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大枠しか合っていませんね、それでは

 光にしろ闇にしろ、神々は主に五大神とその従神という風に大別される。


 そして、光の五大神の内、法の神と創造神、闇の五大神の内、破壊神と謀略の女神は、原初四神という風に分類される。


 原初四神以外の光と闇の五大神、光の主神たる太陽神も、闇の主神たる暗黒神も、創造神によって生み出された存在である。


 創造神は六柱の大神と数多の従神を生み出した後、世界創造に着手して、今の世界の前の世界が出来上がった。


 だが、世界創造は光と闇の神々の不和も生み出してしまい、これが後に神々の大戦を引き起こすことになる。


 生み出されて安定期に入った世界で、光と闇の神々は激突したのだが、この大戦は光の陣営が勝利すべきものだった。


 創造神はその御名と能力の通り、大神の中でもダントツに従える従神の数が多い。しかし、何よりもこの大戦に当初、破壊神は不参加であったのだ。


 数の面でも質の面でも圧倒的に有利だった光の陣営だったが、それも二つの暴挙と一つの失策によって、泥沼の戦いにもつれ込んでしまう。


 自陣の不利を悟って前述したとおり、魔獣神は獣たちに闇の因子を植えつけ、数多の魔獣を生み出した。さらに闇の五大神の一柱、地獄神は地獄への門を開き、現世に亡者の群れを招き、これによって数多のアンデットが地上に発生した。


 そして、魔獣とアンデットが人々を苦しめる光景に、光の五大神の一柱である地母神は耐えられなくなり、人間に自衛のために禁断の技術を伝えてしまったのだが、禁断の技術によって生み出されたエネルギー炉が暴走し、大爆発を起こして、地上の大部分を吹き飛ばしてしまった。


 この大爆発に巻き込まれた神々も無傷ですまなかったが、そこに唯一、巻き込まれなかった破壊神が、神々の世に終止符を打った。


 戦いで疲弊し、爆発でダメージを負った神々に、光と闇の別なく破壊神は襲いかかったのだ。


 ここに至り、光と闇の神々は共同戦線を張った結果、破壊神を辛うじて倒したのだが、破壊神を倒すために用いた力は辛うじて保っていた世界にも終止符を打ってしまい、かくして世界は崩壊を始める。


 無論、神々はそれを座視するわけにもいかず、されど大戦によって力の多くを失ったがため、神々は世界の崩壊を留め、世界を再生、いや、再構成する素材に己の大いなる肉体を用いるしかなかった。 


 こうして再生された世界、新世界は管理するだけの力を失った神々の手から離れ、人を初めとする地上の生きとし生ける者たちによって、歴史か紡がれるようになっていった。


「それで大枠は合っていますが、逆に言えば大枠しか合っていませんね、それでは」



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