司法局での抗議①
集会が終わり、参加者が帰り始めた広場。その片隅で、ブロッサム、ケント、ジョンの3人は集まって、声明文を司法局に手渡すことについて、話し合っていた。
「しかし、ブロッサムさんが司法局に声明文を手渡すと聞いて、びっくりしましたよ。」ジョンは、意外そうにブロッサムに言った。
「キロヌカ人を支援している人間が、沢山いる司法局に直接乗り込むとは、度胸ありますね。ブロッサムさんは、僕には出来ないことを平然とやってのける。」ケントは、少々煽り気味に言った。
それにブロッサムは、こう答える。「お前たちが驚くのも、無理はない。キロヌカ人寄りの司法局に声明文を手渡すのは、恐らく「臣民のギルド」が初めてかもしれないな。だが、これにためらっていては、爆発事件に私たちが怒っているのが、司法局に伝わらない。」
ケントが反応する。「その通りですね。今こそ、キロヌカ人寄りの司法局に、事件への抗議の意志を示しましょう!」
ジョンも、その言葉に頷く。
「だが、問題は連中が声明文を受け取ってくれるかだ。司法局まで行って、門前払いされたら、せっかく書いた意味がなくなるからな。あいつらが声明文を受け取るまで、一歩も引かないつもりだ。」ブロッサムは、一抹の不安を覚えながらも、そう決意した。
「私たちは、司法局が声明文を受け取るまで、粘らなければいけませんね。」ケントはそれに応じる。
「それでは、司法局に向かおう!」ブロッサムの言葉に、二人は同意する。
三人は、司法局へと歩み始めた。