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異世界No.2―ノクターナル―25

 後三個位のストック有り、連日投稿。

 マイホームは完成したが、そこで新たな問題も明るみになった。というか元から懸念していたのだが。



「腹へった。働いたら余計腹へった」



 動いたせいだろうか。とてもお腹が空いてしまった。持っていた携帯食料も少なくなった。これは食糧を確保しなければ。幸いにも周りは森だし木の実は豊富だ。山菜もあるだろう。季節も冬ではなく実りの秋。だが今は秋だから冬に備えて食糧を多く確保しなければならないだろう。世話になった町では冬は飢えとの戦いだった。備えが尽きれば飢え死にもあり得る。特に周りに集落もないこんな森の中なら尚更危ない。



 が、



「クラウドさんのパワーアップした探知能力の前には関係なかったのだった」

《お任せ下さい。植物から動物まで食べれる食べられない、毒無毒の有無までお教えいたします!》



 だそうです。そして今ではニーアの頃と見劣りしない程狩の腕は上がったと自負している。


 猫科の獣人だからと言っても肉だけでは私も流石に飽きる。山菜も取り過ぎれば生態系にも良くないだろう。動物を狩りすぎるのもダメだろうなぁ。


 その為にも畑を作りたいがもう秋なのと、野菜の種も無いので今回は庭の片隅に大体の印を付けて後は春になってからにする。種は行きたくないけど何処か近くの人里に下りて調達しなくては。ジャガイモは必須だよね。ニンジンと玉ねぎも。何処かにお米とか無いかなぁ。麦も欲しいけどそれにはかなりの面積の畑が必要になるし、米もあっても作るのは難しいなぁ。

 そもそも品種改良されてない野菜がどれ程丈夫なのかも不安だし。ま、今は出来ることをしよう。



 というわけで狩りをしに森に向かった私(+クラウド)であった。






 そして狩ってきました2頭の牡鹿。立派な角でこれも何かに使えそうだ。鍛冶屋としては防具のワンポイントのボタンとか武器の柄とかに使ったり用途は色々あるが、今は使わないので閉まっておこう。皮は剥いで毛皮として残しておく。そして部位ごとに切り分け、ついでに外に作っておいた簡易燻製制作機?に入れられるだけ鹿肉を入れて燻煙する。

 そして攻撃には使えないほど弱い氷魔法で残りを冷凍しておく。今日の分は山菜と鹿肉の煮込みと堅すぎる黒パンとリンゴ。リンゴの木があったのには感動した。


 どうにかしてあの巨木を庭に植えかえせないだろうか。植え返して弱る物もあるから何か方法を考えておかないと。


 私好みの酸味が強めの紅玉の様なリンゴで是非とも手元に置いときたい!



《リンゴ好きなんですねマスター》

『相も変わらずリンゴ好きなのだな』


「リンゴは健康食品だ!一日一個で医者要らずだよ」



 そんな私の言葉に二人は姿は見えないが呆れている様子。だって美味しくて健康にも良いってスゴいじゃないか!



 そうして「最近(とは言ってももう過去の日本)は甘いだけのリンゴがモテはやされてるけど、酸味の全く無いリンゴなんて私はリンゴと認めない!酸味があるから甘さが引き立つんだ!」と話し続け、気が付いたらすっかり日も暮れていたのだった。





 そして次の日私は懐かしい再会をするのだった。







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