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追加ダメージ+9999の短剣拾った  作者: 赤戸まと


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67.バッドマイマイ


 先へ進む前に、ちょっと休憩しようっと。


 おっ、最後に倒したコボルドが持っていた盾、まだ使えそうだぞ。

 拾って手にとって、確かめてみる。木製でちょっと頼りないけれど、私の魔法キックを防ぐくらいの防御力はあるはずだ。それほど重くないし、もらっちゃおう!

 盾はこれまで持ってなかったからラッキーだね。でもいろいろ装備品が増えてきて、持ち替えるときに大変かも?


 そうだ、ゴーレム君は道具を使えるかな? 土ゴーレムを呼び出して、落ちていたショートスピアを渡してみた。


 うーん、持つことはできるみたいだけど、それをどう使うかがわからないみたい。

 槍の真ん中を持って上下や左右に振ってるけれど、それじゃ攻撃にならないよ。ちょっとダメそうね。


 試しに私も持ってみた。

 持てないほどの重さじゃないけれど、これを持ち歩くのは疲れそうだね。盾だけをもらっていくことにしたよ。


 少し休んで回復してきたので、そろそろ行こうかな。

 土ゴーレムを従えて、一本道を歩いていく。ほんとは前を歩いてもらって、落とし穴対策しようかなって考えたんだけどね。

 引っかかる度に作り直してたら魔力がもったいないよ。あと、なんだか可哀想な気もするし。


 だからさっきのショートスピアをバラして、棒の部分だけもっていくことにしたよ。これで地面をつっつきながら歩くんだ。


 おっ、下へ降りる階段が見えてきた。

 6層から飛び降りた大穴が階段寄りだったみたいね。思ったより早く次の階段が見つかった。よし、次は8層だ。あいたっ!


 8層に降りる階段の手前に落とし穴があったよ! 意地悪だなあ!

 まあ所詮コボルドの掘った穴だから、大して深くなかった。穴の底に仕掛けがあるわけじゃないし、ただの穴みたいだね。


 穴自体は危険じゃないけれど、こんなところに落ちてる間に魔物に襲われたらたまったもんじゃない。急いで出よう。

 付近にコボルドはいなかったよ。さっき前から来た三体が、本来ならここで待ち構えていたのかもね。


 土ゴーレムは私が落ちたのを見て、ちゃんと穴の手前で立ち止まってたよ。賢いね。

 壁沿いに歩くように指示すると、落とし穴を避けて通り過ぎることもできるみたい。そうか。コボルドも落とし穴を避けなきゃいけないんだから、壁沿いは通り抜けられるんだ。よし、壁沿いを歩いていこう!

 結局棒をつっついても、落とし穴は見つけられないみたいだったからね。棒はぽいっと捨てたよ。


 さあ、階段を下りて8層だ……と思ったけど、残念。ゴーレムは階段を降りられなかったみたい。ここで一旦お別れだ。


 一人で階段を降りて8層にやって来たよ。ここもあまり代わり映えが無いや。ヒカリゴケに照らされた、いつもの岩と土の通路が続いてる。

 探知しながら歩いていくけれど……あからさまに安全なルートがあるよね。あぶないあぶない。


 もう引っかからないよ。敵のいるところも通って、ある程度は戦って進むしかないね。


 ***


 魔物が少ないところをできるだけ選んで、通っていく。

 ニ回ほどコボルド達との戦いになって、倒してきたよ。だけどそろそろルオナ草粉末の手持ちも尽きそうだ。


 それと、まずいことに魔力の気配が強くなってきた。8層にでる魔物に、強力な魔力を持つ魔物がいるって聞いたんだ。

 そいつがいるせいで、魔力を探知するのが難しくなってくる。


 壁の罠が見つけにくいよ!

 壁から矢が飛んでくる罠は、落とし穴と違って凶悪らしいんだ。


 冒険者ギルドで顔見知りの何人かに、どんな罠か聞いてみたんだ。

 デンジー鉱山で出会った栗髪の冒険者によると、ちょうど眉間を狙って矢が飛んできたらしい。

 巨漢の三人組に聞いたら、喉元の位置に矢が飛んできて焦ったって言ってた。


 どっちも急所を狙って矢が放たれたようだ。

 なんて恐ろしい、まるで意思を持ってるような……なんて、ぽけっと考え事をしてるから!


 ほら、引っかかった! 壁の罠が発動しちゃったよ!


 反応できない! 私に向かって矢が飛んできて――。


 頭の上を通り過ぎて、反対側の壁に刺さった。


 …………。


 そっか。栗髪の眉間や巨漢の喉元って、どちらも私の身長より上じゃん。

 それにコボルドもいるんだから、低いところに矢が飛んでくるわけないよね。


 ダンジョンのトラップ、恐るるに足らず! ふっ。


 …………。


 さあいこいこ。


 トラップもコボルドもへっちゃらだけど、問題はこの先にいる魔物だよね。

 8層のちょうど中間あたりに陣取っているのは、カタツムリの魔物、バッドマイマイだ。

 やたら防御力が高いくせに魔法無効の特性もあって、だれも倒せないんだって。魔力も高く、酸を含んだ魔法弾を飛ばしてくる強敵らしい。


 ただこいつは動きがのろくて、みんなスルーして通っていくみたい。べつにこいつを倒さなくても、避けていけば次の層に行けるから。


 ふふ。だけどね。


 やたら防御力が高くて、動きがのろい単体の魔物。それって私が唯一得意としてる相手の特徴だよ!

 このままスルーしてもいいんだけど、濃い魔力を巻き散らかしてるから迷惑なんだよね。おかげで他の魔物の位置も読みにくい。


 どんな奴かちらっと確認して、倒せそうなら戦ってみよう!


 濃い魔力を辿っていくと、いたいた。この曲がり角を曲がった先に、ちょっとした広場があった。

 その真中に、でっかいカタツムリ。あいつがバッドマイマイだな。


 のっそのっそと動いてて、広場の向こう側の通路を塞いでる。

 あの通路が通れれば、ショートカットができるかも? よし、倒そう!


「クリエイトゴーレム!」

 土ゴーレムを呼び出してヤツの気を引こう。囮になってもらって、魔法ダッシュで近寄って倒す!


 まずは曲がり角から、土ゴーレムに出てもらった。その途端、飛んできた酸の魔法弾で、土ゴーレムが弾け飛んだ。



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