1話 憶えてないんだ 前
今回の第一話、一話にしては情報が多すぎる上にあまり話も進みません。ですがとても重要であり、すべての始まりである1話です。
どうぞ、お楽しみください。
1話 憶えてないんだ
▼▼▼ 1
目を覚ますと、僕は知らない路地裏にいた。路地裏ってわかったのは、目の前に室外機があったっていうのと、横を向いたらまばゆい光と大きな通りが見えたからだ。
「ここは......どこだ、僕はなんでこんなところに」
路地裏から通りの方に出たその時だった
「ボォォォォォォオオオン......」
鯨の鳴き声のような音が頭の上から聞こえ、その方を向くと。巨大な「船」のようなものが空中を飛んでいた。空には他にも小型の船や宇宙船のようなものがあった
「なんだ、あれ。僕は......どうして......あれ、なんか、ふらふらして」
めまいがする、それに体も痛い。なんで僕はこんなところにいる?僕は、いつも通り学校から家に帰ろうとして、コンビニによって、それで......
あれ、学校ってなんだ?コンビニって、なんだ......
その時だった
「オイッ!アンタ大丈夫か!?」
目の前から金髪の人が近寄ってくる、その人の腕の中に倒れこむように、僕の意識は遠のいて行った。
▼▼▼ 2
頭がぐらぐらする、それに、少し寒い。何か、大きな声がする......
「だから!なんでいつも帰りが遅いんだ!まさか、浮気してるんじゃないだろうな!」
「はぁ?どうしてそうなるのよ!アナタはいつもそう、こっちの話を聞かないで決めつけばかり!」
誰かと誰かが言い争う声が聞こえる
視界がぼやけている、周りが霧にかかっているみたいだ。これは夢......いや、どこか見覚えがある。あぁ、これは僕の記憶か
「じゃあもういい、離婚だよ。弘人は俺が連れてくからな!」
「はぁ?意味わかんないんだけど、でももう良いわよ。ならこっちは詩音を連れてくから」
「あぁ勝手にしろ!お前は俺を怒らせたんだからな!」
「はぁ?アナタが悪いんでしょ?ほんといつもそうやって、子供たちの事は考えた事ないの?」
もう、聞きたくないな。そう思っているとあの二人の声が遠のいていく、そして視界がどんどん真っ白になっていく。たしか、あれは小学生の時の記憶だったかなぁ
▽▽▽
それから、どんどん体が鉛みたいに重くなっていって、頭にジンジンと痛みが沸いてくる。記憶の世界で閉じた目を開けたら、そこは知らない天井だった
「あれ、僕は、っていうかここどこなんだ......」
周りを見渡すと、観葉植物やクローゼットがある部屋で、右手にある窓からはさっきの街が見えた、でも今度は上からの景色だ
「僕は、確か頭が痛くて気を失って......あっ、そういえば誰か僕の方に近寄ってきてたような。あの金髪の......」
「呼んだか!?」
そう言い彼は颯爽とドアを開けて部屋に入ってきた。もしかして盗み聞きして僕が起きるの待ってたのかな
「えっと、うん。その、キミが僕を助けてくれたんだよね?」
「ああそうだぜ!俺の名前はタスト・ベンナーク!気軽にタストって呼んでくれよっ」
そう言い金髪金目の青年は僕に近寄ってきた。彼の姿を見た感じ、多分僕と同い年か少し上くらいだと思う。そして、歯車やネジのついた長い剣を携えていた
「あ、うん。わかったよタストくん。それでその、えっと......ここ、どこ?」
質問の仕方がわからなかった。多分ここは僕の知ってる宇世界じゃない、だからってこの世界はどこ?って聞くのもおかしな話だし、でも知っておきたいし、難しいなぁ
「ん?ここか?あー、その感じあれか、この世界ん迷い込んだってとこかー、ふぅん、なるほどねぇ」
「えっと、タストくん、その、できれば知ってることを教えてほしいんだけど、良いかな?」
「ん?まぁーいいぜ。この世界は「ビートワン」異世界渡航者の集まる港であり駅であり街である場所だ!そんでここは俺の知り合いが経営してる宿屋でな、まー客少ねぇし気にすんな!」
「......えっと、異世界渡航者?港?ちょっと言ってる意味が」
「あーわかってるわかってる!大丈夫だ、みなまで言うなって。俺が説明してやるからさっ」
そう言いタストくんは黒色の虫の人形と剣を持った人の人形を持ってきた
「まず、お前には異世界ってもんを知ってもらわなくちゃいけない。異世界ってのは、まあ簡単に言えば「こことは全く別の違う場所」って事で、んーなんだ、その、つまり本の中の世界みてーなもんって事だ!まぁこの構造わかる奴は少ねーんだけど」
「あぁ、うん、なんとなくわかったかも」
「え?マジで?俺の説明わかりづらいってよく言われるんだけど」
「あー、つまり。世界っていうものはいくつもあって、僕のいた世界、そしてここビートワン、そのほかにもこことはまた別の世界があるって事でしょ?で、異世界渡航者っていう名前を聞く限り、その異世界を旅できる人の事って所かな?それと、キミが持ってきた人形。もしかして異世界渡航者には戦うべき敵がいるとかなのかな?」
「あ......うん、はい。合ってます」
タストくんが落ち込んでる、もしかして、彼は自分で説明したかったんじゃ
「あの、でも僕も四割くらい憶測で話してたわけだし、他にも知らないことあるしさっ」
「六割は確信持ってたんだ」
「あー......そ、そうだ!キミって剣持ってるよね?って事はその敵と戦う組織とかもあるのかな?僕知りたいなぁ......なんて」
「こほん、そういう事なら俺に任せろだぜ!......んぐっ」
タストくんは上機嫌になったのか胸をドンと叩いた、結果タストくんはむせた
「げほっ、ごほっ。ま、まぁいい、話はちょっと外を歩きながらしたいんだけど良いか?いろいろ知ってもらいたい事とかあるしよ」
「うん、ついていくよ。あ、そうだ僕の名前......ってあれ、なんだっけ......」
「ん?名前忘れてんのか。まぁよくある事だし気にすんなって!」
うーん、そんな軽くて良いのかな?とおもいつつも僕はついていくことにした
▼▼▼ 3
あれから少し歩いて、タストくんからいろいろな事を教えてもらった
「えっと、まず自分の元居た世界から他の世界に言った人は全員が「異世界渡航者」っていう異世界を旅する人って括りになるんだね?」
「おーそうそう、野菜で例えたのによくわかったな」
僕もあの説明でわかった自分に驚いたよ。
「あー、なんかタストくんの例えって微妙にわかりづらいけど頑張れば理解できるからさ。で、まずは異世界渡航者を名乗るために「渡航者登録」をしないといけなくて僕たちが今向かってるのは「冒険者協会」っていうところ。そこでは「渡航者登録」のほかに「冒険者登録」っていうのができて。それをすると冒険者協会からの依頼を受けて、達成したらお金がもらえる」
「あぁそうだぜ。
まぁでも異世界にも支部が結構あるしそこでも「冒険者登録」はできんだけどな。ただし!ここ、異世界渡航者の世界「ビートワン」にあるのは冒険者協会本部!ここでなら二つ同時にできんだよ!」
「えっと、タストくんが教えてくれたのはそれだけ、だったよね?」
「おうっ!完璧だぜ、ってか俺の事は呼び捨てで良いよ、ダチなんだしよ!」
そう言いタストくんは拳を出してきた
「うん、ありがとう、タスト......くん。ごめん、まだ慣れないかも」
「ああ、別に構わねぇぜ!......っと、そういやあと騎士団のことか、まぁいいや。それより虫のことで......」
「え、まってまって、できたら騎士団っていうものも教えてほしいかも」
「あ、悪い悪い。でも騎士団のこと教えんなら冒険者を教えてからの方が良いしさ」
僕の前を歩いていたタストくんは僕の方を向いて手を横に振っていた。
その時、タストくんは後ろを歩いていた女の子にぶつかってしまった。いや、タストくんの後ろだから僕から見たら前か?まぁでもどちらにしろタストくんの不注意だなこれは
「あ、すんませんっ......って、ゲッ。噂をすれば騎士団じゃねぇかよ、それにシルシィだし......」
タストくんがぶつかった女の子は振り向いてタストくんの耳を掴んだ
「タストぉ?何がゲッよ、それにぶつかったことへの謝罪は無いのかしら?」
「え、今した」
「あらそうだったかしら?でもべつにアナタがぶつかってきたことは変わらないわよねぇ、ホント、いっつも注意してるのになーんで学習しないのかさっぱりだわ」
そのシルシィと呼ばれた赤茶髪の少女は、腰に二本のレイピアを携えていた。彼女はタストくんと一通り話すとこっちに近寄ってきた
「あら、アナタ見ない顔ね。うーん......見たところ冒険者じゃなさそうね......そうだ!アナタ騎士団入らない?今なら戦闘訓練は私が担当するし、こんな奴といるより強くなれるわよっ。それに渡航者登録とかしてなくても入れるし」
「はぁ?おいシルシィ!こんな奴ってなんだよ!それにこいつはきっと冒険したいはずだ、そういう顔してる、俺にはわかる!」
「はー?わかってないのはあんたじゃないの?どう見たってこの子弱いじゃない、このまま異世界行ったら死んじゃうんじゃないのってくらい細いわよ?」
「いや、多分お前にだけは言われたくねーと思うぞ?」
二人はそのままいがみ合うようにして言い争っていた
それにしても冒険者か、たぶんタストくんが所属してる組織なんだろうけど、どんな組織なんだろう。騎士団っていうのもよくわかってないし。とりあえず冒険者協会に行けば何かわかるかもなぁ
僕の考えがひと段落した後も二人は言い争っていた
「二人って、仲良いんだねぇ」
「良くない!」
「良くねぇ!」
二人の声がそろった、ってあえて言うのは野暮かなぁ
「あ、じゃあこういうのどうだ?コイツをまず冒険者協会に連れてく、そんでその後騎士団のこと教える、そんでコイツが気に入った方に入るってので良いんじゃねぇか?」
「えー良いわよ!どーせ冒険者協会みたいなむさっ苦しいとこは嫌でしょうしね!」
「はぁー?そんなオッサンばっかの場所みたいに言ってんじゃねぇ!女性の冒険者だってフツーにいるし受付嬢だっているんだぞ!」
「その受付嬢は全員アンドロイドじゃない、はぁ。ま、結局は彼が決めた方にするってことで良いわよね?」
「おうよ」
僕の知らない間に事がどんどん進んでいくなぁ。まぁ楽で良いけど
そのあと、この騎士団のシルシィさんにも僕の事情を話したら「これは騎士団の役目ね!」と言い、記憶を取り戻す手伝いをしたいと言ってくれた。断る意味も無いし喜んで僕からもお願いした
▼▼▼ 4
タストくん達についていき冒険者協会の本部についた。大きなレンガ造りの建物で多くの人が出入りしている。動物の耳が生えてる人や鱗が生えてる人、エルフやロボットなど多くの種族がそこにはいた
その時、視界の端に気になるものが見えた。冒険者協会の横にある木造建築の建物、そこまで大きくなく2階建の酒場のような場所だった
「ねぇタストくん、あそこにある木の家ってなんなの?」
「ん?あー、あれは昔の冒険者協会本部だよ、あっちでも受付と渡航者登録はできるけど受付嬢の人がなぁ、なんていうか、つわものっていうか......あ!もしかしてなんか思い出したか?」
「いや、思い出したっていうか......なんか、あそこに行きたいって思って......ダメ、かな?」
っていうか、つわもの?どういうことだ?
「ダメなわけあるかよっ、行きたいって思ったら行った方が良いんだぜっ!」
そう言いタストくんは僕の手を引いた
「えぇ、もしかしたら記憶を取り戻すきっかけになるかもしれないし、またそういうことがあったら言ってよね、なんたって私は、騎士団なんだから!」
シルシィさんはドヤ顔で言っていた。
昔の冒険者協会本部、今では冒険者協会本部の別館って言われているところに僕たちは入った。
中は丁寧に掃除されていていい匂いがした、なぜか落ち着くような暖かい感覚がした
「でも......なにも思い出せないな」
何かは感じる、でもその何かがわからない
「ごめん、僕がここに来たいって言ったのに結局何もわからなくて......」
「あら、べつにアンタが謝る事ないじゃない、って今の私の発言かなり無責任じゃなかった?」
「あー、たしかになー、ぷぷぷ」
タストくんは口元を抑えシルシィさんを小馬鹿にしていた
「それによ、何もわからないってことは無いんじゃね?だって、何かを感じたって事はここに関係がある可能性が出たって事だろ?てことはさ!お前、ワンチャン冒険者だったんじゃね!?」
「え?僕が?」
「ああ!調べてみる価値あるって!俺ちょっとヤナミさんに聞いてくるわ!」
その時タストくんは手をポンと叩いた
「そーだお前に言ってなかったな、冒険者教会には「専属受付嬢」って人がいんだよ、まぁ人っていうかアンドロイドだけどよ。一つのチームにつき一人の専属の人がいてさ、でそれがヤナミさん、型式番号が873だからそう呼んでんだ。じゃ行ってくる!」
そう言いタストくんは出ていってしまった
「なんか、タストくんって行動力凄いね」
「確かにねぇ、後先考えないバカって感じよね」
「否定は......できないな」
そんな感じでシルシィさんと二人で談笑した
シルシィさんが花を刈りに行くと言って席を離れた時、正面入り口の扉が開いた
「あ、タストく......ん?」
扉の方を見ると黒髪のメイド服を着たお姉さんがいた。ギザギザの歯で火のついてないタバコをくわえポケットに手を入れたガラの悪そうな人だった
その人は僕を見たと同時にくわえていたタバコを口から落とし震えていた
「えっと......冒険者の方、ですか?」
その人はズンズン僕に近づいて顔を触り始めた。ほっぺを引っ張られたり押されたり耳を塞がれたり。ひと段落ついたのか僕の肩に手を置いた後、その人は僕を抱きしめて言った
「良かったぁ......生きてて......ホント、良かったぁ......」
「え、あの......」
「お前ぇ、ホントどこ行ってたんだよぉ、どんだけこっちが心配したと思って」
その時だった
「キャー!え!?ナインス様!?うそ!?」
奥から出てきたシルシィさんが叫びながら走ってきた
「え、待ってシルシィさん、どゆこと......」
「ほら、さっきタストが言ってた受付嬢さんの話しがあったでしょ?そのアンドロイドの最初に作られたモデルの九人の九番目の人なのよ!会えるなんて激レアなんだから!あ、サインください」
そう言いシルシィさんは書く物を探し始めていた
「あ、悪ぃあーしそういうのやってねぇからぁ、すまねぇなぁ。ってアオイぃ、お前新しいチームメンバー入れたんかぁ?でもこの子騎士団みてぇだしさすがに違ぇか」
チームメンバー?アオイ?一体何の話だ、ってもしかして
「......アオイって、もしかして僕の名前ですか?」
ナインスと呼ばれた受付嬢にそう聞くと、彼女は笑った
「あっはっはっはっ!なーに言ってんだよぉ、お前ぇ自分の名前忘れたってんのかぁ?言っとくけどあーしは騙されねぇぜぇ?ドッキリってヤツだろぉ?」
彼女は僕を煽るようにそう言い頭をなでてきた
「あ、その僕、記憶喪失なんで。名前も昔のことも何も覚えてなくて......」
「......はぁ?アオイ、お前ぇ何言ってんだよぉ、さすがにふざけすぎだぜぇ?」
「あ、あのナインスさん。彼は本当に記憶喪失みたいで、彼の事何か知ってたら教えてほしいんですけど」
「は、はぁ?お、オイオイ冗談キツイぜぇ、んなわけねぇだろぉ?なぁアオイ、あーしとの約束憶えてるよな?ほら、一緒に秘密基地作ってぇ、そんで一緒に星みてさぁ、なぁ、なぁ!」
彼女は取り乱しながら僕の肩を掴み揺らした
「.........ごめんなさい、憶えてません......」
「んなわけ...ねぇだろ、そんなわけ」
僕は、ナインスさんに作り笑いを向けた。なんでそうしたかは、自分でもわからなかった
そうすると、彼女は僕からゆっくり離れて立ち上がり、受付の奥へと姿を消した
「あ、待って......って、行っちゃった」
少し、重い空気が流れる。あの人が何者か、僕の過去を知っているのか、気になることは山ほどある。
「あの、シルシィさん。あの人は何者、なんですか?なんで、僕のこと......」
「うーん、私にはどうにも......アンタが過去に知り合いだったとか。でもあの反応、ただの知り合いってわけじゃなさそうだし......」
その時、バンと大きな音をたて入り口のドアが開いた
「おーい戻ったぜー!」
タストくんが笑顔で中に入ってきた。後ろには緑髪のメイド姿のアンドロイドがいた。さっきのナインスさんとは違い両手と両足が機械だからすぐにわかった
「あ、そだ。こちらヤナミさん!俺のチームの専属受付嬢さんだ!」
「お久しぶりですシルシィさん。初めまして新しい仮渡航者様」
ヤナミさんはそう言い深々とお辞儀をした後、二枚の書類と金色のルーペを出した
その書類にはそれぞれ「渡航者登録書」と「冒険者登録書」と書かれていた
「それでは仮渡航者様、まずはこの文字翻訳機を......おや?この書類の文字、見えてますね」
「え?あ、はい、読めますけど」
なに言ってるんだこの人、文字が読めないほどのバカだと僕は思われているのか?
……いや、違うな。もしかして、いやもしかしなくても普通に考えて「異世界の言語がわかる」なんて状態、おかしくないか?
たしかに、この世界では他の世界の言語も理解できるっていう可能性はあるし、渡航者の人は何らかの技術で言葉がわかるのかもしれない、けど、文字ってそう簡単に理解できるモノじゃない......はず
「ていうことは、やっぱり僕は元渡航者だったのか?それか、渡航者に関係する何かだったり......」
僕がそう言った時、受付の奥から扉が開く音がした
「大正解だぜぇアオイ、どぉやら記憶消えても勘の良さは変わらないみてぇだなぁ。小癪だぜぇ」
さっきの人、ナインスさんがカードみたいなものと黒色の指輪を持って出てきた。そして僕の前に来てその二つを押し付けるように渡してきた。
「あとこれな」
そう言い次は硬貨だろう物を渡してきた
それから全員椅子に座るようにナインスさんに言われ、僕についての説明が始まった
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「アオイ。テメェは元渡航者で元冒険者だ、名前はさっきから言ってっ通り「アオイ」だ。で、質問あっかぁ?」
「あ、じゃあ僕から。その、この指輪って何ですか?」
「おぉ、そりゃテメェの武器で「討神」って言うんだ。まー今は指輪の形してっけど、テメェの想像力で形を変えれんだよ、よく使ってたのはナイフとワイヤーそれと銃と......バイクだっけかなぁ。まぁ護身用に持っとけ」
想像力で帰れる?なんだその非現実的なワクワク武器は。何か作ってみるか
と、僕がいろんなものを作ってる間に他の人がナインスさんに質問していた。
「はい!じゃ次は俺から!アオイって元々冒険者だったんですよね、ならどんくらい強かったんですか?」
タストくんが身を乗り出してナインスさんに聞いた。
それにしてもなかなか剣って作りづらいな、この討神って武器、形によってはすぐ壊れちゃうんだよな。タストくんの剣を真似てるけど、すぐ壊れちゃうし
「んあー?アオイの強さかぁ、騎士団の二つ名ある騎士......たしか聖騎士だったか?あれくらいなんじゃねぇかな。冒険者全体で見たら中の上、調子良い時で上の中とかそんなもんだなぁ。最強って程じゃなぇな」
ん、聖騎士ってなんだ?騎士団っていうのはシルシィさんが所属してる組織だよな。っていうかそもそも僕そんなに強かったのか?信じられないんだけど
そう考えているとタストくんが連れてきたアンドロイドのヤナミさんが手を上げた
「では次は私から。私が調べたところ、この方の情報は冒険者協会のアンドロイドネットワークにありませんでした。いくら始まりの九人といえど、これは職務怠慢」
「あーヤナミだったかぁ?後で高級燃料を奢ってやろう。で、なんの話だったっけ?」
「いえ、一時的なメモリーの破損により忘れました」
「よーしそれで良い」
「待って待って、今なんか重大な事が流された気がしたんだけど、ナインスさん?僕の情報が無いってどういう」
「さーて今日はお開きだぁ。アオイ、明日またここに来いよぉ、討神の訓練をしてやろぉ」
やばい、また流されてる。
でもいっか、いろいろ知りたいことあるし何をしたいとかも今は無いし。それよりも今は知りたいことが多すぎるからな
その後いろいろ話し合って、今日はさっきまでいた宿屋に泊まることになった。お腹もすいてるしシルシィさんが「騎士団の事を説明したい」と言っていたので夕食がてら近くの酒場に行くことになった
第一話 続
さてどうだったでしょうか。
長かったですね。ですがここまで読んでいただけたことに感謝します。
さて次回は。続きの6からです、どうぞお楽しみください。




