第二部完 七英雄
「話すべきことはこのくらいでしょうか? 疲れてきましたね」とリベルタス様。
「まだ敵の正体を話していません」泣き止んだミネルヴァが私をもふもふしながら言った。今日だけで何回泣いただろう、ミネルヴァ。
「そうですね。本題です」
「敵の正体は支配者。ここまでは予想がついているでしょう。今回千年戦争と状況が違うのは支配者が異界人アルフォンス・ド・フリードリヒ・5世王を依代としていることです」
「えっ」とウェルから声が上がるがリベルタス様は無視した。
「彼を滅し、支配者全てを地の底に引き戻す。それがあなた方7人、いえ、8人に与えられた使命なのです。
アルフォンス・ド・フリードリヒ・5世王は、現帝国最強の武人。それが支配者と契約している。一筋縄ではいかないでしょう。しかし彼を滅っさねば私たち人類に未来はありません。
あなたがた一同武器を取りなさい。
誓いの時です」
「帝国第一皇子アウグストゥス・ガイウス・オクトバ・ウェルキエル・ノエル・ジルバ。龍槍『ロンギヌス』にかけて誓おう。必ずや敵を滅すと」
「エルフの王女ミネルヴァ・アルファ。この杖『カドゥケウス』にかけて誓いましょう。皆を守り通す魔法の盾となると」
「風の民の王、小人同盟の盟主、ヴァンパニオン・ドラゴニア。この短剣『スラムドリンク』にかけて誓う。皆を治し、敵を刺すと」
「獣王の両親アリシアとアダム・ライカンス。この爪と牙にかけて誓います。必ずや子を守り、この子が敵にとどめを刺すと」
「魔王の末裔レイ・リリス。ヒュギエイアの盃にかけて誓う。魂に均衡をもたらすと」
「賢者ナレッジ・ハル。この身にかけて誓う。敵の弱点を見抜き真理を伝えると」
「不死鳥とドラゴンの剣士フェニカ・ジルバ。『自由の翼』にかけて誓います。我が仇を討ち、世界に平和をもたらすと」
ここに新たな七英雄が誕生した。
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