第四話 観音様の話
国宝や文化財に指定されているような仏像は別として、
日本で作られた最も数多く作られた仏像は、
たぶん観音様と地蔵様だと思います。
最もポピュラーな仏像と言っていいと思います。
両方とも菩薩で、正式には観世音菩薩、地蔵菩薩と言い、
如来になるために修行しながら
我々を救ってくださると信仰されています。
まず観音様は、
勢至菩薩とともに阿弥陀如来の脇侍で
安置されるのが本来ですが、
単独でまつられることも多いのです。
それは人気の仏様だからなのですが
その理由は観音様は三十三応身と言って
様々なお姿に変化して我々を救ってくださると
信じられてきたからなのです。
それは人間の願いは人によりさまざまであり、
必要としている救いも様々なので
観音様は一人ひとりのニーズに合わせて
救ってくださるというのです。
もちろん基本的なお姿は決まっていて
「聖観音」「正観音」と呼び、
皆が知っている観音様のお姿をしています。
大体は王冠を被り、装身具をつけて
左手に花か花がさしてある花瓶を持ち、
右手はこちらに手のひらを見せて
お前の願いを聞いてあげるというような手つきをしています。
これが観音様の基本形ですが、
そのバリエーションとしてよくあるのが、
「十一面観音」や「千手観音」があります。
「十一面観音」は王冠を被る代わりに
十一の観音の顔を頭に載せているのです。
この顔をよく見ると、
優しい顔をしたものや、
怒った顔のものや笑っている顔など
それぞれ違った表情をしているのです。
それは人間のいろいろな迷いに合わせてほほ笑んだり、
怒ったりして救ってくださると考えられています。
また「千手観音」は
千本の手を(実際は40本位が多い)持っていますが、
よく見ると様々な道具を持っています。
これも人々の様々な要求に合わせてくださるという
信仰を表しているのです。
観音はこれ以外にも如意輪観音、
馬頭観音などがありますが、
地方に行くと高崎観音とか
いろいろ変わった観音さまが多いのも
人気の仏像だからだと思います。
次は地蔵様ですが次回にしますね。




