#2-2 物語背景の紹介をしよう(飛ばしても良いが、是非読んでくれたまえ)
設定を作るのって、何気に一番盛り上がるのですが…いかがでしょう。物語の序盤、説明だらけで、つまらない、みたいなこと時々聞くのですが、読む側に回っても、設定の所や、物語の序盤結構好きだったりします…。
頑張って続けたいなぁと思うので、良ければお楽しみください。
次回投稿予定は未定です。
物語を進める前に、物語背景や登場者達の紹介をしようと思う。
文章ばかりで、恐縮だが…簡単に済ませる努力はしよう。
1.国と地理について
まずは、主人公の属する国から説明しよう。
ペルフェアドゥス王国。古王国名というか、現地の言葉では、麒龍王国という。ここアンドリア大陸では、最も西に位置する国の一つだ。
王国そのものは、八百余年の歴史がある。現在は、アンフェス帝国に併合されたが、海を渡り、西方にある、華凰龍皇国の属国であった時代もある。アンフェス帝国に併合されたのは、、約六十年前。比較的最近の話だ。
華凰龍皇国と、ペルフェアドゥスを隔てる海の上には、イイーダ自治国が存在する。この国は、世界最恐の『海賊国家』だ。その海賊国家と、時に共闘、時に対立してきたペルフェアドゥスも、最盛期には、『青海の覇者』と言われた。海には、陸とは比べ物にならない、強大な魔獣が、数多く棲む。弱くては、海に船を浮かべる事すら、叶わないのが、この世界だ。つまり、現在も、それなりの軍事国であり、強みは海軍だ。公式には認めていないが、海賊も居て、多分、凄く強い…。海運業も盛んで、鉄道のあるこの世界、ペルフェアドゥスは、アンフェス帝国の海の玄関になっている。また、世界一の真珠や珊瑚の産出国でもある。国家機密だが、真珠の養殖も行われている。
一方で、内陸に行けば、豊かな森と農業地域を抱く。また、金鉱山と魔石鉱山もある。帝国の中では中規模国ながら、大変豊かな国である。
文化的には、海の玄関と、述べたように、多様な文化の交差点である。比較的、他者や変化に寛容な気質もあり、伝統を守りながら、常に変化を続けている。文化の基礎になるのは、長く属国であり、最も身近な大国、華凰龍皇国の文化、言語だ。この為、アンフェス帝国の中では、やや異質ではある。その最たるものは、文字と、言語だ。この国の人間は、現在も麒龍国語を話し、書く。アンフェス語は、公文書や論文には使われるが、第二言語だ。次に、服装か。とある別世界の日本にあった着物が、日常に着る服装だ。ただ、貴族の公式行事は、帝国式洋装、とある別世界なら西洋中世末期から近世のような洋装を積極的に取り入れている。その為、徐々に、国民にも洋装が広がり、とある別世界の日本で言えば、明治から大正のような、和洋折衷の文化が花開いている。
ペルフェアドゥス王国は、王国直轄領と、貴族領が存在する。公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵、騎士の貴族階級に続き、平民では、農民の身分が最も高いとされ、職人、商人と続く。最も、定めているだけで、平民はただの平民だ。そして、実際には、金銭的に恵まれた者が、地位にも恵まれるのは、とある世界と同じだ。
公爵家は六つ。そのうち四家が、王族との血族関係が近い。
筆頭公爵家がエリティス公爵家。家名は緋凰だ。エリティス領は、ペルフェアドゥスのやや南寄り、王都に程近い領地を持っている。水に恵まれた領地で、酒造業が盛んだ。米を使った米酒、とある別世界なら日本酒が代表的だが、麦、ぶどう、林檎とあらゆる果実を利用した様々な醸造酒を作っている。そして、最近では、蒸留酒も作られ始めている。また、元は魔草だったものを品種改良した、真珠草、から採れる繊維、真珠糸を作っている。この繊維から作られる『真珠織』と呼ばれる布が、領のあちこちで織られ、絹織物についで、高級織物で特産品だ。因みに山岳地帯で養蚕も行われ、絹織物も特産品となっている。これらの事から、服飾業も盛んで、ペルフェアドゥスのファッションの発信地である。とある別世界なら、ミラノのイメージだろう。農産業も盛んで、東に魔物が多く出る森林は抱えるものの、大変豊かで広大な領地である。大陸鉄道の駅がある事も、強みだ。その他、ファルシーク公爵皓浄家、セレニア公爵飛梅埜家、ラィリーズ公爵氷亀家の三つの家がある。長くなるため、残り二つの公爵家や侯爵家以下は、ここでは説明しないでおく。ざっくりと言ってファルシークは米を多く作り、現公爵は農業省大臣、公爵の妹が現ペルフェアドゥス王妃だ。セレニアは真珠で世界的に有名で、ラィリーズは魔石鉱山と金鉱山を持つ豊かな国だ。
2.人類について
さて、この世界は、少し、前述したが、魔物も居て、豊かな森や山岳地帯など、特に人の住まない場所には、魔物が跋扈している。一部の地域は、あまりに魔物が多く、人的被害が大きいために、討伐だけを行う名誉公爵が存在するほどである。
また『人類』を中心にした物言いをすれば、所謂『ヒト』の他にも、いくつかの近縁種族が、入り混じっている。とある別世界のファンタジーなら、獣人や、人魚、エルフ、ドワーフなどなど…だろうか。因みに、残念だろうが、『美形揃いのエルフ』は居ない。
ペルフェアドゥスは、海に強いと言ったが、マーメイド族と呼ばれる、海の中でも自由に動ける人類が、海沿い中心に多く暮らし、ショルダーン辺境伯家は、マーメイド族の長でもある。他に、ペルフェアドゥスで有名なのは、山岳地域や大森林によくみられる狼族がいる。とある別世界のファンタジーの通りだ。獣耳と獣尾を持っているし、狼同様嗅覚が非常に優れている。四大公爵家の一つラィリーズ公爵家には、古く蛇と亀の混ざった玄武と呼ばれる神獣の血が入っていると言う伝説もある。外見は普通の人間だが、時折、瞳孔が縦長の者は、産まれる。また、魔力と血液を媒介に、玄武の眷属だと言う、黒い蛇に羽が生えた魔物「玄丈」を、代々使役している。
因みに、アンフェス帝国の皇帝一族、貴族の多くも、龍人族だ。魔力の強い者は、体の一部を、龍のように変形させる「メタモルフォーゼ」の魔法を使える、らしい。体の一部に、ランダムに鱗が現れる程度が、普通なので、真偽は不明だ。が、そんな事を帝国内で口にすれば、不敬罪になる…アンフェス帝国では、龍人族が至上の種族、とされている。
異種族間でも、子供は出来る。うちは『ヒト』だ、などとおもっていても、突然の先祖返りが見られることもある。多種族が暮らす世界だが、分布に偏りはあるし、似て非なるモノは、対立しやすい。少なくともアンフェス帝国では、表向き、差別はされない。正直、帝国内でも、一部の国は、ヒト至上主義だったり、アンフェス帝国の貴族の一部は、龍人族以外を見下していたりはする。ペルフェアドゥスは、ヒト族がかなり多いが、公爵家の伝承のような「神獣」伝説のある場合は、尊ばれたりもするので、比較的寛容である。ただ、アンフェス帝国からの征服、と敢えて言おう、への反発から、龍人族を忌む地域もあったり、先祖帰りしたら子供を、捨てるような事も行われているのが、事実だ。
『知性』は、概念を生み、本来の生存戦略とは無関係な、区別を、そして蔑みを伴い差別を生む…。それは、世界が変わっても。
3.魔法・魔石について
八十年ほど前、魔石を武器に使い始めたのが、魔道具の始まりだ。比較的平和になった、この物語の時代は、次々と魔道具が開発されている。魔道具のお陰で、とある別世界でいえば、ざっくり近世から近代程の文明程度をイメージしてほしい。
例えば交通では『汽車』がある。帝国では、各国間を、魔石と石炭を、ハイブリッドで、動力に使う汽車が、走っている。
例えば、身近な生活では、『保冷箱』や『空調魔道具』など、とある別世界の『家電』に相当する道具が、いくつか存在する。かなり高価で、身近、とは言い過ぎだろうが。財力があれば、存外に便利で、豊かな世界ではある。
魔法は、詳しくは、本編で語るつもりだ。一般に、魔力には、属性があるとされ、個人で属性が異なる。魔力はあっても、魔法を発現するかも、個人による。平民よりも、貴族の方が、魔力は多く、魔法発現する人間も多い。魔法については、原理も含め、いまだ、研究段階だ。また、魔力と、魔法陣を利用して、様々な素材を、合成したり分解、分離する技術もあり、これを錬金術と言う。これについても、発展途上にある。
まだまだ世界背景を、紹介したいところだが…壁面を埋め尽くす歴史書、民俗学書のようになりそうだ。




