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アリッサが護法騎士に伝えた内容は、ウォルター議員はすぐにここから自宅へ移動すること。その際、必ずシスター・サリサと騎士達が護衛をして行くこと。ヒルダ秘書はハートストン魔道士が自宅まで送ること。シスター・サリサは、ルテラ教にワイバーンゾンビの亡骸の浄化を要請すること…などであった。

てきぱきと指示を出すアリッサを見ながら、改めてブランは、彼女がただ力技だけで物事を解決する魔法使いではないなと思った。こういう姿を見れば、ガラム老師とて誤解がとけたのではないか、と。


「では、行ってまいります」


伝令を受けた騎士は、すぐに建物へと走り去っていった。


「さて、行くか」


アリッサは軽いため息をひとつつくと、すたすたと議事堂の方へ歩きはじめた。後ろにブン・ラッハとブランが続く。


議事堂の戦いは、すでに決着がついていた。正門付近には、二体のワイバーンゾンビが横たわっており、その周りを護法騎士たちがわらわらと動きまわっていた。

魔物たちの体には、何十カ所も穴が空いており、その穴の周りは黒く焦げ、ブスブスと煙をあげていた。


「我らが魔物に手こずっていたところ、ダラス様が空中より現れ、次々と火球を魔物に打ち込み、見事やつらめをうち倒してくださりました」


というのが、アリッサたちの元へとかけ寄ってきた騎士の話だった。


「それで、ダラスはどうしたんだい?」


確かにアリッサの言うとおり、肝心のダラスの姿はどこにも見当たらない。


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