組合で依頼を受けました…
遅くなりまして、申し訳ありません。
本日1話目の投稿です。宜しくお願いします。
…荷物をアイテムウィンドウに入れる為に、一度宿屋に戻る。
宿に入り、女将のおばちゃんに割り符を見せ、ついでに「妖精を連れて来たんだが、宿賃は幾らになるか。」と聞く。
おばちゃんはデカい声で「ああ、あんた妖精を連れて来たのかい! 妖精は基本銅貨10枚で、食事をするなら15枚だよ!」と答えてくれる。
「なら、自分と同じく5泊食事付きで。」と銀貨1枚を渡し、お釣りを貰う。
ついでに、何となく似てるな…と思ったので、「帰る前にトルクさんの雑貨屋に寄ったんですが…。」と言ってみると、「あぁ! あの子はあたしの弟だよ! 周りにもよく似てるって言われるだけど、顔とか全然似てないのにねぇ!」と返される。
内心[いや、喋り方も声のデカさもそっくりだから…]と思いながらフェアとを見ると、同じ思いなのか微妙な顔で此方を見ている。
2人して曖昧な笑いを返した後、部屋に入り、荷物をアイテムウィンドウに入れ始める。
どうやら、道具を纏めてアイテムウィンドウに入れても、しっかり分類されるらしく、5分と経たずに全て入れ終わった。
依頼前の食事に出掛ける前に、城から持って来た剣術の本を読む。
そのまま宿の裏庭を少し借り、本の通りに動いてみると、初級の技[パワースラッシュ]が使えるようになった。
これは、戦闘で攻撃する時に、頭の中で技名を唱えると使え、斜め上から袈裟切りで斬りつける技だ。
少し剣術を使えるようになったので、フェアを連れて組合に向かう。
…宿を出る前に、おばちゃんに「あんた死ぬんじゃないよ!」とデカい声でまた見送られる。
組合に入ると、今日は組合員が殆ど休みなのか、誰もいない。
まぁいいか。とフェアと2人で依頼表を確認すると、[紅ウルフ 5匹 銅貨60枚]の右上に、青い丸の中に2と書かれている依頼がある。
フェアと2人「これにしよう。」と頷きあい、依頼表を受付に持って行く。
受付で「これお願いします。」と渡すと、午前中に登録してくれた人で、「はい。ではカードをだしてください。」と言われる。
カードを渡して、どんな風に入力するのか見ていると、丸い水晶みたいな物にカードと依頼表を一緒に差し込んで、少し経つとカードのみが出てくる。
「カードの下の部分を見て下さい。」と言われてカードを見ると、表の下の部分に依頼表と同じ事が書かれている。
「依頼を達成するか、依頼を失敗した際にまた組合にカードを出して貰えば、下の文字が消えます。 それと、依頼の紅ウルフはこの城下を出て、少し南に向かった所にある平原によく出没します。」との事だ。
「分かりました。ありがとうございます。 では依頼に行って来ます。」と告げ、フェアと2人で組合を出る。
「いよいよ初戦闘だな…。」
「大丈夫ですよ。マスター。 最初は私もフォローしますから。」
「そっか…。 ありがとな。」
「いえいえ。 それでは平原に行きましょう。マスター!」
…良し!気合いを入れていこう!
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。




