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サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


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対中国戦争終決

 ゼロフォースの名が上がるのと、沖矢の名声が上がるのはほぼ比例していた。そしてゼロフォースの活躍により、中国との戦いも目処がつきそうになって行く。

 日本連邦軍と中国軍は一進一退の攻防を続けていたが、連邦軍は制海権と制空権で、どうにか優勢を保てる様になった。連邦軍はそこまで来れば勝ったも同然であった。得意な陸上戦にゼロフォースをポイっとすれば、勝負ありであった。

 中国との戦争が本格化して3年。西暦2509年6月に大規模な戦闘は停止し、終結に向かった。しかし、日本連邦軍は必要以上の賠償や干渉を避けた。それは過去に自分達が同じ様にやられた事をやるのは、しゃくに触るからであった。適切な隣国として正常な二国間関係を保っておくことで、正常な国際秩序を保って行けると言う思惑も、あった。

 この戦争が終わった事で、戦時特別組織であったゼロフォースは解散となる。現実には、通常歩兵戦力に戻ると言うよりは、各部隊のコアプレイヤーとして活躍する事が期待されていた。

 沖矢はそのまま第56歩兵大隊の小隊長として残留する事になった。階級も連邦軍中尉に上がった。しかしながら、沖矢にとって平時の日々は退屈なものであった。沖矢はそこである決意を固める。それは誰に相談した訳ではない。守るものもしがらみも無い自分にとって強さだけが、己の存在理由であった事は確かである。

 そう考えると、不定期な国家部隊よりも、民間の傭兵の方がよほど厳しい戦いを多く経験出来ると言う選択肢を考えるのは自然な事であると思う。沖矢にとっては、強さが全てであるし、それ以外の事は正直な話どうでもよい。若さ故の稚拙な考えなのかもしれないが、沖矢の中に流れるサムライの血潮は、沖矢自身を気付かぬ内に"サムライ・ソルジャー"にしていたのである。

 そして、満ち引き出された沖矢の結論に対して、上官であった十文字少佐は、どう考えているのであろうか?沖矢の実力は既に誰もが認めるものであり、連邦軍の将来の為には引き留めておきたい所ではある。

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