第百九話
群れを倒してボス部屋の前に辿り着く。先程の群れは番人の様な役割をしていたのかもしれない。此処は四階層であり区切りと言える五階層の1つ前という事もありそれなりのモンスターが現れるのは想像できる。
太郎太刀
スキル
大太刀、闘争、覇気
ボス部屋の中央に居たのは三階層のボスである次郎太刀と瓜二つのモンスターでまた、あのレベルの相手と戦わなければならないのかと億劫になりながら指示を飛ばす。
「ヴァン!」
「ガルァ!」
命の指示を受けて飛び出したのはロイドとフォボスで広いボス部屋を縦横無尽に疾走してあっという間に間合いを詰めていく。太郎太刀はその長いリーチを十分に生かして近づけまいと大太刀を振るう。
簡単には近づかせてはくれないと判断してロイドとフォボスは魔法攻撃を行使する。ロイドは周囲に漆黒の球体を生成し一斉に放ち、フォボスは嵐のブレスを放つ。
流石のボスと言えどダメージは必至だろうと思っていると太郎太刀は地面に大太刀を突き立てて高跳びのようにして大きく跳躍してそれを華麗に回避してしまう。
「甲冑を着てるのにあんな曲芸を……」
目を丸くしながら跳躍と共に一気にこちらとの間合いを詰めてきてアヴァリスが対応する。腐食の拳が太郎太刀に迫るがアヴァリスの拳の間合いを把握していて紙一重で回避しておりその巨体からは想像できない機敏さで翻弄されっぱなしである。
しかし、後方から迫って来るロイドの球体を避けることは出来ずまともに受けてしまい膝を付く。重力呪文であるそれを受けた太郎太刀は重力を受けて簡単に身動きは取れまい。
「ギャ!」
そんな太郎太刀に対してアヴァリスが迫り、拳を放つ。しかし、流石はボス個体であり直ぐに重力から抜け出してアヴァリスに対応する。
腐食の拳が大太刀に触れるが大太刀は腐っている様子はなくかなりの業物である事の証拠だ。そんな太郎太刀に対して頭上からブランが迫り、爪撃と共にバットステータスを付与する。
「フリィー!」
ブランがバットステータスを付与するのと同時に重力の槍を放ってもう一度、太郎太刀を拘束する。流石のボス個体と言えども複数のバットステータスと重力のデバフを同時に対処することは出来ない。
「カタカタ」
「ギャ!」
止めを差さんとアインとアヴァリスが同時に太郎太刀に攻撃しバットステータスに苦しめられる太郎太刀にそれを対処することは出来なかった。
≪召喚モンスターのレベルがアップしました≫
ブラン
フォレストオウル
レベル8→9
フォボス
マナガルム
レベル7→8




