第百四話
ボス部屋の扉を開くと身の丈ほどの大きな大太刀を持った武者が待ち構えており纏っている覇気も魔力も凄まじいものであれだけの大きさの大太刀を持っていると言うのに小動もしない。
次郎太刀
スキル
大太刀、闘争、覇気
持っているスキルも戦いに特化したもので特に覇気は凄まじい効果量の強化スキルで発動されたら溜まったものではない。
「ライトニング・ジャベリン」
「フリィー!」
フラウと同時に雷の槍を放つ。しかし、次郎太刀はその巨体からは想像できない速さでそれを回避する。雷速に対応して来るとは凄まじい敏捷のステータスであっという間に間合いを詰めてきて長い大太刀を振るってくる。
アヴァリスの拳がそれを払いのける。固く握り締められた拳が僅かに血を流しており見る限り軽く振るわれたと思われる一撃であるのに物凄い風圧だった。
まるで嵐の様だ。
「フン!」
次郎太刀に向かって行ったのは十六夜で大太刀を振るった瞬間を見計らって攻撃を仕掛ける。あれだけの大きさのものを振るっているのでそう簡単には戻せないだろうと思っての行動であったが十六夜の神速の居合を受け止める。
とてつもない引きの速さでどんな筋力をしているのか。次郎太刀は大太刀を振るい十六夜はそれを受け流そうとするが振る際に生じる風圧によって体勢を崩される。
斬撃を受け止めるとあまりの威力に吹き飛ばされてしまう。門番であった大太刀とは比べ物にならない筋力の高さであり速さも相当なもので実力の高さが伺える。
「ダークネス・チェーン」
魔力を大量に注いで拘束呪文を行使する。無数の鎖が次郎太刀を拘束しようと向かっていき、次郎太刀はそれを切り落としていくが圧倒的な物量に押されて拘束されてしまう。
しかし、持ち前の筋力の高さで無理矢理、力づくで引きちぎろうとする。
「ジャ!」
そんな次郎太刀にノワールが呪詛を施して幾重にもバットステータスが付与される。一番早く効果が出たのが裂傷のバットステータスで体から鮮血が滴り見るからにダメージを受けている。
「……」
続いて放たれたのがバトラーの矢であり炎を纏ったそれを鎖を引きちぎって片手で握るが握った瞬間、爆発する。不意な攻撃に流石の次郎太刀もダメージを受けてしまった。
その隙を逃さんとアヴァリスと十六夜が同時で攻撃する。
しかし、直ぐに体勢を立て直した次郎太刀は対応しようと薄が動きが遅い。呪詛によってもたらされた石化の効果であり足が動きにくくなっておりそれは戦いにおいて致命的である。
「ギャ!」
アヴァリスの拳が次郎太刀の胸に突き刺さる。あらゆる防御を貫通する必殺の拳が分厚い甲冑を貫いており次郎太刀は力なく倒れる。




