるのが、「そもそもお前らなにしてんの?」と言うこと。何をしているのかが分からない謎の部活の正体をこの本で見てくれると嬉しい。
この本では私が吹部に入部してから、卒業するまでの三年間を何も手を加えず、ノンフィクションで、読者の皆さんに現状を知ってもらいたい(現状という言葉の使い方もちょっとおかしいと思うだろうが)。
ただ、注意点がある。あくまで筆者の体験談をもとに書いている訳であり、感じ方、理解の仕方、説明の仕方などが筆者の思うように書かれているが、それを批判するという行為はやめてもらいたい。私はただ、私の中学の吹部を見てもらいたいだけなので、是非ともそのような行為はおやめいただきたい。




