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与謝ログ G first story  作者: てら
エピローグ
22/22

Last faille

 全てが闇に包まれた今、関係者の全ての行動が別れた。


 五十嵐潤は街に対して警戒どころか、自分が思っている以上の危険なところだと怖気づき、遠いところへ引っ越した。

 与謝野愛衣は黄金美町から出て、別のNPO団体へと移転した。最後に彼女は亜里沙にアイスコーヒーとキャスターを渡し、それを佳志に渡すよう頼んでから街を去った。


 三つのストリートギャングは何の罰則もなく、つい最近佳志が動けない状態であることを彼らが知った途端、その日から間もなく因縁、抗争が爆発的に発展した。

 黄金美町には傷害罪、暴力罪では罪に問わない。しかし武器を使用すればその人間は罰則される。

 だから黄金美町の抗争に死人は滅多に出ず、皆素手で戦うのだ。だから佳志のポジションにはかなり警戒をする。


 与謝野佳志は本来懲役四年だったが、一年後に一時釈放を許された。その理由は様々な人間を殺害した記憶を取り戻させ、取り戻したところで初めて刑を与える目的があるため。ゆえに最終的に彼は残りの三年間を、医療刑務所で暮らすことになった。

 それを亜里沙は知らない。


 真も千春も、誰も彼がそんな牢の奥へ閉じ込められたなんて事は、公にもなていないのだ。彼は元々人権などないのだから。



「いってきまーす――あ、そっか……」

 普段は佳志に対しても、買い物へ行くときはそう言うが、もう部屋には彼女以外誰もいない。

 でも、あの病室へ行けばきっと佳志に会える。

 その楽しみを抑え、仕事をし、すぐに私服に着替え、アイスコーヒーとキャスターを持ってルンルンと駆け足で病院へ足を踏み入れた。




 ――病室の扉を開ければ、そこには何もなく空っぽである。


 彼女はその時、どんな顔をしているのか――。



                     END


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