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サムライ・ソルジャー~名も無き戦士達の戦い~  作者: 佐久間五十六


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エース認定制度

 連邦軍には、エース認定制度と言うものがある。具体的には、入隊3年以上の者で実戦での敵兵士殺害人数や、その他規定の細かなデータをクリアする事で、部隊のエースとして連邦軍の御墨付きを貰うと言う事である。

 現在連邦軍の中でエース認定されている者は、陸海空各方面軍と海兵師団を合わせてもわずか87人と非常にハードルが高く、自他ともにエースとして認められる為には、この連邦軍が採用しているエース認定制度を取得するしかない。狭き門ではあるが、実力と運があれば、エースに成れる。

 エース認定されると、勿論出世のスピードも上がって行く事になる。出世の為にエース認定を目指す者は存外少ないが、それでもエースに成れるのならば、階級を無視して挑戦出来るのがこの制度の最大の強みである。

 元々、連邦軍がこの様な制度を設けた背景には、部隊同士でくすぶる実力者を有効活用出来ないかと、言う事にあった。部隊において、一定数存在する実力者のモチベーションを維持させる。つまり一般隊員とは差別化する必要があった。勿論、当の本人達は現状維持でも仕方無い。これ以上連邦軍に何かを求めるのは酷だと、言う風潮さえあった。

 しかしながら、エース認定制度の導入により、明らかに現場の士気や実力は、上がった。兵士同士の競争も激しさを増していった。効果的だったのは、どんなに能力で劣っていても、結果さえ出し続けていれば正当に評価されると言う事である。今までの連邦軍の制度では、そう言う結果を出している人間に対して、真っ当な裁定が下されているとはとても言えなかった。

 たかだか、部隊における優秀者の処遇改善かもしれない。しかしながら、そうした細やかな所も連邦(うえ)は見ていますよ。と言うアピールをするのは、真の実力組織を目指すには必要な事で厳然たる事実である事は確かである。連邦軍のエースを目指す者は名誉を求めている。

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