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サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


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不利益

 一般的な認知度は勿論低い。と言うよりも、一般国民がエースの存在を知ったからと言って、どうにもなるものではない。それでも、認知度が高い事により生じる不都合と言うものはないはずであり、連邦軍はもっとエースの広報に力を入れるべきである。その事について、青流元帥は以下の様に語っている。

 「現在、陸海空各方面軍及び海兵師団には、優秀な兵士を"エース"と称し優遇している文化がある。その事について、一般国民に知って貰うと言う事については、私自身の見解としては、何の問題も感じてはいない。実害もないのだから、この"エース"制度を広く連邦国民に知っておいて貰うと言う事は、連邦軍の事を国民に知って貰う良いきっかけになるだろう。それによる連邦軍に不利益が生じると言うならば、教えてもらいたい位である。私の知る限り、この様な取り組みをしている事を国民に開示する事は連邦国民の知る権利の一つであると考えている。主義主張は必ずしも一致しないかもしれないが、私の立場としては、エースの存在を連邦国民に知って貰いたいと思う。」

 エースの存在を知らずに損をするのは、まず間違いなく連邦国民である。そしてこのエースこそが、ゼロフォースの目標であり、道標(マイルストーン)になっていくのである。例え下士官や一兵卒からの叩き上げであっても、目指す方向は同じである。

 幸いにも現在は中国と交戦中であり、この機会は連邦軍全ての部隊にとって有益である。無論、敗北は許されない。そうした戦いの中で得られるものは少なくない。エースを生み出す事は容易ではない。しかしながら、全ての軍人がエースを目指す心構えは必要であるだろう。例え成るのが難しいものであったとしても、部隊の練度を引き上げるのは、その様な小さな事の積み重ねから始まるのである。勿論、それだけでは軍隊は強くはならないが、部隊が一皮むけるきっかけにはなるかもしれず、重大な事である。

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