第八十六話
罠の解除も十分、学べたので千代田ダンジョンに挑むことにする。長期間のダンジョン探索になることが事前に分かっているのでアイテムボックスに食料を多く入れているので何日でも問題ないだろう。
千代田ダンジョンは今までのダンジョンとは違い、おどろおどろしい雰囲気で打ち捨てられた神殿の様な場所で罠の多さやアンデットが無数に出てくることからあまり他の探索者も居ない。
今回のパーティーはアイン、アヴァリス、フラウ、シャイン、ロイド、十六夜で神聖魔法を有するフラウとシャインが活躍してくれるだろう。
「アンデットが多く出るとは聞いたけどこれはやりすぎだろ……」
眼前に広がっているのは道を覆い尽くすかの如き量のアンデットの群れで数えるのも馬鹿馬鹿しくなるほどの数でこれは探索者から避けられているのも納得だ。
「フレイム・ランス、テンペスト・ランス」
一気にアンデットを蹴散らすための並列魔法で炎と嵐を合わせた炎嵐の槍がアンデットの群れを貫いていき、フラウとシャインの神聖魔法が降り注いでアンデットが文字通り溶けていく。
アイン、アヴァリス、十六夜も一騎当千の働きを見せておりロイドは駆けながら周囲に重力魔法を施しており押しつぶし一方的に攻撃する。
入ったばかりなので大した強さのモンスターは居ないのだが、数が多く落ちている魔石を拾い集める方が大変で低品質の物とはいえオークションで売ればそれなりの金にはなるので拾わないと言う選択肢はない。
「この調子で来られたら流石に面倒だな……」
命の消耗だけでなく召喚モンスターの消耗も馬鹿にならないものでこれは何度か召喚モンスターを入れ替えなければならないかもしれない。
進んでいくと罠が巧妙に隠されておりそれを見つけられたのは霧山の始動があったからで罠解除だけでなく隠された罠の見つけ方も教わっており改めて霧山にお礼をしなければならないなと思いながら罠を解除していく。
罠の種類を見ると毒ガスが散布されるもので真白蛇のアンクレットを装備している命や状態異常無効のスキルを有するアインには効果がないものであるがそれ以外の召喚モンスターには効果があるもので確りと罠を見つけて解除しなければならない。
「一応、解毒ポーションは持ってきてるけど使わないに越したことはないからな」
那須特製の解毒ポーションを持ち込んでいるがあまり使わない方がいい。罠の解除には知識だけでなく解除するための根気が必要で普通に戦うよりも集中力を必要とする。
あれだけの数を相手にしていた時に罠が作動しなくてよかった。アンデットは状態異常に対して耐性があり高位のアンデットは無効化してくるから毒ガスは相手に効果がない。
戦闘中に罠を踏まないように気を付けなければならない。進んでいくとやっぱりアンデットの大群が現れて迎撃する。
ゾンビ
スキル
鉤爪、腐食、火耐性
「ゾンビ?面倒な……」
現れたのはゾンビの群れで火を弱点とするアンデットの中で火に対して耐性を持っていると言うモンスターで名の通り腐った死体であり腐食という装備を腐らせるスキルを持っているので接近戦は行いたくない。
「テンペスト・タイフーン」
選択したのは嵐魔法での範囲攻撃であまりの突風に飛ばされており嵐の中で流れ続けている雷によってダメージを受けておりかなりの数が巻き込まれている。
かなり減らされており残ったゾンビにシャインの聖炎が広範囲に放たれて一掃される。




