表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネームテイカー(分割)  作者: がっかり亭
12/15

真の恐怖

「……まじかる☆キャンディ……?」


 その瞬間

 ゼムギルガンの

 内から

 熱いものが

 こみ上げた!

「まじかる☆キャンディッ!」

 そして絶叫した。魔城を揺るがす凄絶な響き。魔城外壁に意匠されたステンドグラスが一斉に砕け散った。

「なっ……!? この気迫……人間か!? ひっ……!」

 魔王は生まれて初めて恐怖した。戦いの楽しみなどもはや頭の片隅にすらない。

「その名をよこせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」

 ゼムギルガンは人間を超えた……いや、人間を捨てた動きでまじかる☆キャンディに迫る。白目をむいたまま天井を目にも留まらぬ速さで駆け、飛び掛ってくる。

「ヒィィィィィィィィィ!? くっ来るなァーーーーッ!?」

 まじかる☆キャンディは思いつく限り全ての上位魔法をゼムギルガンに叩き込んだ。雷撃、火炎、濁流、光線、闇の塊……

 しかし、止まらない。片手で魔法を弾き飛ばし、一直線に突っ込んでくる。まじかる☆キャンディの精神力に生み出された魔法は、彼女を遥かに上回る精神力を爆発させたゼムギルガンの前では大した意味をなさず、四散し空中の魔力へと還るだけだ。

 ゼムギルガンは更に加速し床を爆砕しながらただまじかる☆キャンディに突撃するという一つの意思と化す。

「貴様を倒してあたしがまじかる☆キャンディだぁぁぁぁっ!」

「う、うわあああああああっ!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ