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ありゃりゃ、運営の罠に引っかかってるのにわかってないみたいだな

 さて、俺は洛陽の郊外にとりあえず村を作った。

同じような村がたくさんあるし、放置されてるっぽいものもたくさんあるが、一旦は洛陽に戻って武器屋などを見てみよう。


「ふむ、武器などの入手は我々の強化のために大事ですな」


 イケメンがそう言いながら洛陽の武器屋に向かおうとしたところで、見知った顔に出会った。


「おやぁ、ひさしぶりですねぇ。

 随分レベルが低いですけど一体何やってたんですか?」


 声をかけてきた男の頭の上には”よしくん”というアイコンが出ていた。

そして相変わらず一方的に下に見られてるのか侮蔑が含まれてる感じがして微妙にムカつく。

まあ確かに君主レベルでは負けてるけどな。


「ああ、ようやく洛陽を開放したんで、村とかを作ってきたところだよ」


 そうしたらバカにしたように言ってきやがった。


「はぁ、まだ村を作ったばかりなんですか?。

 僕なんかもうとっくにレベルアップしてますよ」


 ふむ、よしくんのステータスを見てみれば、すでにレベル40になっていた。


「ああ、お前さんどんどんレベル上げてるみたいだけど。

 武将の育成とか箱庭の発展とか追いついてなくないか?」


 俺がそういうとムッとした様子で言うよしくん。


「そうですよー、僕のレベルは上がっても

 武将のレベルや村の建物のレベルががなかなか上がんないんですよ。

 まったくクソゲーですよ、クソゲー。

 まあ、レベルが上ってる分、少し先に進めてるし、

 いい武器とかは取れるようになってるから

 そのうちなんとかなると思いますけど」


 俺は苦笑しながら言葉を返す。


「いや、余計なお世話かもしれないけど毎日任務とかの

 達成報酬は取らないでレベルをあげるのおさえたほうがいいぞ」


 俺の言葉にのんきに答えるよしくん。


「いやいや、せっかく早くレベルが上がるのに

 それをとらないなんてもったいないじゃないですか。

 ちゃんと強くなってるから大丈夫ですよ」


 どうやら言ったところで受け入れるつもりはないらしい。


「ああ、そうか、まあお前さんがそう思うならそうすればいいんじゃないか」


 これ以上言っても意味はなさそうだ。

念のため確認してみたが、よしくんの武将5人の戦闘力をあわせた最大戦闘能力は君主レベルが40レベルに達してる割にはかなり弱い、多分武器防具などの収集も全然間に合っていないんだろう。

と言うか俺とそこまで大差はない気がする。

もっとも今の俺があっちとまともにやりあって勝てるほど弱くはないけどな。


「まあ、せいぜい僕の成り上がりストーリーの

 踏み台になってくださいね、あっははは」


 そう言っているあいつは、貂蝉や大喬、小喬、関銀屏、祝融などの女性武将たちを周りに侍らせてるな。

そしてその後ろに続く馬車の中には体育座りでうつろな目をしている呂布や関羽、典韋、甘寧、孫策、顔良と言った男武将が馬車に揺られて運ばれていっている。

ちょこっと見てみたが馬車の中の男性武将たちはレベル1のまま何もされないで放置されてるようだ。

リアル”ライアンですが馬車の中の雰囲気が最悪です”を実地で行ってるな。

まあ、異世界転移チーレムパーティなんてそんなものかもしれないが、男という理由で馬車の中に突っ込まれて放置とか悲しすぎだろ。


「なあイケメン、お前さんだってぜんぜん使えるのにな」


「ははは、全くあちらは見る目がありませんな」


 いや、まあ、もとのソシャゲだとレベル1放置の大将だったのも事実なんだけどな。

武将の強さにほとんど差がないと言っても微妙な使い勝手の差はあって顔良はそこが微妙だったからな。

後イラストも微妙だった、ほんと誰ももうちょっとましなイラストにしてあげてください。

イラストはとっても重要なんです。

後全体的に騎兵のほうが性能が良かったから歩兵は不遇だったりもした。

俺は割と使っていたけどな。

そうした突然バランス調整されて騎兵は弓兵にかなり弱くなったりしたけど。

そうやって唐突にバランス調整されて課金をして強化された武将が唐突に相対的に弱体化して使えなくなるのも過疎化の原因だったんだよなぁ。

まあ、こういったゲームのバランス調整が難しいのはわかるけど。

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