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異世界No.2―ノクターナル―6

 ノリとノリと勢いで書きました。誤字脱字あると思います。ごめんなさいm(__)m

 税が上がってから更に5年が経った。この国はもう終わりだろう。反乱の魔の手はこの田舎町にも届いてきた。


 初めは反乱軍のお偉いさん(もと貴族)が直接来て「反乱するから兵になる若者を寄越せ」と言ってきた。本当にこんな口調で言ってきたのだ。喧嘩売ってるよね。


 で、町長のじーじは勿論断った。「ワシらの暮らしを見てもわからんかね? この町の何処にそんな余力が有るんじゃ? 働き手の若者は国に連れてかれたっきり……何とか冬を越してこうしてその日暮らしの――そんな老いたワシらに何を差し出せと?」と、キッパリ断った。


 するとお偉いさんはこう脅した。


「我々が反逆を成功した時、この村は歓迎されない……それでも良いのか」


 だった。



 うわぁ~小者!小者臭がするよ。それと香水振り掛けてるだろ……隠せてない体臭とクドイ香水の臭いで悪臭を作ってますよ……風呂は入れ。もしくはタオルか何かで体拭け。それも出来ないなら川で洗え。それでは良い的だ。隠れても意味がないほど臭い!!


 えぇぇいチキショウメっ!高性能な鼻が裏目に出た! 嗅覚の機能を切ってしまいたい。切り替え出来るならしたいー!

 それくらい耐えられない臭いだった。




 その時私はばーばに隣の部屋に押し込められた。多分もう15歳になったから兵として徴兵されると思ったのだろう。実際私は身長がヒュームの成人並みにある。細いけど……何がいけなかったんだ、野菜中心がそんなにダメだったか? 今が成長期だろ……まだ間に合うよね?ね!?



 ま、そんなわけで隠れてました。




 その後もじーじとお偉いさんの攻防は続いたが、しびれを切らしてお偉いさんは捨て台詞と共に去っていった。


 ちなみにその時の捨て台詞は「覚えていろ、こんな町に情けなどかけぬからな!」だ。完全な小者である。しかも負けたときの台詞だ。



 その後、そのお偉いさんは対した兵も集められず表舞台に立つ暇なく早々に討たれたのだった。まぁ、あの態度では例え戦力があっても人望などなく直ぐに裏切られる事だったろう。それにあの人……自分が権力を握ると更に調子に乗って討たれるタイプだよ。



 良かった……じーじが兵をこの町から出さなくて。出したら反逆罪で焼き討ちにあるところだったよ。のお王子……反逆には容赦無かった。


 何を思ったのか(多分脅されたんだろうね)兵を出した町や村が数件あって、それが判明するとあの聡明(世間知らず)王子は直ちに兵を派遣して村々を焼き払った。



 訂正しょう。



 ご自分で出立されて、王子自ら魔法で村々を焼き払いました。逃げられないようにご丁寧に結界まで張って……王都では国を反逆者から救った英雄として祭り上げられている……何て笑える話だろう。



 国の中央では英雄と祭り上げられ、国の端では残虐れ歴史上最も最悪な王子と言われているなんて。



 中途半端に燻った反逆心はこの先必ずあの王子や王達に振りかぶることだろう。



 その時までに一体いくらの命が失われることだろう……それでも私は動かない。そんな力は生憎と無いからだ。



 それから秘密りに親方に武器防具の注文が大幅に増えた……秘密にしているが、下働きの私には筒抜けだ。親方も誰からとは話さないが、多分……私のしっているに人だと思う。




 その人は誰からか注文の依頼を親方に報告しているのだろう……




 はぁ……寒い。とても寒い……人の心も寒くなってきた。



 この世界に生まれて15回目の冬を迎えようとしている。今日のご飯は何だろう……またスノーヤムかな。切実にしょっぱい以外の味付けが恋しい。



 でも、ここ最近腹が膨れれば最早何でも良いレベルまで来た。最早末期だ。きっと私は3日連続カレーでも涙を流して喜ぶレベルだ。あぁ…想像したら腹減ってきた……っと、仕事しないと仕事。




 こうして今日もせっせと鉄を打って腕を磨いていた。




 そんな時だった……



 最も最悪な来訪者が来たのは……







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