2.ファンタジーやメルヘンじゃあるまいし
さぁ、面倒な駄女神とお話して、運良く異世界に転生できたとしましょう。
一番多いのは、地球で言うところの中世辺りに類する文明レベルの世界です。
と言っても、その中にも複数の種類があります。
今回は主要な3つを紹介します。
一つ目は、完全に地球に準ずる物理法則の世界。
つまり国や地形が違うだけで、魔法やドラゴンは存在しない訳です。
こちらは意外なことに、一番割合が低いです。
なので中世の専門家が転生しても多分、あんまり無双できませんね。
二つ目は、魔法と魔物が存在する世界。
これは分かりやすく、『人間』と地球には存在しないような獣がいて、かつ魔法が存在する世界。
私はこの『魔法』というやつが結構苦手です。
世界ごとにかなり理論やできることが異なっていて、見ていて頭が痛くなってきますから。
三つ目は、魔法と魔族、魔物が存在する世界。
こちらはかなり包括的な定義で、先程の『魔物と魔法が存在する世界』に『人間に準ずる知能を持った人型存在』がいる世界全般を指します。
これらをそれぞれ、私は一種世界、二種世界、三種世界とします。
ふむ。『定義がかなり面倒くさい』ですか?
まぁ、『強いて定義するなら』といった感じですからね。
実用性は低いでしょう。
本題はここからです。
二種世界と三種世界に共通して言えることですが、稀に…いや、そこそこの確率で『空中タッチパネル』があります。
え?普通?いや…私はこの『空中タッチパネル』が存在する世界がものすごく恐ろしいんですよ。
いや、厳密なことをいえば『空中タッチパネル』が存在して、かつその動作方法が不明である場合が怖いんです。
当然ですが、『空中タッチパネル』の表示にだってエネルギーが必要です。
が、どんな人間だって…例え赤ん坊だろうと『空中タッチパネル』を開き続けるだけで疲労感を感じたりするような存在はいないでしょう?
つまり…何らかの巨大な…見えない存在が、表示に使用するエネルギーを一括して肩代わりしているという訳です。
で、もしそれが神なら…合点がいきます。
何せその世界の管理者ですからね。
けれど、神じゃなければ?
神じゃない存在が、その世界の地上に根差し、あらゆる生物のステータスを把握して、『空中タッチパネル』で色々と表示させていたのだとしたら?
まず…その存在がそんなことをする合理的な理由が無いですよね?
これはまぁ…神が命令した…とかそういう可能性があるのであんまり気にしなくて良いですが。
それで、もっと怖いのは、『その力を悪用された時』です。
あらゆる生物に、平等に、エネルギーを振り分けられる。
それを対象の殺害に流用すれば、赤ん坊だろうと数億人を鏖殺できるわけです。
…まぁ、そんなことを気にしているのは私くらいでしょうが。




