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⒐転生王女推しに笑われる。

お久しぶりすぎてごめんなさい。

もし、続きを待ってくださっていた方がいらっしゃったらありがとうございます。

また、初めましてのかたも、ありがとうございます。

ポツポツ更新していく予定です。

 推しの尊さに固まること数秒。


「マリーとにかく、座りなさい」

 お母様の声に、はっとする。

 少し落ち着きを取り戻してルーク様の向かいに腰掛けた。


 チラッとルーク様を観察する。

 淡く微笑んでいるルーク様可愛すぎか!

 うん、天使にしか見えない。間近で見れるなんて最高! 鼻血が出そうなのを我慢する。


 推しがキラキラ眩しすぎて、直視できないでいると

「マリー、貴方さっきからおかしいわよ。まあ、いつものことだけど」


 なんて、お母様に言われた。推しの前で! 

 いつもってなに?!

 無言の抗議をこめて、お母様に目を向けると向かいに座るルーク様に笑われた。


「ふ…ははっ……ごめん。無理!」


 無理って! なに? 

 ええっ! 早くも推しに嫌われた?!

 私が無理ってことーーー?

 ショックでムンクの叫びポーズで固まってしまう。


「ぶ、…あはははは……だめだ! それ以上はやめて」

「マリー、あなたお行儀悪いわよ」


 ルーク様はお腹を抱えて笑ってるし、お母様には、残念な子を見るような目で見られた。

 つでに言うと周りで控えている侍女も心なしか肩が震えているような気がする。

 ーーー解せぬ。


 はっ! もしや、無理とか、笑われているのは、ムンクポーズのせいか。

 顔も真似してたっぽいし。それは笑われても仕方ない。

 やべえ。せっかく美少女なのに。顔が崩れてた!

 第一印象最悪では?!


 誤魔化すように、こほんと一つ咳をして、カップを手にする。

 そこ! 今更とかいう突っ込みはいらないから。

 フルーティーな紅茶の香りが、少し冷静さを取り戻してくれた。


「こんな面白い人だったなんて。この先、一緒にいるのが楽しそうで安心したよ」

 仲良くできそうだ。


 なんて、ルーク様に言われたけど。

 ちょっと待ったー!!! 紅茶を吹き出しそうになってこらえる。

 わたしは、美少女枠! 面白えやつ枠じゃないから!


 全力で拒否したいのに、第一印象って簡単に覆らないことも知ってる。

 なんせ私は,前世で26歳だったんだもの。

 社会人として生きた記憶もあるし、痛いほどわかっている。

 けど、ちょっとくらい抵抗しても良いでしょうか。


「ルーク様、私は面白い枠担当ではありませんわ」

 そうハッキリ言ったのに、再び爆笑された。

 なぜ?!


「マリー、あなたのその発言がもう残念なのよ」

 お母様ひどい!


 ルーク様は、笑いすぎて溢れた涙を拭いながら、

「大丈夫。マリーは、可愛いからそのままでいてね」

 にっこり微笑みを浮かべながら、そう言った推しは尊すぎて。


「推し様最高すぎて辛い」

 そう言いながら、顔を手で覆って俯いた。

マリー…推しは天使すぎて辛い。撫でるとか無理ゲー ←イマココ

ルーク…マリーって面白すぎじゃね? 面白い枠担当って(笑)。やっぱりちゃんと顔見てないや ←イマココ

お母様…マリーお願いだからちゃんとしてー。ルーク様が優しい人で良かった ←イマココ

侍女たち…ああああ、マリーさま今日も最高です←イマココ

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