2020年4月22日 大人の日♡
2020年4月22日
ボクの家は少しおかしい。というか、一番おかしいのは姉ちゃんだ。なんだかよくわからないけど、最近やたらボクに、その……。
姉「ほらほら! お姉ちゃんの服、着てみてよぉー! 絶対似合うからぁ~!」
自分の洋服を着せようとしてくるんだ。そんなの着てたまるか。ボクはたしかにナリは小さいけど、立派な男なのに!
姉「ねぇねぇ~! おねがーい! 絶対に可愛いよぉー!」
でも姉ちゃんには敵わない。それに姉ちゃんが変なことをしてくるってお母さんやお父さんに相談しても、一回くらい着てみたって何も減らない、なんて言って……ボクに女の子の服を着せようとしてくるんだ。
そんなの絶対嫌だ。ボクは男の子だぞ! こんな変な家もういられない!! ボクは家を飛び出した。
立派な男になって、女の子の服が似合いそう、なんて言われないように成長してやるんだ!
とは言え、まだ○学生のボクにはお小遣いも無いし、行く宛もなかった。友達は女の子が多いし……くぅ。
ボクは公園のブランコで一人揺られながら、一体どうしようかなと考えていると。
??「こんなところでなにやってんだ?」
そこには知らないお姉さんが立っていた。大きい……。
「ぼ、ボク……」
??「んん? もう夜も遅くなるぞ。早く家帰んな」
「か、帰りたくなくて……」
??「そうなの? ……どうすっかなぁ。声かけちゃったし……とりあえず、うちそこにあるんだよ。寒いだろ、来たけりゃ来なよ」
そのお姉さんはボクの手を引くでもなく、スタスタ歩いて公園を出ていこうとした。あたりの家からは晩御飯の香りが漂ってきていて耐えられそうにない。ボクはすこし距離を取りながらだけど、ついていくことにした。
??「ただいまー」
玄関には靴が並んでいるし、お姉さんはそう言って家の奥にまで聞こえるような声をあげたから、何人か住んでいる人がいるみたい。「あがんな」と玄関で止まっているボクにお姉さんが声をかけてくれて、ボクは靴を並べて、ポイッと脱いでたお姉さんの靴も揃えて家の奥に進んだ。
??「おかえりなさーい^^」
元気に出迎えたのはエプロン姿のピンクっぽい髪色の女の子だった。ボクを見て「あれれ?」と首を傾げている。
??「留音さん、その子は?」
お姉さんの名前は留音さんって言うみたい。
留音「なんか家に帰りたくないって、公園のブランコに一人で座ってたんだよ。なんとか出来ないかなって思って連れてきちゃった」
??「そうなんですかぁ。お名前はー?」
エプロンのお姉さんは優しく聞いてくる。
「ぼ、ボク……」
言うのはちょっとためらってしまう。
真凛「ボクちゃんって言うんですねぇ~っ、わたしは真凛ですっ。よろしくね^^」
ボクはボクなんて名前じゃないんだけど……まぁいっか、名乗るのはちょっと気が引けるし、これでもわかりやすいし。
真凛お姉さんはとっても可愛い。留音お姉さんもだけど……。なんだかドキドキしてきた。
部屋にはもう一人、黙ってたけど小さな女の子もいる。その子もとっても可愛い。背丈から言って年齢はボクと同じくらいかな?
留音「とりあえずお腹へったんじゃないか? 真凛の料理は美味しいから、いっぱい食べていいからな」
真凛「手洗いとうがいしてきてねー^^」
ボクは留音さんに連れられて洗面所へ行き、言われた通りに手洗いうがいをした。その後で振る舞われたご飯はとってもおいしかった。その間に、さっきの小さな女の子の名前が衣玖ちゃんっていう事を知った。
・留音ちゃんと大人になる
→衣玖ちゃんと大人になる←
・真凛ちゃんと大人になる
~衣玖ちゃんと大人になる~
その夜、ボクみんなに悩みを打ち明けた。男の子なのにみんなに女の子扱いされることを。知らない人だからこそこうやって話せたのかもしれない。
ボクが話をすると、留音ちゃんが「エッ!? 男の子だったのか!?」だって。うぅ、女の子だと思って連れてこられてたんだ……。
衣玖「ルー、そういう扱いされることに悩んでるのよ。……わかった、私に考えがあるわ」
真凛「考え? ボクちゃ……ボクくんの悩みが解消出来るんですか?」
衣玖「ボクくん……ちょっと一緒に来て。私がボクくんを男にしてあげるからね」
ドキ。衣玖ちゃんの真剣な瞳にボクはすこし胸が高鳴った。
それからその夜、衣玖ちゃんの部屋に連れ込まれた。それで衣玖ちゃんのベッドに寝かされて……。
衣玖「さぁ、ボクくん……痛くないからね……私に身を委ねて……明日までには、あなたはちゃぁんと立派な男になってるからね……」
なんだかうっとりしてきた。さっきチクっとしたような気がするけど……眠く……。
衣玖「立派なアーノルド・シュワルツェネッガーのように……」
体験版はここまで。
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~留音ちゃんと大人になる~
ご飯を食べ終わると、真凛ちゃんが言った。
真凛「まぁとりあえず、お風呂にでも入ってきてくださいっ、温かいお風呂に入ったら落ち着きますよぉっ」
留音「そうだな。ほら、じゃあ姉ちゃんと一緒に入ろうな」
「えっ! で、でもっ……」
留音「遠慮するなって! ほらこっち」
留音さんはボクの手を引いてお風呂場へ……それで服をババーっと脱いでって……うわっ……。
留音「お前も脱ぎなよ。あたし先入ってるから、脱いだらおいで」
ど、どうしよう……でも大人の女の人だったら子供の男の子くらいどうってことないのかも……ボクは勇気を振り絞って服を脱ぎ、お風呂に入る。留音さんは頭を流して浴槽に浸かった。ボクは腰にタオルを撒いて座ってるけど、留音さんは隠さない。
「ね、ねぇ、留音さん……」
おっぴろげにしてないで隠してほしいんだけど……でもじっくり見てるみたいでそんな事言えないよぉ……。
留音「あぁ? なんだぁ、もじもじして? っていうかお前、肌白くて綺麗だなー。ほらほら、そんなに隠さないでもいいだろー?」
留音ちゃんはたははと笑いながらボクを見てる。
「や、やだよっ、ボク……あっ」
ボクが腰に撒いていたタオルが落ちて……。
留音「あはは……は?……えっ……わっ……嘘!? なんで!?」
体験版はここまで。
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聖美「ふんふんふーん♪」
聖美です! 今日は電気街にお買い物に来ています! 一人で!
私は今日発売のとあるゲームソフトを買いに来ました。ほらっ、今PVが流れてる!
『主人公のボク君は女の子みたいに可愛い男の子。ある日家出をした彼はあるお姉さんたちと同居するハメに?! そこで巻き起こる数々のうれし恥ずかしハプニング! ボク君は遂に大人になってしまうのか!? 【お姉さんたちと大人になっちゃうボクの日々♡】 4月22日発売! 数量限定早期購入特典はヒロイン達のクリアファイル! 各店舗特典はWebをチェック!』
そうそう、この店舗特典が欲しくてこの店に来たの♪
聖美「これくださーい! 10本!!」
店舗特典は5種類! ヒロインの女の子たちをコンプして、あとは保存用にするんだぁ。大人買い♡




