初めて戦闘をしますが…
遅くなりました。 改稿していた為昨日投稿出来ずに本日の一話目になります。
…紅ウルフ討伐の依頼をこなす為、城下街の入口に向かう。
この国の入口は南にしかなく、この国の入出国をチェックする為に、入口には常に衛兵が立っている。
タイミングが良かったのか、入口付近の人はまばらで、直ぐに自分の番が回ってくる。
衛兵に組合証を見せ、「依頼で南の草原にいる紅ウルフの討伐に行きます。」と告げる。
すると衛兵の人が「南の草原なら、この街道を真っ直ぐ進み、道が二手に別れる所を右に行けば着くよ。 ただ、草原の水辺には決して近づかないように。君のランクより上の碧ラクーンが最近出没しているそうだからね。」と教えてくれる。
「ありがとうございます。気を付けます。」と礼を言い、街道を進む。
しばらく街道を進むとフェアが「マスター。 最初の戦闘で私はマスターのフォローに回ります。 周囲の確認等を行い、敵が複数現れたりしない限り、今回に限って戦闘には参加しません。」と告げる。
「わかった。初めての戦闘だもんな。それも自分でも倒せるって相手何だからやってみるよ。」と答え、街道が二手に別れる所まで来る。
其処で、周囲に誰も人がいないかを確認して、戦闘でもたつかないよう鞘から剣を抜く。
…端から見て、街道で剣を抜いて立っていれば盗賊に間違えられてもおかしくはないが、初めての戦闘なので勘弁してほしい。
右にしばらく進むと、草原に着く。 草原の植物は、せいぜいが太腿位までしか高さがなく、所々に生えている木々位しか大きいモノはない。
周囲を見回していると、右前方で蠢くモノが見える。 フェアに目線を向けると頷くので、そのまま近付いて行く。
…当たりだ。この大型犬位の狼が紅ウルフらしい。
しかし、自分の進んでいた位置は、どうやら風上だったらしく、直ぐに紅ウルフが此方を向き「グルル…」と唸りながら走って来る。
自分に向かって真っ直ぐ進んで来る紅ウルフにビビり、思わずフェアの方を見てしまう。
フェアの「危ない!」と言う言葉に紅ウルフに向き直ると、もう自分に飛びかかってきていた。
思わずホイールシールドを前に出して、目を瞑ってしまう。
「ギャリ!」と言う音とフェアの「マスター! 敵が離れました!」と言う声で目を開けると、上手く小楯で弾けたらしく、紅ウルフと距離があいていた。
今度は目を瞑らないようしっかり開け、再びホイールシールドを前に、もう片手に剣をしっかり握り構える。
紅ウルフが再び唸り、飛びかかって来るのを小楯で弾き、「パワースラッシュ!」と声に出して切りかかる。
上手いこと攻撃が当たり、「ギャンッ!」と紅ウルフが悲鳴を上げて倒れるが、まだ生きているらしく、腹部が上下している。
フェアの「マスター。 しっかりトドメを刺して下さい。」と言う声に、「あぁ…生き物を自分の手で殺すんだ…」という複雑な気持ちと「戦わなければ此方が殺されていた」という気持ちが混じり合い、手が震えてくる。
それでも何とか紅ウルフにトドメを刺し、アイテムウィンドウに入れてフェアの方を向く。
どうやら自分が戦っている間にもう1体紅ウルフが来ていたらしく、フェアが既にトドメを刺していた。
「マスター。 取り敢えずアイテムウィンドウにこの紅ウルフを入れて下さい。 …そうしたら街道に戻って少し休みましょう。」と言ってくれる。
しかし自分は首を横に振り、「いや…、このまま続けよう。 今間を開けると心が折れそうだ…。」と返して、そのまま今いる場所から離れ、また紅ウルフを探し始める。
2分と経たない内に紅ウルフが2体現れるも、フェアと1体ずつ倒す。
その紅ウルフもアイテムウィンドウに入れ、最後の1体を探していると、街道の方から女性の叫び声が聞こえる。
「フェア! 一旦戻ろう!」と言いながら走り出す。
街道に戻ってみると、紅ウルフが2体、それよりも少し大きい碧色のタヌキらしきモンスターがいた。 これが碧ラクーンらしい。
襲われていたのは、大人の女性と、中学生位の女の子の2人だった。
どうやら親子だったみたいだが、大人の女性の方は碧ラクーンに襲われいて、大怪我を負っている。
「マスター! 私は碧ラクーンの方を! マスターは紅ウルフの方をお願いします!」と言われ、直ぐに紅ウルフ2体の方に走る。
まだ少女にケガは無いようだが、気絶しているようで、全く動かない。
何とか片方を受け流しながらもう片方を剣で斬りつける。
…時間が掛かったが何とか片方を倒しきり、もう片方の相手もする。
1体になってしまえば、集中出来るので直ぐにスキルを使って倒す。
フェアの方を見ると、既に碧ラクーンを倒して女性に風魔法の回復?の魔法を掛けていた。
…初依頼がとんでもない事になってしまった。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
昨日の所用が思ったより長引いてまして、申し訳ありませんが、本日も少なめの投稿になりそうです。




