31話 出発と
「ていうかアンタたちどこまで行くつもりなのよ?」
「ええと、もう少し東にある、エストまで」
あれから更に数日が経ち、そろそろトランキーロを出発できるかというところ。関所の近くで最後にカコと別れのような言葉を交わしていた。
「エストって……随分と大都市ね。なに? 稼ぎにでもいくつもり?」
「えっと……人探し?」
「アンタたちトランキーロにきてるってことは近くてもアモールとかそこらでしょ? それで人探しなんてもの好きが過ぎない?」
しかしカコはそれと同時に「まぁ何でもいいけどね」と興味なさげに返してきた。
「カコさん本当についてこなくてもいいんですか? 私に気を遣ってるとかであれば私は別に……」
フィリアもカコに対してそんなことを言っている。彼女としてもやはり寂しいという事なんだろう。なにせ紆余曲折を経て友達となった間柄であるし。
「ミヤトに対して言ってたの聞いてたでしょ。アタシはアタシでこの街残ってやりたいことみつかったのよ。アンタたちこそ変に気を遣うくらいならさっさと行きなさい」
「やりたいこと……って?」
前も似たような事こそ言われたが具体的になにをするつもりなのかは教えてもらっていなかった。
「もう少し、この街の奴らと関わろうって思ったのよ。じゃないとほんとの意味でアタシの性格何て治らないだろうし」
即ち荒療治というやつか。しかしまぁこうして前向きであることは何より喜ばしいことだろう。
「言っとくけど、アンタに絆されたから、とかじゃあいから勝手に思い上がらないことね」
相も変わらず、変なところで素直じゃないらしい。けれどもまぁ、この調子なら多分大丈夫だろう。あくまで直感でしかないけれど。
「それじゃ、また」
「カコさんもお元気で」
「アンタたち、気が向いたらまたここ寄りなさいよ。急造のパーティーくらいならまた組んであげるわ」
「そうだな。今度こそ、トリープ探すか」
サブタイ死ぬほど気に入ってないのでいずれ変えます多分




