戦人(いくさびと)の在り方、徴兵制度
かつてはどこの国でも徴兵制度により兵士を集めていた。近代日本では明治政府により、徴兵が開始され第二次世界大戦終了まで続いた。欧米諸国も志願兵士と徴兵兵士を募集していた。
しかし、東西冷戦が終結すると状況は一変。完全志願制度に変更する国が大勢を占める事に成る。東西冷戦の時代では、全面戦争が予想されていたが、東西冷戦が終わり頃には、多大な兵力は必要とされなくなった。
それだけではない。兵器の近代化・ハイテク化も兵力を減らす要因になった。ハイテク兵器の使用に際しては、高度な訓練が必要だが、徴兵兵士では多くの場合そうした訓練に自主的には取り組んだりしないし、させない。
一方で志願兵士は高い意識とモチベーションの高さから、訓練にも積極的に取り組む。つまり、現代の軍隊は量より質なのである。意識の低めな徴兵兵士では、活躍する事が難しい時代なのである。とは言え、世界にはまだ徴兵制度に頼っている国もあるのが事実である。
志願兵士は職業軍人とも言え、それに見合ったコストを支払わなければならない。一方で徴兵兵士ならば、兵士に成るのが義務化され、高い報酬を支払う必要が無くなる為、人件費が抑えられる。その為、大量の兵士を必要とする財政が厳しい後進国では徴兵制度を継続している国が多い。また、女性兵士に兵役を課する国もある。
タイではくじ引きで兵役を決める。クジの種類は、陸、海、空、徴兵免除の4種類で、毎年18歳に達した男子がくじ引きに参加する。過酷な兵役から免除される確率は20%程度と言われ誰もが必死に成る。徴兵制度の在り方には、それぞれの国の事情が大きく影響している事は確かだ。




