才能とコップの水と好奇心
■才能とコップの水と好奇心
「他人より秀でた長所や特技がわからない」
という質問を受けました。
結論から言いますと、長所や特技は「自分では気づきにくい」です。
あなたの長所や特技は、あなたにとって「できて当然」の技能なので、そのスゴさに疑問を抱きません。大都会に住んでいる人が自動改札機に驚かないように、それが当たり前すぎて常識化してしまうのです。
ところが、あなたの長所や特技は、あなたには当たり前でも、他の人には違います。それが出来ないことだったりすると、驚かれます。
『あなたの特技は、誰かの不得手』なわけです。
僕は、長所や特技を生み出す才能の総量は、誰も変わらないと思っています。では、なぜ違いが生まれるのでしょう?
コップの中の水という例えを使ってみようと思います。
口の広いコップに水を入れて、平らな所に置きます。すると、水面から底までの深さは何処も変わりません。
ところが、コップを傾けると、ある所は深く、別の所は浅くなります。
これと同じように、長所や特技はあなたの才能が傾いて深くなっているところです。
では、何が才能の傾きを決めるのでしょうか?
それは、好奇心です。好奇心こそが、あなたの個性の源です。好奇心のない人なんて、この世の何処にもいません。
あなたやあなたのお友達に、
「100万円を使い切ってください」
と、お金を渡しても、購入されるモノやサービスがまったく同じにはならないように、好奇心や関心の向かう先は人それぞれとなります。
ですから、自分の長所が見えないと悲観する必要はありません。あなたの持つ好奇心が、あなたを唯一無二の人間へと導いてくれるからです。
他人からの賛辞を素直に受け取れるようになりましょう。それは長所へのヒントになっていくのです。
今回、影響を受けたもの
GURUS
銀河英雄伝説Ⅸ 回天編
攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX