表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/132

100

その数は百近くだろうか。

ようやくブン・ラッハに慣れてきたブランであったが、首から下にも骨がある骸骨たちの群れが、骨をカタカタと鳴らしながら近づいてくる様子は、決して気味のいいものではなかった。


「ま、まさか、この墓地に眠っていた我が国の人々を、蘇らせたんじゃ…」


ハートストンが骸骨たちを指さしながら震える声でつぶやく。


「いや、こいつらはたった今、冥界から召喚されたスケルトンどもだよ」


確かにアリッサの言う通りのようだ。スケルトン達の中には、剣や盾を身につけたり、鎧を着込んでいるものまでいる。

どうみても、この地に埋葬されている人々が蘇ったものではないようだ。


「闇魔術師め。上空から遠隔召喚しやがったか」


アリッサが悪態をついていると、シスター・サリサが一歩前へと進み出た。


「守りはわたくしにまかせてください」


そう言うと彼女は祈りの聖句を唱え、彼ら全員を包み込む程の「聖域の術」を展開した。スケルトン達は、シスターの作った光の領域に近づくことができず、周囲を恨めしそうにうろついている。


「うぉ、すげ〜な」


シスターの術を初めて見るナップが感嘆の声をあげる。


「しかぁし!!防御だけではらちがあか〜ん!!」


吠え声を上げたのはガンダルガだ。そう言うなり大剣を引き抜き


「続けぇ!!小僧ぉ!!」


と叫びながら、聖域の外へ飛び出して行った。


「あの…俺、あの人と初対面なんだけど」


ガンダルガの迫力にさすがのナップも一瞬ポカンとなったが


「ま、いいや。行ってきまーす」


護民騎士に配給されている剣を腰から抜き、ガンダルガの後についていった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ